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派遣職歴の履歴書への書き方とは?書くべき事項やポイントを解説

更新日:2023.09.07

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派遣に応募する女性

派遣職歴の履歴書への書き方は、職歴のパターンによって異なります。

正しい書き方をするため、全体に共通する要素とパターン別のルール両方を押さえることが大切です。

 

本記事で履歴書への書き方を詳しく解説します。

派遣の履歴書の書き方で押さえるポイント

はじめに履歴書の書き方について、派遣全体に共通する内容を紹介します。

明記する事項

派遣職歴を履歴書に書く際に明記するべき事項として、以下の4点が挙げられます。

 

  • 派遣元会社の名称


雇用元であり登録した会社です。

なお、詳しくは後述しますが、就業中に限り雇用されるイメージとなります。

それ以外の期間は登録しているのみで雇用はされていない状態です。

 

  • 派遣先会社の名称

就業先の会社名です。

派遣社員は雇用元と就業先が異なるため、それぞれの名前をしっかり明記する必要があります。

 

  • 業務内容

基本的には就業先ごとに記載します。

書ける文字数がそれほど多くないため、配属された部署・部門や担当といった簡単な内容のみに抑えましょう。

 

  • 派遣期間

就業先ごとに就業開始年月・退職年月それぞれを記載することで派遣期間を示します。

「入社」「退職」の書き方はしない

派遣ならではの注意点として「入社」「退職」の書き方をしない点が挙げられます。

 

派遣社員は、雇用元である派遣元会社に入社するわけではありません。

その上、就業中以外については登録しているのみで、雇用はされていない状態です。

就業する期間に限り雇用されるイメージとなります。

正社員とは雇用の仕組みが大きく異なります。

 

したがって、派遣会社に登録した事実については「登録」と書くのが原則です。

また、派遣先での就業開始の事実については「派遣社員として就業」と記載します。

 

派遣の契約期間が終わり仕事を離れた事実についても、単純に「退職」とは書きません。

期間満了につき退職となった旨を記載するのが一般的です。

自己都合での退職ではないことを示すために必要な書き方となります。

 

ただし、契約期間の途中に自己都合で仕事を辞めた時は「一身上の都合により退職」と記載します。

なお、派遣元会社の登録を解除した事実を記載する必要はありません。

【参考】職務経歴書との違い

履歴書と職務経歴書の大きな違いとして、書類の目的が挙げられます。

履歴書は求職者のプロフィールを確認するための書類であり、職務経歴はあくまでも数ある項目の1つという扱いです。

そのためスペースは限られており、詳しい内容まですべてを書くことはできません。

 

一方、職務経歴書は名前の通りこれまで経験した業務や、業務を通じて得たスキルなどの確認を目的としています。

仕事で得た成果や学びから仕事で活かした自分の強みまで、なるべく詳しく書くのが理想です。

 

履歴書の職歴欄に比べて職務経歴書の方がスペースがあり、自由に書けることが多いため、職務内容の詳細はこちらに書きます。

そもそも履歴書はスペースが小さいため、無理に詳しく書いてしまうと情報量が多くなり、かえってわかりにくくなります。

情報量が多い場合は無理に詰め込まずに省略し、職務経歴書に詳しく書けば問題ありません。

 

履歴書への記載を省略する場合の書き方については後述します。

派遣の履歴書の書き方①経験した派遣先が1つの場合

ここからは、派遣職歴の履歴書への書き方についてパターン別に詳しく解説します。

まずは経験した派遣先が1つの場合です。

正社員の書き方と同じように行を分けて書く

経験した派遣先が1つの場合、職歴について細かく記載してもスペースをそれほど取りません。

そのため、正社員経験を書くときと同じように行を分けて書きます。

例文

履歴書への書き方について具体例を紹介します。

 

職歴

令和2

4

◇◇株式会社(派遣元)に派遣登録

   

 株式会社▲▲(派遣先の社名)経理部に派遣社員として就業

   

 経理事務を担当

令和3

3

派遣期間満了につき退職

 

例にあげた「経理部」「経理事務」のように、部署および担当業務についても記載しましょう。

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派遣の履歴書の書き方②派遣元が1か所で複数の派遣先を経験した場合

続いて、登録した派遣元会社が1か所で、派遣先が複数の場合について紹介します。

最初の行に派遣元、以降1行ずつ派遣先について書く

派遣元は1か所で派遣先が複数の場合、最初の行に派遣元、以降1行ずつ派遣先について書きましょう。

経験した派遣先が1つの場合と同じように書いてしまうと、スペースを多く使ってしまうためです。

 

派遣元会社に登録した時期と最後の派遣先を離れた時期のみ1行を使って詳しく書き、それ以外の契約期間については省略した書き方をします。

具体的な書き方は例文で詳しく紹介します。

例文

派遣元は1か所で、経験した派遣先は3つの場合を例とします。

 

職歴

令和2

4

◇◇株式会社に派遣登録

   

 株式会社■■経理部に経理事務として派遣(令和2年10月まで)

   

 株式会社△△経理部に経理事務として派遣(令和3年3月まで)

   

 株式会社◎◎経理部に経理事務として派遣(令和4年3月まで)

令和4

3

派遣期間満了につき退職

 

年月を明記するのは派遣元会社に登録したタイミングと、最後の派遣先を辞めたタイミングのみです。

それ以外は年月を省略し、代わりに「○年○月まで」と書いて契約期間の満了を示します。

 

今回の例では派遣先の部門や仕事内容も書いていますが、1行にあまり詰め込み過ぎると読みづらくなってしまいます。

 

情報を無理に書ききろうとせず、文字数に合わせて書く内容を調整してください。

派遣の履歴書の書き方③派遣元・派遣先がともに複数の場合

最後に、派遣元・派遣先がともに複数の場合について紹介します。

基本的にはこれまで紹介した内容と変わりませんが、書くことが多い分、省略が必要な部分が多くなります。

派遣元ごとにまとめる

基本的な書き方は、派遣元が1か所で複数の派遣先を経験した場合と同じです。

特徴としては、派遣元ごとにまとめて記載する点が挙げられます。

 

まず、1か所目の派遣元会社において最後の派遣先を辞めた時に「退職」と記載しましょう。

その後、次の行に2か所目の派遣元会社に登録した旨を記載し、1か所目と同じように派遣先ごとに1行で職歴を簡単に書いていきましょう。

 

書ききれない場合は職務経歴書に記載する

経験した派遣先が多い場合は、無理に履歴書に書こうとせず職務経歴書に記載します。

「【参考】職務経歴書との違い」で紹介したように、履歴書は必要事項のみを簡単に書き、詳細は職務経歴書の方に明記すれば問題ありません。

 

必要事項を漏れなく書くことも大切ですが、わかりやすさ・見やすさとのバランスも考える必要があります。

短期・単発の派遣が多い場合の書き方

派遣に限らず、3ヶ月以内の短期・単発の職歴は、原則として履歴書への記載が不要です。

いずれも継続を前提としておらず、作業が完了した時点で契約も終了となります。

なお、短期・単発の明確な定義はありませんが、雇用期間が3ヶ月以内の仕事を短期、1日?1週間程度の仕事を単発と呼ぶのが一般的です。

 

短期・単発の業務をしていた期間が長い場合、履歴書に記載しなければ「長いブランクがある」と思われる恐れがあります。

このような場合、「短期・単発で○○(仕事内容)を複数経験」と書くのも1つの選択肢です。

 

全てを記載しようとすると、スペースを使いすぎてしまう上に、情報量が多くなりかえってわかりにくくなります。

基本的には契約期間が長い仕事のみを記載すると押さえましょう。

 

記載しないとブランクに見えて悪印象を与えてしまう恐れがある場合のみ、履歴書に書くのが適切です。

例文

今回は例文として、2つのパターンを紹介します。

まずは派遣元・派遣先どちらも数が少なめで、職歴すべてを記載しても余裕がある場合の例です。

 

職歴

令和

4

■■株式会社に派遣登録

   

 株式会社△△に経理事務として派遣(令和2年10月まで)

   

 株式会社▲▲に経理事務として派遣(令和3年3月まで)

   

 株式会社◎◎に経理事務として派遣(令和4年3月まで)

令和4

3

派遣期間満了につき退職

令和4

4

●●株式会社に派遣登録

   

 株式会社○○に経理事務として派遣(令和4年10月まで)

   

 株式会社■■に経理事務として派遣(令和5年3月まで)

令和5

3

派遣期間満了につき退職

 

続いて、経験した派遣先が多く履歴書のスペースに書ききれないため、履歴書上は省略し、職務経歴書に詳しく記載する場合の例です。

 

職歴

令和2

4

◇◇株式会社に派遣登録

   

令和2年4月~令和4年3月の間に5社で派遣社員として就業

   

(経理事務) ※詳細は職務経歴書に記載しています

令和4

3

派遣期間満了につき退職

 


他の派遣元会社における経験についても、同じように記載します。

省略する場合でも、明記する事項は漏れなく記載し、派遣の旨や経験した企業の数をわかりやすくしましょう。

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まとめ

派遣職歴を履歴書へ記載する際は、派遣である旨がわかるような書き方をする必要があります。

正社員の書き方と違う点を押さえつつ、明記するべき事項を漏れなく書きましょう。

 

ただし派遣先の数が多い場合、すべてをしっかり書こうとするとスペースが足りなくなってしまいます。

必要に応じて省略をした上で、書き方を工夫することが大切です。

 

派遣職歴を履歴書に書く際は、今回紹介した内容を参考にしてください。

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