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経理と財務の違いとは?仕事内容・必要なスキル・将来性を徹底解説!

更新日:2025.04.15

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経理と財務の違いとは?仕事内容・必要なスキル・将来性を徹底解説!

経理や財務、会計は、業務範囲が会社により異なり、混同している人も多いので、違いを明確に認識しなければなりません。

今回は、経理の仕事内容に必要なスキルや将来性、経理と財務の違いについて解説していきます。

経理と財務の違いとは?お金の管理の視点で比較

経理と財務は混同されやすい職種であり、両者の違いはお金を使うタイミングが過去なのか未来なのかによって異なります。

その他にも、どのような相違があるのか日頃行っている具体的な業務内容から詳細に理解しておくのが賢明です。

経理の役割とは?経理は「過去のお金」を管理する仕事

経理は、会社において「過去のお金」を管理する仕事であり、日常で生じた取引を帳簿に記入して報告するのが業務です。

株主総会への提出・税金の納付・信用目的など、利害関係者へ報告するために財務諸表を作成しなければなりません。

帳簿への記載には、一定のルールが存在しており、企業会計原則や企業会計基準に従って行う必要があります。

帳簿を正確に作成するためには、口頭による情報をもとにした記帳では信用性に欠けるため、証憑書類を残していくことが大切です。

必要とされる証憑書類を取り揃えて、正確な給与計算や入出金管理、掛け取引を把握していきます。

経理では、過去にどのような入金や出金があったのか、証憑書類をもとに正確な記帳をするのが主な業務です。

財務の役割とは?「未来のお金」を計画・運用する仕事

財務は、財務計画や資金調達、予算管理を通じて「未来のお金」を管理していく仕事です。

経理だけでは、「過去のお金」の記録や報告を行うだけであり、経営理念の実現に向けて戦略的な行動が出来ません。

財務の仕事により、経理が行っている日々の記録を分析することで、財務情報を活用した経営を行っていけるようになります。

経理と財務は、似ている言葉に感じるかもしれませんが、実際には異なる業務を行っているので混同しないように注意しなければなりません。

経理と財務の違い

経理と財務は、どちらも会社においてお金を取り扱っている部門ですが、経理は「過去」のお金で財務は「未来」のお金の管理を行っている違いがあります。

過去のお金を管理していなければ、財政状態や経営成績、キャッシュフローの状況が分からず利害関係者へ適切な開示ができません。

一方で、未来のお金を管理していかなければ適切に資金調達できず、短期的に運転資金がなくなり、経営機会を失ってしまうこともあります。

経理と財務は、異なった働きをしているように感じますが、両社はとても密接に関連しているのが特徴です。

利害関係者へ適切な開示がなされないことで、信用を失い資金調達が出来なくなってしまう場合もあるので注意しなければなりません。

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経理とは:経営管理の略称で、日々のお金の流れを記録・把握すること

経理は、経営管理を略した用語で会社において「お金」を取り扱う部門です。

財務や会計の分析で利用する、収支や損益、財政状態は経理の記録がなくては把握できません。

業務内容は、多岐にわたり会計や財務などと関連しているので、企業の規模や業界によって業務範囲は異なります。

 

経理の業務内容

経理の業務は、日次・月次・年次による時間軸に区分され、それぞれに特徴的な業務があります。

日次では、領収証や請求書などの発行、受け取った書類に基づき仕訳を行うのが一般的な業務です。

また、請求書に基づく代金の支払い、入出金や預金の管理を行っていかなければなりません。

月次では、給与計算を行い従業員に支払うとともに預かっている社会保険・税金を納め、経費の精算も行います。

年次では、決算のための棚卸しや財務諸表の作成、申告納税方式の税金について申告するのも特徴です。

その他にも、経理の業務内容として税務調査や監査対応、IPO準備、連結決算財務諸表の作成など、会社の規模や状況によって多種多様な業務があります。

 

関連リンク:経理の仕事内容とは?年間の業務スケジュールや財務との違いをわかりやすく解説!

経理と会計の違いとは

会計は、経理で日々記帳している帳簿をもとに、利害関係者へ財務情報の報告をするのが役割です。

一定の会社は、会社法や金融商品取引法、税法の要請に基づき財務諸表や計算書類、決算書を作成しなければなりません。

また、会計には利害関係者への外部報告を行う「財務会計」と経営者へ内部報告を行う「管理会計」があります。

「財務会計」は、制度的に行わなければならない義務ですが、「管理会計」は、利益の追求のために行うことができる権利です。

財務とは?企業の資金管理と経営戦略の要

財務は、会社が発展していくためには今後どのような行動をとるべきなのかを、お金の視点から考えていく部門です。

重要な業務内容が多く、財務の行動一つで会社の命運を分けると言っても過言ではありません。

主な業務内容や、どのような業務活動に取り組む必要があるのか、押さえておきましょう。

 

財務の主な業務内容

財務の主な業務内容は、具体的な財務計画の立案、資金調達、予算管理です。

財務では、現在の状況を理解して未来に向かって明確な財務計画を立てていかなければなりません。

正味運転資本やキャッシュ・コンバージョン・サイクルなどを意識して、資金繰りについて考えていく必要があります。

また、予算を設定すれば計画ができるだけではなく、部門間調整や統制機能も果たすので有益です。

詳細には、財務における仕事内容の範囲は会社ごとに異なり、経理や会計とコミュニケーションを取りながら業務内容を決定するのが特徴で、IRや内部統制管理を行う場合もあります。

財務について具体的に知りたい人は、基本となる業務内容を理解していくのが大切になってきます。

財務計画:企業の成長を支える資金戦略

財務計画では、実際に事業展開した場合の計画を多角的に考察することで、資本をどのように調達して運用するのかを明確にしていきます。

事業計画書は、金融機関などで融資を受ける際に利用するため、収支や利益計画を現実的に模索していかなければなりません。

ビジネスプランを立てて、事業をどのように展開していくのか、具体的にまとめておくのが大切であり、財務計画が正確に立てられると事業を円滑に進めていけるようになります。

 

予算管理:収支バランスを最適化する業務

今後、経営を行うのに財政状態・経営成績・キャッシュフローがいくらぐらいになりそうなのか予測して割り当てます。

予算として割り当てることで、調整機能を果たすだけではなく、市場の総需要量との差異や市場の占有率との差異など、多くの差異を把握できるようになるので有益です。

 

関連リンク:財務とは?仕事内容や業務の役割について徹底解説!

資金調達:企業運営に必要な資金を確保する方法

資金調達は、経営を行うのに必要な資金を調達することです。

経営には、販売費・一般管理費、債務の支払いや設備投資など多くの資金を必要としています。

黒字倒産もありうるので、損益を気にするだけではなく、運転資金の確保が必須になります。

融資や社債を発行して行うデッドファイナンスや、新株を発行して投資家に出資をして貰うエクイティファイナンスが一般的です。

資金が実際に入金されるまでの日付を確認しながら、余裕を持った行動を心掛けていかなければなりません。

企業が財務を行なうために取り組むべきこと

企業が財務を行うために取り組むべきなのは、財務に詳しい人材の獲得です。

中小企業では、財務担当者を設けず経営層が財務を担っているため、財務に詳しい人が不在の場合も多いと言えます。

一方で、企業規模が拡大していくと財務管理を徹底していかなければならず、財務の業務を集中して行える担当者が必要です。

中長期的に教育していければ、知見を深めるとともにスキルを獲得できるので、業務が効果的かつ効率的になります。

財務部門を設けてCFO(最高財務責任者)を設置すれば、適宜コミュニケーションを取りながら、より専門性の高い業務を行っていけるので有益です。

企業内部で財務を遂行する余裕がない場合には、外部に依頼すると専門的な意見を取り入れていけるようになります。

税理士事務所では、金融機関と面識がある場合もあり、最適な機関を紹介して貰えるかもしれません。

税理士のサポートにより、会計の立場から具体的な事業計画書の作成を行えるようになるので、税務と会わせて依頼するのが有益と言えます。

 

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まとめ

今回は、経理の仕事内容に必要なスキルや将来性、経理と財務の違いについて解説してきましたがいかがだったでしょうか。

経理と財務は、「お金」を取り扱うのは似ていますが、業務内容は過去の記録と将来の計画で異なり、業務範囲が会社により異なるので事前に確認しておくのが賢明です。

 

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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