転職失敗談vol.4：転職が不正解？税理士Ｄさんの新たな選択とは

税理士や公認会計士、経理は専門性を持つ職種です。

転職する時には、魅力的な求人にたくさん出会うでしょう。

そのぶん、失敗したと感じた時に失望が大きくなりがちです。

大切なのは失敗談から学んでおくこと。

税理士や公認会計士、経理に特化した転職エージェントであるレックスアドバイザーズで、求職者からヒアリングした実際に経験した失敗と、キャリアアドバイザーによるアドバイスをお話します。

税理士のDさん。20代という希少性を活かして、と転職を勧められますが……。

29歳の税理士であるDさん。新卒から現在の税理士法人に勤務しています。

入社してから資格を取らせてくれる会計事務所だったため、無事に勤務しながら5科目に合格しました。

事務所の環境・上司・仲間に関しても取り立てて不満はありません。

しかし、30歳を迎えるにあたって今後の自分のキャリアを考え、今のままのキャリアでよいのか？今のうちにもう少し幅広い経験を積んだ方がよいのでは？という思いからレックスアドバイザーズに登録しました。

他のエージェントにも登録したところ、「20代の税理士は希少だからどこでも受かる！」と言われ、勧められるままにどんどん応募することに。

Dさん自身は「○○業務を経験したい」という明確な考えは特に持っていませんが、とにかく紹介されたところは受けてみようと、様々な事務所に挑戦しました。

面接にはほとんど進むことができましたが、志望動機が絞り切れていないので、結果としてはどこの事務所からも今一歩の所で内定はもらえませんでした。

自分の中でも少し落ち着いて考える為に、一旦転職活動をストップ。

レックスアドバイザーズに改めて相談に来ました。

実は、必ずしも転職がベストということはありません。

最終的に現職で頑張るというのもひとつの選択肢です。

どちらにせよ、活動するからには何らかの手応えは得ておきたいところでしょう。

転職者は大きく3つのタイプに分かれます。

• 現職に大きな不満がある（給与・仕事内容・上司、環境など）
• 現職を退職するほどの不満はないが、経験してみたい業務がある（相続、専門性の高い業務など）
• さほど不満はないが、現状のままで良いのか不安。他に良い所があれば……

Dさんの場合は3にあたります。この場合は、下記についてまずは考えてみましょう。

• 現在の仕事について
• 現在の働き方について
• 将来のキャリアについて
• 今後のライフプランについて

キャリアやライフプランは変わっていくものです。

しかし、考えたうえで変更するのと、無計画な行き当たりばったりとではまったく違います。

一度しっかり考えておくことが重要です。

最近は「公認会計士」「税理士」の資格取得者というだけでは、採用側に魅力を感じてもらうことが難しくなってきました。

「何がやりたいのか？」

「なぜその会社を応募したのか」

「今までの経験をどう活かせるのか？」

など資格プラスαの部分も明確にアピールできることが転職成功の鍵となります。

レックスアドバイザーズの転職相談にて、Dさんは将来のキャリアについてじっくりと考えることにしました。

元々、あまり独立開業には興味がなく、なるべく大手の環境の整った事務所で、安定的に働いていきたかったそうです。

また、学生のときに英語が得意でしたが、今のところビジネスで使った経験はありません。

今後は英語のスキルをあげていきたいと考えています。

転職活動の過程でやりたい事が明確になるケースもあるでしょう。

しかし、在職中の方はなるべく効率よく転職活動を勧めたいものです。

まずは、自身のキャリアプラン、強み等を見つめなおすことから始めてみましょう。

転職エージェントはそのお手伝いをいたします。

ひとりで考えるより、様々なキャリアプランをご提案可能ですよ。

今は仕事が充実していてとくに不満はないDさん。

今回は転職活動をしないと決めました。

ただ、「グローバルな仕事をしてみたい」という希望が見つかったので、今の事務所でプロジェクトに参加する、担当変更をお願いするといったアクションを取ることに。

もっと大手、グローバルな事務所に興味が出てきたので、来年転職にチャレンジすることを目標としました。

転職に関して、今から備えたいと、担当のキャリアアドバイザーから定期的に情報提供をもらうことにしました。

転職エージェントにはこうした活用法もありますので、ひとつの選択肢としてお考えください。