転職お役立ち情報
公認会計士が転職を考えたとき、まずは公認会計士の転職市場における価値が気になるのではないでしょうか。
公認会計士のには、いくつかのキャリアプランがあります。
どのようなキャリアプランがあるのか、具体例と共に解説します。
公認会計士のキャリアプラン
一般的には公認会計士の試験を合格したら、まずは監査法人に入るということが一般的なキャリアプランとなります。
そこからそのまま監査法人で働き、海外へ赴任、グループ内で転籍、そのまま監査法人で頑張るなど、監査法人系のファームに残るということも一つの選択肢でしょう。
何年か監査法人にいて外部へ転職、事業会社のCFO になるということも選択肢となります。
いずれにせよ、公認会計士の資格をとると様々な選択肢ができるのです。
おそらく、会計士の資格をとるために勉強している時にイメージしている時よりも選択肢は多いはずです。
公認会計士のキャリアプランはどう選択する?
会計士のキャリアプランはみてきた通り、選択肢が多数あることがわかりました。
では、そのキャリアプランはどう決めるべきなのでしょうか。
自分にあったキャリアプランを決めていきたいものです。
決めるにあたっては何を参考にするのが良いのでしょうか。
一般的な選択肢を調べて、それに基づき選択をするのもひとつです。
それはそれでひとつの方法、選択ですが、それがすべてではありません。
一般的な選択肢にあてはまらなくとも、そこは自分がやりたいことをやれば良いのです。
ここから先は一般的な内容が多くなるかもしれませんが、あくまでも選択肢のひとつとしてお読みください。
さらに自分に合ったキャリアプランを考えるには、転職エージェントのキャリア相談などを利用してください。
では、あらためて公認会計士の転職先などみていきましょう。
【公認会計士・公認会計士試験合格者対象】
なんとなく転職したい・中長期でキャリアを考える方向け
転職相談会
公認会計士の転職先
公認会計士の転職先と言われてどのような先を思い浮かべるでしょうか。
主な転職先をみてみましょう。
監査法人
まずは、会計士の資格を持つ最大のメリットを発揮できる監査法人があげられます。
BIG4監査法人にいるのであれば、別のBIG4の監査法人に転職。
いやいや同じ規模の監査法人は避けたいというのであれば、中小規模の監査法人に転職をするなど、監査法人→監査法人への転職という選択肢があります。
監査法人→監査法人の転職のメリットとしては、細かいルールやシステムが異なったとしても監査業務の基本的な手順は変わらず、これまでの経験をそのまま活かしやすいことがあげられます。
業務内容が変わらないため、就業条件や働く環境などにフォーカスして転職活動ができます。
コンサルティングファーム
次にあげられるのがコンサルティングファームです。
コンサルティングファームはの種類も多数ありますが、その中でも公認会計士と親和性が高いのが会計系のコンサルティングファームです(FAS)。
会計系のコンサルティングファームといえば、M&A系のコンサルティングファームが代表格ですが、その他、システム系コンサルも、会計システムの分野であれば会計士の知識や経験を発揮できます。
コンサルティングファームへの転職のメリットは、監査法人での仕事と比較すると、課題解決などに取り組むためにクライアント企業に近い立場で仕事ができ、臨場感があり、貢献度が見え、やりがいを感じやすいといえます。
また、監査法人が結果に近いところで仕事をするのに対して過程の段階で仕事ができます。
会計事務所(税理士法人)も選択肢にあがります。
会計のスペシャリストである会計士は税理士登録をすることも可能です。
税理士として、会計事務所・税理士法人へ転職するケースも多くあります。
会計事務所への転職のメリットは、監査法人時代は少ない税務の観点で仕事をすることになるので税務の知識が得られるということです。
公認会計士が独立開業する場合、会計事務所の形態をとることが多く、クライアントは中小企業になります。
監査法人での監査対象は上場企業や大企業のため、税務の実務経験、中小企業の対応を身につけるために、独立前の転職として選択する方も多いです。
一般企業(事業会社)
事業会社への転職もあります。
監査法人では経理などの部署がまとめて作成した有価証券報告書をチェックする側ですが、事業会社では逆の立場になります。
有価証券報告書を作成し、監査を受けることになります。
監査する側のチェックポイントを知っている公認会計士が社内に入ることは、企業にとっては大きなメリットです。
また、有価証券報告書を監査する側と作成する側とでは違う観点となるため、両方を経験することは会計士としてのバリューアップになります。
新鮮な気持ちで仕事をすることもできます。
独立開業
独立という選択肢もあります。
タイミングについては、会計事務所を経てからの独立・監査法人を辞めてすぐに独立など、さまざまなパターンがあります。
どのようなサービスを提供するかなどを考えて計画すると良いでしょう。
独立することのメリットは、これまでは監査法人や事務所など、所属先のルールにしばられていたものがなくなり、自由に仕事ができます。
自分自身がルールを作らなければならないため、責任は重大ですし困難なことも多いでしょう。
しかし、自分のめざす仕事ができ、さらに自分のペースでできることは大きなやりがいとなります。
収入に関しては、クライアントの数や報酬額で大きく異なります。
独立してすぐはなかなか売り上げを確保できずに苦労をすることもあるようなので、どうやって営業をしてクライアントを獲得するかまでを計画することが大事です。
ここまで公認会計士の転職先をみてきましたが、選択肢は多数あります。
一般的な選択肢でもこれだけあるのです。
それ以外にも多数選択肢が存在しますので、自分なりにキャリアプランを考えていってください。
公認会計士の転職理由
どうして公認会計士は転職するのでしょうか。
その転職理由についてもチェックしていきましょう。
ここでは、会計士のキャリアを監査法人でスタートした人が、監査法人から転職するケースを例にとります。
転職理由・退職理由はどうしてもネガティブなものになりがちです。
転職の相談でよく聞くのは、
「監査法人がいやになった」
「このまま監査法人にいても出世しない」
「監査業務に飽きた」
ということです。
単純な理由かもしれませんが、やはり一番多いです。
これは正直な転職理由ではありますが、ぜひここから「なぜ辞めたいか」をグッと掘り下げてください。
なぜ監査法人がいやなのか、なぜ出世しないのか、なぜ監査業務に飽きたのかを考えることで、次に何をしたいかが見えてきます。
また、自分がどのような働き方や条件を求めているかもはっきりしてきます。
転職活動は、後ろ向きな気持ちよりも前向きな気持ちで行うほうが成功します。
転職理由や退職理由は必ず面接で聞かれますが、その際、「監査法人がいやで別の会社に行きたいからです」という回答をしたら面接官の印象はどうでしょうか。
この人を採用してもすぐに辞めてしまうのではないか…という懸念につながってしまいます。
いやだ・飽きたなどの最初の理由を掘り下げ、次にやりたいことや希望することをはっきりとさせて伝えることで、互いに転職後のキャリアが見えやすくなります。
言い方・伝え方次第かもしれませんが、前向きな姿勢は自分のためにもプラスになります。
公認会計士の転職事例
では、実際にどのような転職事例があるのでしょうか。
公認会計士の転職事例をみていきしょう。
【財務会計系のコンサルティングファーム】
公認会計士の知識を活かして、M&A系のコンサルティングファームへ転職というケースです。。
M&A系のコンサルティングファームに転職することで、監査法人ではなし得なかった大型のM&A案件を手掛けることができます。
DDは監査業務の知識や経験を活かせますし、クライアントとの交渉や調整は、監査法人時代よりもシビアでスピーディーです。
比較的これまでの業務経験を活かしやすいですし、おすすめです。
ただし、働き方に関しては監査法人と同様に忙しい職場であることが多いです。
【一般事業会社】
公認会計士が事業会社に転職する場合、上場会社を選択する場合がほとんどです。
しかし、IPO準備会社への転職するケースもあります。
上場準備会社はまだ組織が未成熟で、上場に向けての内部統制が構築されてないことも多くあります。
監査法人時代の経験や知識を活かしてそれらの構築をするとともに、経理実務、資金調達など業務は多岐に渡ります。
会計士以外の仕事をしなければいけないことも多々あるでしょう。
実際に転職した方は、「上場準備の書類を徹夜で整えながら、トイレットペーパーなどの備品を買いに行ったこともある」と思い出を語っていました。
それだけ泥臭いということです。
上場を実現すれば達成感は大きいですし、経営の中核としてCFOなどのポジションにもつながります。
公認会計士の転職の採用動向
公認会計士の転職市場は日々変化し、数年前と比較しても大きく変化しています。
立場によって観点は違い、公認会計士の合格者の増加で希少価値が失われてしまっているという見方もあれば、転職市場では会計士のニーズが高まっているという見方もあります。
公認会計士の転職市場と一言でいっても、業界によって状況は異なります。
経験や年齢によってもニーズは違います。
転職の際は、もちろん自身の希望や条件を深く詳細に把握するとともに、情報収集もこまめに行ってアップデートしていきましょう。
転職市場における公認会計士の価値とは
転職市場における公認会計士の価値ですが、国家資格であり、監査という強い独占業務を持っているため、基本的には高い価値があります。
しかし、資格を持っていれば価値が高いというわけではありません。
何を経験をしていて、何ができるのかということが重要になってきています。
監査業務がシステム化され、AIにとってかわられるのでは…という話も出ています。
監査のルーティンワークができるだけの公認会計士は、相対的な価値が下がっていくでしょう。
ほかの会計士との差別化が必要です。
転職によってバリューアップしていくのもひとつですし、監査法人内で経験を積んでいくことも可能です。
まとめ
ここまで公認会計士の転職について見てきましたがいかがでしたでしょうか。
会計士の転職の選択肢は幅広いですが、全員が同じように選択肢があるかと言えばそれは違います。
難関国家資格保有者であると油断せず、転職によってバリューアップしていくためにも、キャリアプランをしっかりと考え、情報収集をし、自分に有用な活動をしていってください。
Profile レックスアドバイザーズ
公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
■公認会計士・税理士・経理の転職サイトREX
https://www.career-adv.jp/
■株式会社レックスアドバイザーズ
https://www.rex-adv.co.jp/
公認会計士・税理士におすすめの記事
公認会計士・税理士・経理・財務の転職は
レックスアドバイザーズへ