転職お役立ち情報

転職先を選ぶ基準のひとつに、働き方を挙げる人もいるかと思います。
営業や訪問といった外勤業務とデスクワークを中心とする内勤業務、どちらを希望するのか得意とするのかは人によって異なります。
この記事をご覧になっている人のなかには会計事務所への転職を考えている人が多いでしょう。
会計事務所の業務内容についてはさまざまな情報が出回っており、特に内勤のイメージが強いことが多いようです。
そこで会計事務所の業務について、働く場所や働き方という面から解説します。
会計事務所は内勤メインなのかを明らかにします
会計事務所は内勤のイメージが強いですが実際はどうなのでしょうか。
まずは働き方について紹介します。
内勤業務が多いのは事実
実際のところ、会計事務所では内勤業務が多いのは事実です。
税理士・税理士補助・一般スタッフと形態を問わず、事務所内でデスクワークを中心におこないます。
書類作成や入力業務などが多いため、内勤の比率が高い状態です。
会計事務所の場合は担当クライアントの対応は大体1人、多くても数人程度でおこなうことが多いです。
そのため人と会話をすることもあまりなく、基本的には自身のデスクで業務を進めることになります。
内勤業務がすべてとは限りませんが、高い比率であるという認識を持っているとギャップが少ないでしょう。
担当者になればクライアントのもとへ訪問することも
とはいえずっと会計事務所内で内勤業務をするとは限りません。
担当者としての立場になれば、クライアントのもとへ訪問することもあります。
クライアントが会計事務所に来所するケースもあるため一概には言えませんが、訪問業務が発生すればオフィスの外に出ます。
内勤業務が多い時期と訪問が増える時期があります。
たとえば決算の前後は法人クライアントへの訪問機会が多いです。
決算の前は報告やすり合わせ、必要に応じて決算申告後に報告や次の期の相談対応などをします。
また個人の確定申告の前後も、似たような内容での訪問が増えます。
逆に決算申告書作成時期や年末年始などの繁忙期は、内勤業務がほとんどです。
時期によって働き方が変わるというのも、会計事務所に見られる特徴です。
希望すれば内勤以外を任せてもらえる可能性が高い
会計事務所によっては、働き方の希望を汲んでもらえます。
もしクライアント先への訪問を多くおこないたいということであれば、自身のスキルや業務との調整をしつつ訪問業務の機会をもらえる可能性が高いです。
反対に、訪問はせず内勤として働きたい人もいるでしょう。
そのような人は税理士補助や会計入力スタッフとして、完全に内勤業務のみをおこなうことになります。
ただし内勤専門で訪問をしない場合、クライアントと直接話すことができないため担当者という立場にはなれません。
もし担当者を希望するのであれば、ある程度は外勤をおこなうことがあると認識しておく必要があります。
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会計事務所における内勤業務の内容
会計事務所における内勤業務の具体的な内容を紹介します。
業務内容をあらかじめ把握しておくことで、入所後のイメージをより具体的に浮かべやすくなるでしょう。
記帳代行や給与計算などの会計・経理業務
会計事務所の大きな業務として挙げられるのが、クライアントの記帳代行や給与計算といった会計・経理業務です。
クライアントから届く資料や情報をもとにこれらの業務をおこないます。
会計・経理業務ではPCを使用してソフトなどに入力していきます。
領収証や請求書など資料整理が発生するケースもありますが、これらもデスクでおこなう業務です。
会計・経理業務は簿記の知識や多少の勉強で対応できます。
そのためクライアントの担当者ではなく、補助や入力スタッフのような立場にある人が対応するケースが多いです。
税務申告書の作成補助
税務申告書の作成補助も会計事務所における代表的な業務です。
手書きで申告書を作成することはほとんどなく、基本的には決算申告書作成のソフトを使います。
記帳資料をもとに仕訳入力して作成した財務諸表などを用いて、必要箇所に適当な金額や情報を入力していきます。
税法の知識や特殊事項への配慮などが求められることも多いです。
税務申告書は最終的に税理士のチェックが入り、問題がなければ申告となります。
非常に重要な業務のため、細かい部分まで厳しくチェックが必要です。
前述したように税務申告前後のタイミングでクライアントを訪問することもあります。
法人設立届など各種書類作成
各種書類の作成業務も会計事務所における主要な内勤業務のひとつです。
会計事務所では以下のような書類を作成する機会が多くあります。
- 法人設立届など設立関係の書類
- 開業届など個人事業主関係の書類
- 法定調書
ほかにも必要に応じてさまざまな書類を作成します。
コンスタントに発生する業務ではなく比較的難易度も低めではありますが、記載事項や期日などには明確な決まりがあるため注意が必要です。
書類作成のほとんどは1人で完結する業務です。
会計事務所の内勤において必要な能力
会計事務所の内勤において必要な能力を紹介します。
転職活動時にはこれらの能力をアピールできると良いでしょう。
PCスキル
PCスキルは欠かせない能力です。
とはいえプログラミングやマクロのような高度なものではなく、基本的な入力や出力・最低限のMicrosoft Officeに関する知識などがあれば良いでしょう。
もちろんスキルが高ければより任せられる業務の幅は広がります。
先ほど紹介してきたような会計事務所業務は、ほとんどPCを利用する業務です。
そのためタイピングができない・入力の仕方がわからないなどの状態では、会計事務所の内勤業務をおこなうのは難しいでしょう。
決して高いスキルが求められるわけではないので、会計事務所への転職を志望するのであればある程度のPCスキルをつけておきましょう。
会計や税務の知識
会計や税務の知識があると業務の幅が広がるだけでなく、効率的に進めることもできるようになります。
たとえば記帳代行では簿記の考え方を使うため、簿記をまったく勉強したことがない状態ではイメージがしづらいでしょう。
税務申告書の作成補助をよりスムーズに進めるために、税務の知識もあると便利です。
必須というわけではありませんが、税務の知識があるほうがイメージや理解がしやすくなるため進みが早いです。
会計事務所で効率的に業務を進めたいのであれば、ぜひ簿記や税務の勉強をするのをおすすめします。
スピード感や正確性
会計事務所の業務はスピード感や正確性が求められます。
業務によっては時間がかかっても質の良いものを作る・良いアイディアを出すことが必要なこともありますが、会計事務所はそうではありません。
重要なのは、スピード感と正確性の両方が必要ということです。
いくらスピードが早くてもミスが多ければ逆に非効率であり、かといって正確性を求めるあまり業務が遅いと期日に間に合わなくなってしまいます。
スピード感と正確性にはある程度の慣れも求められます。
しかし仕事に対する姿勢や考え方次第で育てられる部分ともいえるでしょう。
スピード感と正確性の両方をバランス良く伸ばすことを意識して業務にあたることが大切です。
まとめ
会計事務所は業務内容の性質上、内勤業務の比率が高いです。
より正確にいうならば、人と接するより自身で完結するようなデスクワークが中心となります。
デスクワークが得意・好きという人のほうがより働きやすいでしょう。
とはいえクライアントの訪問など、内勤以外の業務も存在します。
働き方はある程度希望を聞いてもらえることが多いので、入所前の面接や人事面談などで自身がどう働きたいかを伝えるようにしましょう。
会計事務所では内勤業務が多いと認識しておくことは、入所後のギャップや働きにくさを感じることを防ぐために大切です。
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