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転職失敗談vol.5:裏目に出ることも?独立志望の税理士における転職活動のポイントとは

更新日:2023.01.05

転職マニュアル

模索する税理士

税理士や公認会計士、経理は専門性を持つ職種です。

転職する時には、魅力的な求人にたくさん出会うでしょう。

そのぶん、失敗したと感じた時に失望が大きくなりがちです。

大切なのは失敗談から学んでおくこと。

税理士や公認会計士、経理に特化した転職エージェントであるレックスアドバイザーズで、求職者からヒアリングした実際に経験した失敗と、キャリアアドバイザーによるアドバイスをお話します。

 

いずれは税理士として独立を、と考え転職を決意したFさん。しかし転職活動では失敗続きで……。

 

独立を目指す税理士のFさん。自分の強みを見つけたいと転職活動を開始

税理士法人と事業会社経理の経験を持つ、35歳の税理士Fさん。現事務所は一般的な会計事務所で、中小企業の税務顧問を務めています。

40歳までに独立をしたいと漠然ながら真剣に考えていました。

しかし、独立するならば「相続に強い」「事業承継のサポートができる」「経営アドバイスに力を入れる」といった、法人税務だけではないプラスアルファの強みがほしいところです。

そこで、強みを作るために特徴のある事務所への転職を決意。

 

身に着けたい「強み」についてはあまり具体的ではなかったので、色々な事務所を受けてみました。

税理士の資格を持ち、税務顧問の経験もあるFさんは書類選考を難なく通過。

面接へ進みました。

 

「なぜ弊社に転職を志望しましたか?」と動機を聞かれ、Fさんは正直に、「今の事務所に不満はないが、独立開業に向けて強みを身につけたいから」と答えました。

さらに「なぜ相続をやりたい?」「事業承継はどうしてやりたいのか」という業務についての質問を受けます。

独立開業もまだ漠然としている上、強みについても具体的ではなかったため、「何か強みになれば………」という曖昧な回答をしてしまいました。

 

結果は、お見送り。他に受けた会計事務所も、全て面接で落ちてしまいました。

なぜ失敗が続いてしまったのか……。

悩んだFさんは、レックスアドバイザーズの転職相談へ訪れました。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

独立を考える税理士は珍しくありません。

ただし、事務所側には、求職者の「独立開業」に対する事情があります。

会計事務所は独立志望者を歓迎?消極的?

せっかくお金と時間をかけ、採用したとしても、いずれ辞める人は当然、事務所側としては困ってしまいます。

丁寧に教えてもすぐ辞めてしまうのでは、教育研修の意味もありません。

長く働いてくれる人が欲しいというのが本音でしょう。

また、独立開業するとき、クライアントを引き抜いてしまうのではという恐れもあります。

 

一方で独立志向の税理士を歓迎するところもあるのも確かです。

少数精鋭の事務所で若手の独立開業を応援していることが多くなっています。

のれん分けによって、自分自身も仲間を増やしたいと考える事務所所長もいますし、所長自身も独立開業した経緯があるので、税理士として当然と受け止めている場合もあります。

 

実はFさん、前日に受けた別の事務所での同じ質問に対し同様に答えていました。

その事務所は独立歓迎だったようで、「前向きなところが良い」と高評価をもらっていたそうです。

そのため、同じような回答を繰り返していたのでした。

今のままのF さんでは……

今回、どちらの事務所であっても、Fさんは採用となりませんでした。

独立志向に消極的な事務所からはもちろん、歓迎の事務所から見ても、独立の夢はまだ中途半端。

具体性がないと感じられたようです。

 

強みについても当人が「なんでもいい」と思っていると見られ、活躍してくれるビジョンが描けないとのことでした。

キャリアの目指し方とは

行き詰まったFさん。少し落ち込んでいます。

キャリアアドバイザーから、Fさんがすべき準備は主にふたつあるとお伝えしました。

独立開業を歓迎している事務所に絞る

この場合は、もっと自分の夢について具体的に考える必要があります。

何の強みを身に着け、どのような税理士として活躍したいのか。

志望動機としてしっかり話せるようにならなければ採用は難しいでしょう。

 

独立歓迎の事務所や所長であらば、面接の場でもきっとエールを送ってくれるはずです。

まずは自身のスキルアップに集中する

独立開業が漠然とした夢であってまだ具体的でないのなら、法人顧問以外のプラスアルファの経験やスキルを身につけましょう。

独立のことを一旦抜きにしても、税理士としてのキャリアにプラスとなります。

どのようなスキルを身に着けたいかを志望動機とすることもひとつの方法です。

 

独立開業についてはその次のステップとして、面接のとき無理に話すことはありません。

心に秘めておくのもありでしょう。

まずは情報収集から!エージェントも活用することに

「独立」は基本的には「前向き」な気持ちがベースとなっているはずです。

認めてくれる事務所であれば、志望理由は非常に内容のあることでしょう。

どちらの道を選ぶにせよ、その事務所が独立歓迎なのか、独立よりもスキルアップに適しているのか、事前に把握するのが重要となります。

ぜひエージェントを活用して、情報収集してくださいね。

 

Fさんも、転職活動のリスタートに向けて、まずは自分の将来のキャリアについて考えることにしました。

レックスアドバイザーズでは独立志向の方を歓迎する事務所もご紹介可能です。

お気軽にご相談ください。

 

 

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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