【経理初心者必見！】CEOの役職をわかりやすく解説

CEOとはChief Executive Officerの略で日本では代表取締役になります。
取締役会の委託を受け、その意思決定に従って経営方針の決定や事業戦略の策定に関して責任を持つ最高経営責任者を指します。

これに対し、その方針に従って実務を執行する最高執行責任者をCOOといいます。
CEOが企画立案なのに対し、COOは実務部隊というイメージになります。

CEOとCFOは、会社における営業部門と経理部門と仮定すれば関係性がわかりやすいです。
CEOは経営方針など会社の運営に係る判断を行い、会社の根幹である新商品の販売や、Ｍ＆Ａなどによる企業買収の判断を行います。

片や、CFOはCEOが立案した内容や、判断に対して、経理部門の最高責任者としての判断を行います。
仮に、CEOの判断により財政状態が悪化する危険性や、誤った会計処理の認識などがあれば早急に助言や指摘を行う必要があります。

このように、CEOはCFOの部下ではなく、あくまで対等な立場としての関係が望ましいといえます。

一般的にCEOの基本的な役割は、会社の経営方針を決定することとされます。
これから会社がどの方向を見るべきなのか、会社の先頭に立って考えるのが、CEOの役割となります。
もちろん、独善的な考えで方針を決定することはNGとなるため、他の従業員や世間の反応、業界ごとのトレンドなどと相談していくことが必要となります。

CEOはそういった事業を取り巻くさまざまなものを巻き込んで、「経営方針」というひとつの結果にまとめていくことが役割だと考えられるでしょう。

また、経営方針を決定するということは、そこに発生する責任を請け負うということでもあります。
つまりCEOの役割の中には、事業の成否に対する責任を負うことも含まれるのです。
部門や仕事ごとの責任者が負うものとは違って、CEOの責任は事業全体を総括するものだと考えられます。

そのため最終的な事業結果に対してリアクションを取ることが、CEOの役割になることもあるでしょう。

CEOに必要なスキルとは、まさに経営者としての資質です。

経営者の資質として様々なスキルや経験がありますが、本質的に重要なスキルは判断力になります。
判断力は、会社を運営していく上で重要なポイントになります。

会社を運営していると日々の業務に追われていきます。
従業員からの決裁や取締役会の提案など判断する事項は莫大にあります。

その中で迅速に判断をしなければ業務に埋もれることになってしまいます。

CEOに必要な知識として挙げられるのは、経理知識です。
会社を運営するうえで、経理知識は必要不可欠です。

例えば、上場会社であれば、株主総会等で株主に対して会社の業績を公表します。
株主総会では、株主から経営陣に対して質疑応答をする場面があります。
株主は、その企業に投資しているため、投資先である企業の業績を正確に把握し、今後投資を続けるべきかを判断します。

経営陣は、株主からの質問に対し、真摯かつ簡潔に回答しなければなりません。
このように、CEOは経理知識の根源は押さえておく必要があります。

CEOによる経営判断は、会社を運営する上で非常に大きな影響力を持ちます。
CEOは、全従業員に対して、経営判断である進むべき道の方針や達成すべき目標を決定します。

この内容を全従業員に周知・徹底することは決して容易なことではないです。

よって、CEOは経営判断をし、その内容をいかにして会社に浸透させるかを考える必要があります。

国税庁が公表している民間給与実態統計調査（2018年）によると株式会社役員の平均給料（手当や賞与含む）は約769万です。
社長のみならず他の取締役も含めた平均のため一概には言えませんが、一般的なサラリーマンの平均年収を大きく上回っています。

日本のCEOと海外のCEOでは報酬の額に大きな差があります。
圧倒的に海外のCEOが、日本のCEOよりも報酬は高く設定されています。

これは、日本の給与体系と海外の給与体系の違いが表れています。
日本は、終身雇用など長く平均的な給与体系になっていますが、海外では実力主義の成功報酬型の給与体系が多いためCEOについても同じことがいえるでしょう。

先ほど、日本のCEOと海外のCEOで報酬について、大きな差がでると解説しました。
CEOという立場は、企業が抱えるリスクを同様にCEOも抱えています。
その重圧と責任の重さから、日本CEOも海外と同様に責任の重さに比例した報酬を受け取るべきでしょう。

以上が、CEOの役職になります。
CEOは、何と言っても会社の最高責任者です。

その役割は、会社を継続的に成長させ、従業員を雇用し続けることにあります。
そして、その役割を達成するために、CEOは即時に物事を判断するスキルと経験が必要となってきます。