転職お役立ち情報
内部監査とは企業の運営において、法令や社内規定などが適切に守られているかをチェックすることをいいます。
内部という名のとおり、外部への依頼はせずに組織内部でおこなわれます。
内部監査をおこなうのは内部監査部門に属する人や内部監査人と呼ばれる職種に従事する人です。
あまり馴染みのない言葉であるため、イメージしにくい部分があるかもしれません。
この記事では内部監査について、資格という面から解説します。
資格の必要性やおすすめの資格などを取り上げました。
内部監査に資格は必要なのか
内部監査をするためには資格が必要なのでしょうか。
内部監査と資格の関係、そして求められるスキルについて解説します。
資格がなくても業務はできる
内部監査をおこなうために必須の資格はありません。
すなわち特別な資格を持っていなくても、内部監査の業務をおこなうことは可能です。
しかし資格を持っていることで有利になる場面は多く存在します。
知識やスキルを客観的に証明することができるため、対外的な信頼を獲得しやすいです。
また内部監査に関連する資格の勉強をすることで、内部監査に必要な知識を効率的に得ることができます。
内部監査に必須の資格はありませんが、資格があると有利な場面は多いといえるでしょう。
転職活動やキャリアアップで有利
資格を持っていることで、転職活動やキャリアアップがスムーズに進むケースが多いです。
資格は知識やスキルを客観的に第三者に伝えることができます。
少ない情報のみで選考が進む選考の場においては、自身をアピールする明確なポイントとして活用できます。
また社内での評価においても、資格をひとつの基準とする企業は多いです。
転職活動やキャリアアップを進めるにあたって、資格所有者が有利となる可能性は高いといえるでしょう。
内部監査に求められるスキル
内部監査をおこなう人に求められるスキルを紹介します。
以下のようなスキルが必要です。
- 法令や社内規定に対する知識・理解
- 業務遂行能力や責任感
- 自分から積極的に動く姿勢
内部監査は法令や社内規定に則った企業運営がおこなわれているかチェックすることが大きな目的です。
そのため法令などに関する知識や理解が求められます。
企業の信頼に大きく影響する業務であるため、完璧に遂行しなければなりません。
高い業務遂行能力や強い責任感が必要です。
受け身になりすぎず、自分から積極的に動く姿勢が大切でしょう。
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内部監査の担当者が資格をとるメリット
内部監査の担当者が資格をとるメリットを説明します。
資格がなくても内部監査の仕事をすることは可能ですが、資格取得には複数のメリットがあるため勉強の検討をするのも有用です。
会社からより高い評価を得られる
資格を持っていることで、会社からより高い評価を得られるようになります。
資格は一定以上の知識やスキルを持っていることを証明できる手段です。
そのため資格があることで、他者に対して自分の能力を正しくアピールすることができます。
その人が持つ知識などは、なかなか外部からは判断できません。
そのため高い専門知識を持っているのに正当な評価を得られないケースも多く起こり得ます。
資格を持っていることで知識を正しく伝えられるため、これまでより高い評価を得られる可能性が高くなるといえるでしょう。
関係者に知識を証明できる
関係者に知識を証明できることも、資格を持つことによる大きなメリットです。
前述したように、資格は一定以上の知識やスキルを持つ人のみが得られます。
資格保有者というだけでも信頼を獲得しやすいでしょう。
業務における関係者に対して、簡単に知識を証明できる手段のひとつでです。
効率的に信頼を得るために、資格が非常に役に立ちます。
自身が望むキャリアプランを実現しやすくなる
資格を持っていることで、自身が望むキャリアプランを実現しやすくなります。
すでに触れましたが、資格は社内で正当な評価を得るために有用です。
どのような資格を持っているかが、昇給や昇格の判断基準として使われることも少なくありません。
効率的なキャリアアップを実現させるためには、資格を持っている方が有利でしょう。
また転職活動においても、資格が大いに役立ちます。
少ない情報のみで選考が進められる転職活動において、資格は大きなアピールポイントです。
内部監査において有利な資格を持っていることで、希望する転職先に入社できる可能性が高まります。
キャリアアップや転職など、理想的なキャリアプランの実現に資格が便利です。
内部監査におすすめの資格
内部監査におすすめの資格を紹介します。
有利な資格はキャリアアップや転職を効率的に進めることにつながります。
公認内部監査人(CIA)
公認内部監査人(CIA)とは、内部監査人としての専門知識や能力を証明する国際的な資格です。
世界約190カ国において実施されている試験で、1999年から日本語受験が可能となりました。
内部監査の重要性が高まりつつある中で、内部監査人の知識や能力に対する期待や要求のレベルも上がっています。
そのため内部監査人として求められる専門性を証明する資格として、公認内部監査人の取得を目指す人が多いです。
公認内部監査人の試験では、内部監査に関する知識だけでなくビジネスに関する幅広い知識も問われます。
試験は内部監査の基礎・実務・関連知識の3パートで構成されており、合格率はどのパートも35%~40%ほどです。
公認リスク管理監査人(CRMA)
公認リスク管理監査人(CRMA)は内部監査人やリスクマネジメント担当者に求められる能力を証明する資格です。
2021年時点で、英語受験のみとなっております。
企業運営において、リスクマネジメントは非常に重要です。
健全な企業運営がおこなわれているかの内部監査においても、リスクマネジメントの知識が求められる場面は少なくありません。
そのため公認リスク管理監査人の資格も、内部監査業務において役立つ場面が多いです。
英語受験のみということで、一定以上の英語力が求められます。
受験ハードルそのものが高めですが、内部監査の知識と共に英語力の証明もできる資格です。
内部監査士(QIA)
内部監査士(QIA)とは日本内部監査協会により企画・運営されている資格です。
内部監査士の大きな特徴として、日本内部監査協会が主催する内部監査士認定講習会を修了する必要があるということです。
試験合格ではなく講習会の受講・修了が条件ということで、これまで紹介した資格とは大きく異なります。
- 合格認定は修了論文の審査や講習への出席状況などを考慮したうえでおこなわれます。
- 合格率の公開はされていませんが、試験が基準ではないため比較的高めと考えられます。
ただし誰でも受けられるわけではなく、業務または学歴に関する受講資格を満たしていることが条件です。
まとめ
企業運営に対する信頼が求められている現代において、内部監査は非常に重要な意味を持ちます。
内部監査人に求められる能力も高まっており、一定以上の知識や能力を持つ必要があるでしょう。
内部監査の業務をおこなうにあたって必須となる資格はありません。
しかし資格を持つことで有利となる場面は多く、また効率的に内部監査の勉強をするためにも資格の勉強が便利です。
内部監査におすすめの資格はいくつか存在します。
資格によって難易度や勉強する内容が異なるため、それぞれの資格内容や有用性などをしっかり検討する必要があります。
有用な資格について、上司などに事前に確認するのも良いでしょう。
内部監査の業務を効率的に進めるために、資格取得の検討は非常に有用です。
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