転職お役立ち情報
経営企画は会社の花形、出世コースなどといわれることがあります。
では一体どのような仕事なのでしょうか。
経営企画の仕事をするうえで、役立つ資格やスキルについて解説します。
経営企画の仕事と資格、スキルについて
経営企画に携わる人には、様々なスキルが必要になります。
それは経営企画が経営者と近い位置にある部署であり、企業の方向性を決定づける重要な職務であるからです。
今回は、経営企画に携わりたい人や、すでに経営企画に携わっているがよりスキルを磨きたい人のために、経営企画の仕事と専門的知識を身に着けるための資格やスキルについて解説していきます。
①経営企画の仕事とは?
経営企画の仕事には以下のようなものがあります。
- 経営目標の設定
- 目標に対する各種調査とデータ分析
- 経営会議の運営
- 経営会議で決定された経営戦略の立案と実施等
会社にとって非常に重要な役割を担う仕事であると同時に、高度なスキルが求められるといえるでしょう。
②役立つ資格とは?
経営企画の仕事は多岐に渡るため、より深い仕事をするために資格が役立つこともあります。
今回は、経営企画に役立つ資格、評価がされやすい資格を紹介します。
いずれも難易度の高い資格であり、幅広い知識が必要となりますので、その資格を取得していることは、レベルの高い業務を遂行するのに役立つでしょう。
③役立つスキルとは?
専門的な知識としては、経済やマーケティングに関する幅広い知識、その業界に紐づく知識、経理と財務に関する知識、企業経営に関する法律知識などが必要であるといえます。
そのほかにも、論理的思考力、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力などのスキルも必要です。
経営企画に携わっているからといって、必ずしも専門的知識がある人が抜擢されているとは限りません。
求められる能力が広く、特定の資格だけではカバーできないからです。
専門的知識が無くても、コミュニケーション能力など優れた点が評価され、経営企画に携わっている人もいます。
それは社内外の交渉力は経営企画において非常に重要だからです。
一方、専門的知識があると認められる国家資格を保有している人であっても、コミュニケーション能力が低い場合は、経営企画に携わることは難しいかもしれません。
しかし、専門的知識があることには越したことがありません。
それでは、以下で経営企画に役立つ資格についてご紹介します。
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経営企画で働くにあたり役立つ資格、具体的なスキルの内容とは
経営企画で働くにあたり役立つ資格、スキルについて具体的に解説します。
①資格:公認会計士
まず、役立つ資格として公認会計士が挙げられます。
公認会計士は、医師や弁護士と並び三大国家資格といわれており、会計のプロフェッショナルとして企業の健全な経済活動を支える重要な役割です。
その仕事内容は、監査、財務、経理、会計コンサルティングなど多岐に渡ります。
公認会計士は、短答式試験と論文式試験に合格した後、実務補習所に通い、修了考査の合格と実務経験を積むことで、公認会計士としての登録を行うことができます。
そのため、受験勉強から登録まで長い道のりとなりますが、得られる知識量はかなり膨大といえるでしょう。
ちなみに、令和2年度公認会計士試験の合格率は約10%、最終合格者数は1,335人です。
合格するために必要な勉強時間は、3,000時間から4,000時間といわれています。
②資格:税理士
次に役立つ資格として、税理士が挙げられます。
税理士は、税務に関するプロフェッショナルです。
税理士の主な業務は税務書類の作成や税務相談、税務代理などです。
税理士は、税理士試験に合格した後、実務経験を2年積むなどを経て、税理士として登録を行うことができます。
公認会計士同様、受験勉強から登録まで長い道のりとなりますが、得られる知識量はかなり膨大です。
公認会計士試験と異なり、科目合格が可能なので、働きながら1科目ずつ合格を目指すことも可能です。
難易度は、受験科目によって異なりますが、令和2年度税理士試験の合格率は平均して約17%で、全科目合計での合格者数は 6,357人です。
③資格:MBA
大企業の経営企画の部署では、MBAの資格を持っている方は多いでしょう。
海外のMBAの資格がある方も少なくありません。
MBAは、日本では経営学修士と呼ばれ、経営学の大学院修士課程を修了することで取得できます。
MBAは採用や昇格において評価されており、多くのMBA取得者が経営企画やビジネスマネージャーに抜擢されています。
MBAのカリキュラムでは、人的資源管理、情報・マーケティング、財務会計、統計学、経済学といった科目を学び、ビジネスの現場で適用できる実践力を身に付けることができます。
ビジネスに即した内容で、資格取得にあたり多くのディスカッションも必要となりますので、第一線で活躍する経営者を相手にしても、臆することなく意見交換することができるようになるでしょう。
また、他業種の方とも知り合うことができ、仕事上のつながりを持つことも魅力的です。
④スキル:データ分析力やロジカルシンキング
経営企画の仕事のなかでも重要となるのが経営計画の策定や管理です。
経営計画の策定・管理にデータ分析力は重要です。経営計画策定の際にはさまざまな数値を分析し、適切かどうかを検討していきます。
計画がスタートした後も、予算と実績を見比べて差異が生じた場合は理由を明確にし、対策を講じたりします。
そういう意味からもデータ分析力は経営企画にとって必須といってもよいでしょう。
また、ロジカルシンキングも経営企画にとっては欠かせないスキルです。
多くの複雑な情報を整理し、企業の課題や解決策を見つけていきます。
ロジカルシンキングの基本となるフレームワークを活用することで、複数の視点から細かく分解して考えられるようになります。
会社の意思決定は単純なものではなく複数の視点から分解しなければなりません。
そのため、このスキルはとても重要です。
⑤スキル:コミニュケーション能力や交渉力
立案した経営計画を各事業部に説明し、納得し了承してもらう必要があります。
分かりやすく説明し、最終的に納得してもらわなければ円滑に業務を遂行できません。
納得感のある説明と、各所との折衝において高いコミュニケーション能力や交渉力が求められます。
⑥スキル:語学力
多くの企業が求めるスキルとして英語力が挙げられます。
新規事業の展開ために、海外を視野に入れ検討する企業も増えてきています。
語学力があれば、経営企画に携わるためのアピールのほか、転職の際の強みにもなります。
経営企画で役立つ資格やスキルに加え、必要とされる適性とは?
経営企画を目指すうえで役立つ資格やスキルを紹介しました。
しかし、資格やスキルも大事ですが、適性も必要となりますので解説します。
①冷静に物事を考えられる人
会社や事業部が抱える課題を探り出し、その改善策を提案するのが経営企画の業務のひとつです。
これまでの業績を分析したリ、社会全体や業界、競合他社の動向を常にチェックします。
こうした業務を行うには物事を論理的に分析し考えられる人でなければなりません。
経営企画の業務は幅広く、ときには社内改革の仕事も含まれます。
これまでの体制や物事のやり方を根本的に見直し、事業の継続、拡大のために大規模な改革を打ち出す必要もあります。
過去のしがらみなどにとらわれず、冷静に物事を判断して具体的な提案ができる人は適性があるでしょう。
②行動力のある人
先述の通り、事業計画を推し進めるために、各事業部との連携が求められます。
難しい交渉も多々あるでしょう。
困難な局面を打開し、事業計画を推進するためには、行動力という強さも求められます。
③身体的・精神的にタフな人
困難な交渉も多く責任の大きい仕事が求められますので、身体的・精神的にある程度タフであることが必要です。
まとめ
経営や会計に関する基本的な知識はもちろんのこと、あらゆるビジネススキルが必要となります。
経営企画に転職または異動するためには、必要な知識を学び、求められる適性や能力を磨くことが大切です。
経営企画は、責任の多いやりがいがあり、自身のスキルアップにつながることが期待できる仕事といえるでしょう。
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