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経理担当に求められる英語力について解説!

更新日:2021.12.16

経理の転職お役立ち情報

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海外展開を目指す企業の増加やIFRS適用企業の増加を背景に、経理の仕事でも英語力が求められるようになってきました。
そこで今回、経理担当に求められる英語力について、詳しく解説します。

経理担当のうち、英語力が求められるのは場面とは

近年、インターネット技術の発展とともに、ビジネスのグローバル化が進んでいます。


これは経理においても同様で、経理のグローバル化も進んでいます。
会計基準の国際化とそのための人材育成は、現在国をあげて注力しているところです。


それでは経理担当のうち、英語力が求められるのはどのような場面でしょうか。
以下に解説していきます。

①国内企業で在外子会社がある場合

国内企業で在外子会社がある場合、大きく2つのパターンがあります。


国内企業の決算は日本基準で行い、国際会計基準などで行われた在外子会社の会計を日本の会計基準に置き換えて処理を行うパターン、そして国内企業の決算を国際会計基準などで行うパターンです。


まずは、国内企業の決算は日本基準により行い、国際会計基準などで行われた在外子会社の会計を日本の会計基準に置き換えて処理を行うパターンについて解説します。


決算書の作成を行う際、海外に子会社があり日本で連結決算を行っている場合、海外の子会社の決算も対象に含めなければいけません。
海外の決算書を決算の都度受領することになりますが、英語で記載された決算書を確認しなければなりません。
また、日本の会計基準と国際会計基準は異なりますから、その違いについて説明しなければならず、英語でのコミュニケーションが必要な場面も多いでしょう。


次に国内企業の決算を国際会計基準などで行うパターンについて解説します。
政府は国際競争力の強化などを目的として、2010年に国際会計基準の任意適用の推進を開始し、現在も適用拡大のための施策を進めています。


2010年は国際会計基準適用企業はわずか3社でしたが、2021年6月時点で国際会計基準適用済会社数は226社、国際会計基準適用決定会社数は10社あります。
また、国際会計基準適用企業は海外展開している大企業が多く、証券取引所における時価総額において高い割合を占めています。

②外資系企業で働く場合

それでは外資系企業で働く場合はどうでしょうか。


外資系企業で働く場合、経理業務はもちろんのこと、他の部署で働く従業員も日本人以外であることが多く、公用語が英語であることが多々あります。
そのため、経理業務はもちろんのこと、通常の業務でも英語が必要であるといえるでしょう。

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経理担当者が英語スキルをアップさせ転職を有利にするためには

それでは、経理担当者が英語スキルをアップさせ転職を有利にするためにはどうしたらいいでしょうか。

①英文経理をめざす場合

1つ目に英文経理をめざすことが挙げられます。

 

英文経理とは、英語で行われた会計を日本の会計基準に置き換えて処理することです。
海外の決算を日本の決算に修正する業務で、在外子会社との連結決算を行う際に役立ちます。
会計に関わる英単語の知識や、相手と簡単なコミュニケーションが取れる程度の英語力は必要です。


なお、後述する英文会計も含め、これまで経理担当者として行ってきた会計知識や経理が基礎となって、英語スキルが加わるという位置づけになります。
そのため、今の仕事に新しい職種のスキルをプラスすることができます。
外資系企業のほか、会計事務所などでもニーズがある仕事です。


では、英文経理を目指すにはどうすればよいでしょうか。


英文経理は、海外の決算書を正確に読み解かなければなりません。
そのため、決算書に出てくる勘定科目や会計用語でよく使われる英単語・熟語の学習が必要となります。
また、ネイティブレベルとまではいわないまでも相手と日常会話ができる程度の英会話スキルは求められます。

②英文会計をめざす場合

2つ目に、英文会計をめざすことが挙げられます。


英文会計は、国際会計基準による会計処理を行うことです。
専門性は英文経理よりも英文会計の方が高いといわれています。


英文会計では英語力はもちろんのこと、国際会計基準に対する理解が求められますので、国際会計基準の適用企業数増加と比例して、英文会計のニーズはますます高まっていくでしょう。


英語力に自信があれば、USCPA(米国公認会計士)の資格やBATIC(国際会計検定)、IFRS検定(国際会計基準検定)にチャレンジすることで、国際会計基準の知識と英語力を同時に証明することができます。


USCPAとは、米国公認会計士のことです。
試験は英語で難関ですが、日本の公認会計士試験ほど合格率は低くありませんし、日本での受験も可能です。


BATICは東京商工会議所が主催する国際会計検定のことで、「Bookkeeping and Accounting Test for International Communication」のそれぞれの頭文字をとりBATICといわれています。
BATICは、国際会計基準による会計スキルとビジネスシーンに必要な英語力の2つを同時に測る検定試験で、英語で行われ合否の判定はなく、スコアに応じて称号が付与されます。


IFRS検定は、国際会計基準の検定で、ロンドンに本拠地を置くICAEWという団体が主催しています。合否判定があり、日本語で受験ができます。

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まとめ

ビジネスのグローバル化にあわせて、経理のグローバル化も進んできました。
経理業務に加え、英語ができる人材は希少価値が高いです。


経理ができたうえで英語力をさらに身に着けることで、職域が広がりますし、英文経理や英文会計は多くの会社でニーズがありますので、転職する際も役立つことでしょう。
ぜひ英語力を高め、キャリアアップを目指してください。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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