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会計事務所勤務は楽?快適に働けるポイントとは

更新日:2023.05.19

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転職を検討している業界について調べてみると、「楽」というキーワードに遭遇する場面があるかもしれません。
楽に勤務できるかという点を重視している転職者の方もいます。


会計事務所での勤務を検討・希望している人にも、会計事務所が楽かどうか気になっている方がいるでしょう。
会計事務所勤務は楽というイメージを持たれることも多いです。


この記事では会計事務所での勤務について、楽という観点から解説します。
楽であるかを重視している方は、ぜひお読みください。

会計事務所での勤務は楽なのか

会計事務所での勤務は楽なのでしょうか。
まずはその点を詳しく見ていきます。

「楽な仕事」とは

そもそも「楽な仕事」とはどのようなものを指すのでしょうか。
会計事務所勤務が楽か否かを検討する前に、楽な仕事について明確にする必要があります。


楽というのは「心身ともに苦しみがない」ことを意味します。
すなわち負担を感じることがなく、抵抗なく容易におこなえる仕事が楽な仕事といえるでしょう。


難易度が低い仕事には、楽な仕事に当てはまるものが多いと考えられます。

会計事務所の主な業務と負担

それでは会計事務所の主な業務と、それぞれで感じる負担について解説します。


会計事務所の主な業務と感じるであろう負担は以下のとおりです。
負担については難易度やボリュームから推測しています。

  • 仕訳入力・記帳代行 負担:小~中(会計事務所の基本業務。クライアントの難易度によるが、それほど大きな負担になることはない)
  • 給与計算 負担:小~中(ソフトでおこなうことがほとんどなため作業自体は容易だが、期日がシビアかつ顧客満足度に直結するためプレッシャーになりやすい)
  • 書類作成 負担:小(慣れないうちは戸惑うものの、難易度自体はそれほど高くない)
  • 決算申告書作成補助 負担:中(重要業務なため負担も感じやすい。特に慣れないうちは辛い)
  • 確定申告 負担:中~大(業務量が多いうえに期日がシビア。会計事務所業務の中でもっとも負担が大きくなりやすい)

負担の程度は各自の得意不得意や好みにも大きく影響されるため一概にはいえませんが、会計事務所業務が容易とは限らないことがおわかりいただけるかと思います。

楽かどうかは人による

結論から述べると、会計事務所勤務を楽と感じるかは、人による部分がかなり大きいです。


先ほど紹介した業務がすべて簡単にできる人であれば、楽と感じることもあるでしょう。
しかし比較的負担が小さい業務であっても、苦手な人は楽とは感じられません。


会計事務所勤務は、必ずしも楽といえるわけではないということです。

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会計事務所が楽なイメージである理由

会計事務所に対して楽というイメージを持つ人は少なくありません。
なぜ楽なイメージであるか理由をいくつか紹介します。

好きな人には本当に合っているから

会計事務所に限ったことではありませんが、どの仕事も好きな人には本当に合っています。
その仕事が本当に好きで楽しいと感じる人は、好きな仕事ができて楽という感想を持つこともあるでしょう。


会計事務所勤務が長く続く人には、会計事務所が合っている人が多いです。
そのため長く働いている人の口コミを見ると、楽という単語が出てくることもあります。


好きで本当に合っている人の意見を目にすると、楽というイメージを持つ可能性があります。

閑散期は比較的余裕があるから

会計事務所は閑散期と繁忙期の差が非常に大きいです。
確定申告などの繁忙期は非常に忙しく余裕がありませんが、一方で閑散期は穏やかな雰囲気を感じられます。


閑散期は穏やかで比較的余裕があるため、勤務していて楽だと感じやすいです。
会計事務所の繁忙期を体験した人はなおさら閑散期を楽だと感じます。


閑散期が楽というイメージが、いつの間にか会計事務所が楽というイメージにつながった可能性が高いです。

ポジションによってはそれほど難易度が高くないから

会計事務所では、すべてのスタッフが同じ難易度の仕事をしているとは限りません。
ポジションによっては難易度が高くないため、楽に感じる方もいます。


たとえば前述した仕訳入力・記帳代行業務は比較的難易度が低く、慣れてくれば楽に感じやすい業務です。
より難易度の高い仕事に挑戦する方もいれば、安定して業務を続けることを優先する方もいます。
そのため難易度が高くないポジションで長く勤務し続けるケースもあります。


このような方の声を聞くと、会計事務所勤務は楽というイメージがつく可能性が高いです。

楽という基準で会計事務所を選ぶべき?

会計事務所が本当に楽かは人によりますが、もし楽に感じるとしてそれを基準にするのは適切なのでしょうか。
楽という基準で会計事務所を選ぶことについて考えてみます。

楽だから快適とは限らない

楽な仕事は負担がなく容易な仕事を意味しますが、それが必ずしも快適とは限りません。
人によっては楽であることに苦痛を覚えることもあります。


楽な仕事というのは、別の考え方をすればやりがいを感じにくい仕事ということです。
やりがいとは前向きに働くうえで重要な要素であり、難易度の高い場面や少し大変だと感じる場面で覚えやすいです。
そんなやりがいですが、楽な仕事ではなかなか感じられる場面がありません。


大きすぎる負担は人をつぶしてしまう可能性があるため避けるべきでしょう。
しかし負担をすべてなくし難易度を低くすることが、快適につながるとは言い切れないのも事実です。

楽さを基準にするリスク

楽さを基準にして転職先を選ぶことには、いくつかリスクがあります。
具体的な例は以下のとおりです。

  • 難易度が低いため、得られる給与も低くなりやすい
  • やりがいを感じられず、楽なのに苦痛を覚える可能性が高い
  • ハードルを越えるべき場面が少ないため、成長できるタイミングも獲得しにくい

比較的難易度が低く容易にできる業務というのは、どうしても対価としての給与も低くなりやすいです。
やりがいを感じられないため仕事に対して前向きになれず、楽でありながら苦痛を覚えてしまう可能性があります。


そして難易度が低いということはハードルを越えるべき場面が少ないということで、成長できるタイミングも獲得しにくいです。

楽さを基準に仕事を選ぶことにはリスクが多く、基準にするには向いていないと考えられます。

本当の意味で快適に働くためには

本当の意味で快適に働くためにはどうしたら良いのでしょうか。


最初に申し上げておきますが、楽という基準が最適な人も存在します。
業務時間外に家事や副業などでエネルギーを使う人、ワークライフバランスを最優先する人などは、楽な仕事が向いている可能性が高いです。


しかしやりがいを感じたい、仕事を通してどんどん成長したい人には、楽という基準は不適切です。
このような人は難易度が高く、忙しさを覚える仕事の方が適しています。
心身を保つためにはバランスが大切ではありますが、楽以外に大切な基準があることは明確です。


自身が本当に実現したい働き方についてしっかり検討することで、本当の意味で快適な働き方を実現できます。

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まとめ

会計事務所が楽かどうかは、人による部分が非常に大きいです。
業務の好き嫌いや相性によって感じる負担はまったく別のものになります。


会計事務所が楽と感じる要因はいくつかあります。
今回紹介したような内容が誤っているとはいえませんが、会計事務所の全体を適切に表現しているとはいえないのも事実です。
一部の意見や情報のみを鵜呑みにせず、広く情報収集をすることが大切です。


さまざまな情報を見たうえで、それでも会計事務所が楽だと感じる方もいるでしょう。
しかし楽という基準を最優先にして転職を決めるのは最適とは限りません。
理想の働き方についてしっかり検討し、そのうえで自身が大切にするべき基準を定めます。


会計事務所への転職を考えるのであれば、楽以外の面にも目を向けていただければと存じます。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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