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税理士事務所への転職を考えられている方は、税理士事務所の雰囲気や人間関係が気になることかと思います。
ここでは、税理士事務所の雰囲気や人間関係について解説します。
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税理士事務所の規模別分類と雰囲気について
税理士事務所の雰囲気ですが、規模ごとに職場の雰囲気は少し異なります。
ここでは、税理士事務所の規模ごとの種類やその雰囲気について解説していきます。
①税理士事務所の種類
まず、税理士事務所の種類ですが、規模ごとに明確に区分定義されたものはありません。
しかしながら、転職を考える際、規模もひとつの検討要素であり、大きくは、個人事務所かそれともスタッフの多い中堅規模や大手の税理士事務所・税理士法人かで区分できるでしょう。
②規模別にみる税理士事務所の雰囲気
まず、個人の税理士事務所の雰囲気について解説します。
税理士事務所数では個人事務所が圧倒的に多いですが、 多くは家族経営のような形で所長がいて何名かのスタッフがいます。
アットホームな職場が多いのが特徴です。
しかしながら良くも悪くも距離感が近く、所長のタイプによりその雰囲気は大きく異なります。
所長がワンマンなタイプであれば、所長の一任ですべてが決定され、職場の雰囲気はそれに大きな影響を受けるでしょう。
一方、おだやかな所長であれば、スタッフの意見も反映されやすく雰囲気のいいところが多いでしょう。
もちろん仕事の進め方なども事務所によって異なります。
税理士事務所の所長が、対外的な業務や税務に関する重要な業務をすべて1人でするところもあれば、スタッフに重要な業務を任せ、経験をたくさん積ませてくれるところもあります。
職員の人数が少ない小規模の事務所は閉鎖的に感じることがあると思いますが、馴染めてしまえば過ごしやすい環境といえるでしょう。
なかには職人気質の人も多く、知識や経験は豊富でも、気軽に仕事の質問や相談がしにくい事務所もあれば、多くの経験を積んだうえで得た知識や経験を色々と丁寧に教えてくれるところもあります。
実際の雰囲気は分かりにくいので、興味のある税理士事務所との面談の際、下に述べるようなポイントを中心に気になるところを質問し、その雰囲気をしっかり確かめることが重要となります。
次に、スタッフの多い中堅規模や大手の税理士事務所・税理士法人について解説します。
スタッフの多い中堅規模や大手の税理士事務所・税理士法人は一般企業と同じような職場環境といえるでしょう。
人数が多く全国に支店を有し、転勤もあるので、人の入れ替わりも多く、たくさんの人と仕事ができます。
また、クライアントも多いため、特定の人間関係やクライアントの影響を受けることが個人事務所と比較すると少ないです。
そして3月決算が多いため繁忙期はかなり忙しく、残業も増えます。
クライアントは規模の大きい上場会社が多いため、国際税務やコンサルティング業務などに精通している人が多いのも特徴です。
税理士事務所の雰囲気を知るためのポイント
それでは、税理士事務所の雰囲気を知るためにはどのようなポイントを把握すればいいでしょうか。
特に個人事務所の場合は、情報が限定されており、雰囲気を知るのは外部の情報のみではかなり難しい部分もあるでしょう。
以下で税理士事務所の雰囲気を知るためのポイントを解説します。
①年齢構成を確認する
年齢構成を確認することは重要なポイントです。
年齢構成を確認するにあたり、大事なのは平均年齢ではなく、年代ごとの割合です。
例えば、所長に近い年齢のベテランスタッフが数人いて、後は若いスタッフという場合、平均年齢は下がりますが、雰囲気のいい職場かどうかはわかりません。
ベテランスタッフの影響が強く、中堅層の離職率が高く、ベテラン+新人という人員構成になっている可能性が高いからです。
年齢構成に偏りがある場合は、ベテランスタッフが事務所を支配し、若手は成長の機会を奪われている可能性があります。
所長の年齢を基準として、バランスよく人材が揃っているところは人材育成がうまくいっていることが多いでしょう。
②所長の年齢を確認する
所長の年齢を確認することも重要です。
所長の年齢によって職場環境や雰囲気は結構かわります。
税理士は過半数が60歳以上で、20歳代、30歳代の税理士は合計して1割程度しかいません。
そのため、個人事務所で所長が高齢というケースが割合としては多くなりますが、良くも悪くも落ち着いて仕事ができて勉強との両立も可能である可能性が高いです。
一方、若手税理士が所長の場合、成長に積極的な場合が多いです。
採用も若手に限定するなど、必然的に仕事はハードで、残業も多い傾向にあります。
ただし、キャリアアップもしやすく仕事を早く吸収したい場合はメリットが多いでしょう。
③有資格者の人数を確認する
この指標から、業務品質は維持されているかと試験との両立できるのかがわかります。
所長1人で後は誰も有資格者がいない場合、専門知識のある人が少なく業務品質に問題があるかもしれません。
もしくは、業務が忙しく試験勉強をする時間が確保できない可能性があります。
有資格者があまりに少ない場合、その理由を確認したほうがいいでしょう。
④男女比率を確認する
男女比率も重要な情報です。
近年女性の税理士も増えてきましたが、依然として男性が多いのが現状です。
所長は男性で、所長以外は女性ばかりという税理士事務所も多いですが、所長は男性スタッフを育てることが苦手なタイプかもしれません。
男性スタッフには厳しく、女性スタッフには甘く、その結果、女性だけ残っている可能性があります。
その場合、男性がその税理士事務所に転職すると、不必要な𠮟責を受けるなど、ストレスの多い職場となる可能性があります。
逆に男性スタッフばかりの場合は、そもそも女性の採用をしていなかったり、女性蔑視であったり、すぐ女性がやめる何らかの問題がある可能性があります。
そのような税理士事務所に女性が転職すると、居心地が悪く長続きしない可能性が高いです。
女性所長でスタッフも全員女性というところがありますが、これは子育てをしている女性を積極的に採用していたり働きやすい環境である場合が多いです。
⑤未経験者を採用しているか確認する
これを確認することで教育体制について知ることが出来ます。
そこそこの規模になれば未経験者を採用し、教育し戦力とすることが出来ますが、規模が小さかったり余裕がないと教育体制を構築できません。
未経験者を採用していない税理士事務所の場合、自分の実力にまだ自信のない人は就職するのは避けた方が無難です。
実力がある人は即戦力として活躍が期待できますが、実力がない場合、教育体制もなければ転職後に苦労することが多いでしょう。
ただし、未経験者ばかりを採用しているところも注意が必要です。
所長の能力が低いために経験者を採用していないなど、何かしら問題がある可能性があります。
⑥残業の多さを確認する
残業の多さも確認しておいたほうがいいでしょう。
繁忙期はどの税理士事務所も忙しいですが、事務所の規模の割にクライアントが非常に多いなどの場合、繁忙期以外も残業が多くなるでしょう。
経験を積みたい人はそのような税理士事務所もいいですが、試験勉強の時間を作りたいなど多く残業ができない人は確認しておいたほうがいいでしょう。
まとめ
税理士事務所の雰囲気は仕事をする上で重要です。
税理士事務所の雰囲気を知るためのポイントを把握し、自分にあった事務所を見つけてください。
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