転職お役立ち情報
仕事について調べるさいに、気になるポイントのひとつが年収です。
年収は生活に直結するため、就職や転職を検討するうえで優先的にチェックすることが多いでしょう。
財務として働きたい方にも、年収が気になっている方がいるのではないでしょうか。
転職後のトラブル防止や快適な業務のためにも、年収はなるべく早い段階での確認が必要です。
この記事では財務の年収について解説します。
転職を検討している方や財務に興味がある方の参考にしていただけると幸いです。
財務の年収について押さえておきたいポイントについて解説します。
年代別平均年収の紹介、日本の平均年収との比較などを順を追って説明します。
財務の年収はどれぐらい?
そもそも財務とは
年収について具体的に触れる前に、まずは財務とは何かを紹介します。
財務とは簡単に表すと、企業が将来どのようにお金を使うか計画し、展開を進める仕事です。
ほかにも事業展開を進めるために重要な役割を果たします。
主な仕事内容として以下が挙げられます。
- 資金調達の計画
- 資産運用の計画、実行
- 資金計画や財務に関する経営陣への報告
- 内部統制
- 会計監査への対応
資金計画や経営陣への報告は、将来のお金と直接関係のある内容です。
また健全な企業体制に欠かせない内部統制の対応も、財務に求められます。
会計監査への対応も財務が担当するケースが多いです。
財務は企業が適切に活動するために欠かせない存在のひとつです。
財務の年代別平均年収
ひとくちに財務の年収といっても、年代によって金額が大きく異なります。
そのため年代別の平均年収を紹介します。
財務の年代別平均年収は、およそ以下のとおりです。
- 20代前半 → 300万円台後半
- 20代後半 → 400万円台
- 30代 → 500万円台後半
- 40代 → 600万円台
- 50代以降 → 700万円以上
年代があがるとともに、年収も高くなる傾向にあります。
ただし経験や成績も年収を左右する大きな要因であるため、努力次第でより高年収を実現できる可能性が高いです。
日本の平均年収と比較
平均年収だけを確認しても、比較対象がなければ高いか低いかの判断ができません。
そこで日本の平均年収と比較します。
令和元年における日本の平均年収は436万円でした。
こちらは国税庁が発表した民間給与実態統計調査の結果によるものです。
この調査は毎年実施されていますが、過去10年程度も400万円台前半で推移しています。
そのため日本の平均年収は400万円台前半と考えられます。
なお年代別の平均年収は以下のとおりです。
- 20代 → 200万円台後半~300万円台後半
- 30代 → 400万円台前半
- 40代 → 400万円代後半~500万円台前半
- 50代 → 500万円~600万円
財務の年収は日本の平均年収と比較して高い傾向にあることがわかります。
財務の年収を決める要因
仕事で得られる年収を決める要因はさまざまです。
財務の年収がどのように決められているか、考えられるポイントについて解説します。
業務内容
業務内容は年収を決めるうえで重要な要素です。
業務の難易度や需要の高さ、事業に与える影響などによって年収が大きく左右されます。
財務は求められる知識の幅が広く、業務の難易度は比較的高めです。
健全な事業展開のために欠かせない存在のため、需要も高いといえます。
そして財務の立てた計画次第で、事業の進み方が大きく変わることもあるでしょう。
このように財務の業務内容は、年収が高くなる要因をほとんど押さえています。
そのため比較的高年収を実現しやすいのです。
経験や資格の有無
同じ企業の財務同士でも、年収に差があるケースが見られます。
その理由のひとつが経験や資格の有無です。
財務として役立つ経験を多く積んでいるほど、対応できる業務の幅が広がります。
また資格を持っている人は、一定以上の知識やスキルを保有していることが明確です。
経験や資格によって財務としての能力に違いが生まれるため、同じ企業内でも年収が変わります。
財務は仕事の幅が広いうえ、関連する資格も多数存在する職種です。
そのためその人の姿勢や行動によって、年収が変わるケースが多く見られます。
ポジション
ポジションも年収を大きく左右する要因のひとつです。
昇格してより上のポジションに就くと、年収も高くなるケースが多いです。
ポジションは勤続年数や年齢だけでなく、さまざまな理由によって決められます。
能力が高い人は昇格のペースが比較的早めです。
また企業によっては、資格の有無をポジションに就く条件とするケースもあります。
同じ年齢であっても、ポジションが違うだけで年収に大きな差があることは珍しくありません。
このようにポジションは、年収に大きく影響する要素です。
財務で高年収を実現するコツ
より良い働き方のためにはコツを押さえることが大切です。
財務で高年収を実現するためのコツを紹介します。
有利な資格を取る
資格取得は高年収に近づくための効果的な手段です。
働くうえで有利な資格の取得が、昇給という形で年収に反映されるケースは多く存在します。
ひとくちに資格といっても、財務に関連する資格なら何でも良いわけではありません。
評価の対象になる資格や、その企業で求められている資格を選ぶ必要があります。
もし年収アップのために資格取得を検討するならば、どの資格を取るべきか上司などに確認すると安心です。
自身が勉強のために確保できる時間などを考慮しながら、挑戦する資格を選択しましょう。
評価基準を押さえ効率的な昇格を目指す
前述したように、年収はポジションによって大きく変わります。
そのため昇格することで年収アップが期待できますが、評価基準を押さえればより効率的な昇格が可能となります。
いくら昇格したいと考えていても、それを決めるのは上司や担当者などです。
そのような人たちから、自身が昇格に値すると判断してもらわないといけません。
そのため評価基準を押さえて働くことで、上司から昇格を認めてもらえる可能性が高まります。
評価基準は人事面談や自己評価などにおいて、ある程度の把握が可能です。
基準を満たすことを優先していけば、効率的なステップでの昇格が期待できます。
転職もひとつの手段
資格取得や昇格などを進めても、その職場で得られる年収には限界があるかもしれません。
今のままでは理想とする年収が得られないと感じる場合、転職もひとつの有用な手段です。
あくまでひとつの傾向ですが、大手や規模の大きい企業などは比較的高年収が期待できます。
また規模は小さいとしても、企業の需要や経営成績によって高年収が得られるケースもあります。
今の職場で叶えられない理想がある場合、転職して違う環境に行くのも良いでしょう。
特定の企業にこだわり過ぎず、自身が求める働き方や年収の実現を優先することが大切です。
まとめ
財務は企業が将来使うお金の管理や、内部統制などの業務をおこなう職種です。
20代でも300万円台後半〜400万円台といった年収を得られます。
日本の平均年収は400万円前半なため、財務は高年収を実現しやすい職種といえます。
財務の年収を決める要因のひとつが、難易度と需要の両方が高い業務内容です。
同じ企業の財務同士でも、経験や資格の有無によって年収が違うケースがあります。
またポジションも年収を左右する要因であり、一段階の昇格で年収が大きく変わることも珍しくありません。
財務でより高年収を得る方法として、仕事において有利な資格の取得が挙げられます。
また評価基準を押さえて仕事を進めれば、より効率的な昇格が実現できるでしょう。
今の職場にこだわらず別の企業へ転職するのも、有用な手段のひとつです。
財務の年収に関する基本事項や年収アップの方法を押さえ、効率良く理想の年収に近づいていきましょう。
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