転職お役立ち情報
経理と会計の違いについて、経理と会計とは
①経理とは
②会計とは
会計は会社全体のお金の流れを把握し、記録することが主な業務です。
これらを記録することで会社側の経営方針や事業展開の参考とし、また株主や債権者などに一年の事業活動の結果を決算情報として報告することができます。
作成した決算数値は会社の経営方針の決定や事業展開の参考情報としても使用されます。
③経理と会計の違い
経理・財務経験者向け
キャリアアップ転職相談
経理と会計の違いについて、その仕事内容とは
①経理が扱う会計の種類
②経理の仕事内容
経理では日々のお金の動きを把握する必要があるため、勘定科目や業務の流れごとに担当者がいることが一般的です。
現預金の担当者であれば経費精算や入出金の管理、預金残高の管理を行ったり、人件費の担当者であれば給与や賞与の計算、またそれらの支払いの管理、売上の担当者であれば受発注の管理、売掛金の記録や清算、伝票作成・請求書の発行などがあげられます。
これら日々の業務の記録も同時に行い、月次また決算年度ごとに決算資料を作成し、株主など外部に対する情報提供を行うほか、経営陣に対しても経営計画や事業展開をするうえで参考となる情報提供をします。
経理についてもっと知りたい人は、こちらの記事もチェック
③経理の仕事の流れ
経理は一年間という決算期間にのっとって業務をすすめます。
なお業務の流れについては、各企業によって決算時期は異なるため各々の業務によって異なります。
ここでは国内の企業では多い3月決算の企業の例をあげます。
3月末で決算に必要な情報が固まると、4~5月に決算書類を作成し、株主総会に向けて資料を完成、報告します。
あわせて税務申告に必要な情報も集計、報告します。
また6月や11月には賞与計算を行って振り込み処理も行います。
年末となる12月ごろには従業員に調書を配って、その結果をもとに1月には年末調整を行います。
そして2月~3月においては決算に向けた準備を進めたり、年度末の棚卸などを行います。
経理や会計に求められる資格とスキル
①経理に求められる資格
経理には業務を行ううえで主に会計に関する知識が求められます。
そのため一般的な会計スキルを身に着けるための資格としては日商簿記検定やビジネス会計検定があげられます。
これらについては独学でも勉強可能ですが通信教育なども充実しており、働きながらも習得しやすいのが特徴です。
このような資格を持っていれば転職する際にも会計に関する知識を持っているとして有利に働き、実務をするうえでも役に立ちます。
一般的なレベルでは求められませんがより専門的スキルを習得したい、高度な業務を行いたいのであれば税理士や公認会計士資格を取得すると良いでしょう。
経理に役立つ資格:日商簿記
簿記は、経理・財務に関わる全ての方に役立つ、持っておくべき知識と言えます。
なぜなら、会社の帳簿の原則となっているのが簿記だからです。簿記の知識がなければ、日常業務を行うことも難しいかもしれません。
簿記の知識を客観的に証明できる資格が日商簿記検定です。日本商工会議所による簿記の資格試験であり、1〜3級と級があります。
1級は難易度も高め。難関資格としても知られます。
財務や経理に転職したい場合は、2級以上を取得しておくことをおすすめします。
商業簿記・工業簿記も問われるので、さまざまな業界に対応できるでしょう。
試験は年に数回行われているので、挑戦もしやすいです。
経理に役立つ資格:ビジネス会計検定
ビジネス会計検定試験とは、大阪商工会議所、施行商工会議所が主催する財務諸表の理解力を図る検定試験です。
財務諸表の項目・数値は何を表しているのか?
数字を理解し、財務諸表に関する知識やその分析方法を身につけられます。
簿記の知識がなくても受けられ、3級から1級まである試験です。
年2回開催され試験時間は2時間。1級のみ、2時間30分の試験時間となります。
取得しておけば、財務諸表の知識をアピールできるでしょう。
経理に役立つ資格:IFRS検定(国際会計基準検定)
IFRSを国際会計基準と呼ばれる、EUなどで採用されている会計基準です。
日本でも、グローバルに事業を展開する企業や、海外企業の支社などが導入を進めています。
年3回開催され、2時間の試験です。級はなく、正答率60%以上で合格となります。オンラインで受験が可能です。
ただし、上記ふたつの試験に比べやや高額な試験となっているので、注意しましょう。
②経理に求められるスキル
経理については業務を行ううえで基本的な知識を備えた会計知識が必要です。
それ以外にも業務を行ううえでは社内の様々な情報が必要なため、経理部門内、また必要によって他部門との連携を求められることも多くあります。
コミュニケーション能力も求められるといえます。
また会計ソフトや税金計算ソフト、そしてエクセルなどを使用することも多くあり、一般的なITスキルを持っていることも求められるでしょう。
経理職におすすめのスキルアップ方法についてはこちらの記事もご覧ください。
経理や会計に向いている人はどんな人?
①向いている人の特徴
経理に向いている人の特徴としては数字や計算が好きなことがあげられます。
日々数字と向き合う業務のため、これらが嫌いであると経理業務を進めるのは苦痛になりかねません、
また経理の仕事は部門内で業務を分担する場合がほとんどであり、また他部門との連携も求められるため協調性がある人は経理に向いています。
またルーティンワークも多いため単調な業務が苦手でなかったり、会計ソフトなど様々なITツールを使用するため基本的なITスキルを持っている人も向いているでしょう。
②向いている仕事・会社を見つけるには
経理部門は担当者ごとに扱う業務も異なるため自信のスキルを活かしたり、やりたい業務を行ったりするうえでも、企業とのミスマッチを避ける必要があります。
また企業規模によってもその業務は異なり、特に中小企業では経理の業務範囲があいまいなこともあります。
これらの情報は外部情報ではわからないことも多いため、転職エージェントを活用したり、実際に面接などで担当者に質問することもミスマッチを避けるうえで有効な手段となります。
転職エージェントは顧客である求人企業の内部情報を良く知っていることも多いので活用しましょう。
まとめ
経理と会計について違いはありますが、業務については重複していることも多いです。
これらの違いや共通点について理解することで、自身のスキルや目指したいキャリアに向けて転職を検討してはいかがでしょうか。
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