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監査法人への就職や転職の合否には、学歴が関係あるのでしょうか。
結論から言うと、学歴は関係ありません。
監査法人に就職・転職をするために必要なことはどんなことなのか、詳しく解説します。
監査法人へ就職するために学歴は関係しない?
公認会計士試験に合格した後には、監査法人へ就職する人がほとんどです。
公認会計士試験は受験資格がない資格であり、最終学歴も年齢も関係ありません。
最終学歴が高校卒業者もいれば、大学院修了者もいます。
もちろん、高校卒業者が就職しづらいなんてこともありません。
学歴は大きくは関係せず、それ以上に就職活動には必要なものがあります。
学歴よりも監査法人就職に必要なもの
監査法人に就職する際に必要なものは、コミュニケーション能力や熱意などの人物評価が重視されます。
これは4大監査法人にも共通しています。
まず監査法人が求めている人材は、公認会計士の試験に合格しており、協調性のある人です。
ではなぜ、ここに学歴が入ってこないのでしょうか。
それは、公認会計士試験という国家資格を合格しており、能力としては担保されているからです。
そのため、その能力を生かすことができる人物かどうか、仕事を行う上で問題がない人間なのかを判断するために、人物評価を重視しています。
出世にも学歴は関係ない
監査法人に就職した後に気になるのは、「出世」や「昇進」ではないでしょうか。
就職に学歴が関係しなくとも、就職した後に学歴が関係し出世や昇進ができないと困ります。
これについても学歴は大きく関係はしません。
もちろん、学歴を生かして先輩や上司にアピールをできれば、多少のプラスになることもあると思いますが、直結はしません。
学歴よりもキャリアアップに大切になるものは、行ってきた仕事の成果やマネジメント能力です。
公認会計士業界は実力主義であるため、仕事ができる人は、たとえ最終学歴が高校卒業者であっても、大学院修了者であっても、関係なく職位をアップしていくことができます。
また、中堅クラスまで昇進した後には、仕事の成果だけではなくリーダーシップも重要になってきます。
仕事ができるだけではなく、チームを統率する能力があると、より早く出世・昇進できるでしょう。
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転職時にも学歴は関係しない?
では、公認会計士が転職する際には学歴は関係するのでしょうか。
こちらも学歴は関係しません。
公認会計士が転職する際にも、資格者であることに加えて経験が重視されます。
監査法人転職に必要なものは学歴ではなく経験
監査法人の定期採用ではなく、ほかの監査法人やコンサルティングファームからの転職する際に重要視されるのも、学歴ではなく経験です。
監査法人への転職で、学歴が判断材料となることはほとんどありません。
新卒採用に近い定期採用とは異なり、監査法人への転職活動では即戦力を求められているため、これまでの公認会計士としての経験が重視されるのです。
また、経験の他にも、なぜ転職をするのかについても判断材料とされます。
経験と転職の理由についてはしっかり自己分析を行い、具体的に答えられるようにしておくと良いでしょう。
例えば経験については、どのくらいの規模の会社の監査をどのくらいやったなどです。
転職理由については、年収の面や仕事内容について自分の意見を述べるようにします。
監査法人以外に転職する場合には?
監査法人以外に転職する場合には、学歴は関係するのでしょうか。
こちらも、関係しません。
監査法人以外の転職先には、会計事務所や一般企業、コンサルティングファームなどがあります。
これらも学歴よりは、公認会計士としてどのような経験があるのかが重視される傾向にあります。
会計事務所であれば、中小企業などの会計のチェックや指導を行うため、公認会計士としてやってきた経験は重要な判断ポイントになります。
一般企業であれば経営企画や経理などに転職することが多いと思いますが、その会社の内部統制をすることになるので、監査法人での経験の内容は重要です。
コンサルティングファームであれば、一般企業にコンサルティングを行うこととなるので、監査法人で行なった指導の経験が判断材料とされます。
また転職先のほとんどで、コミュニケーション能力や協調性などの人間性も重要視されます。
監査法人以外への転職においても、学歴は参考程度になります。
監査法人で学歴以上に必要なもの
監査法人では学歴は重視されていないことを説明してきました。
では、監査法人で働く上で学歴以上に必要なものはなにがあるのでしょうか。
必要なものとして、「英語力」「ヒアリング力」「コミュニケーション能力」があげられます。
国際化が進み必要となる英語力
企業のグローバル化などから、公認会計士にも「英語力」が求められます。
ここでいう英語力とは、英語を話し、書き、聞いて理解することを言います。
国内の会計基準ではなく、国際的な会計基準を採用する企業が増えてきていることが、英語力が必要となる理由です。
国際会計基準を採用している企業の財務諸表は英語で記載されているため、英語が使えないとそもそも仕事にならなくなってしまいます。
新卒で入ってすぐに求められる能力ではないので、入社後英語力を高めるので間に合うでしょう。
ヒアリング力とコミュニケーション能力
監査法人で働く上で重要な能力として、ヒアリング力とコミュニケーション能力があります。
このヒアリング力は、監査体制の企業担当者から財務に関する情報を聞き出す能力を言います。
ヒアリング力は、監査業務を行う上では最重要の能力と言ってもいいでしょう。
なぜなら、監査の中で監査対象の担当者から情報を聞き、正しく認識することが必要になるためです。
ヒアリング力がないと、提出された以外の情報を入手することができず、正しい監査が行えないことになります。
コミュニケーション能力は、意思疎通をスムーズに行う能力です。
コミュニケーション能力は業務の相手だけでなく、監査法人の同僚や上司など全てにおいて大切です。
まず、相手先との会話でヒアリング力を活かすためには、コミュニケーション能力も必要になります。
ヒアリング力が高くても、コミュニケーション能力が低いと、相手から最低限の情報のみしか聞き出すことができないです。
情報を聞き出す際に少しの雑談を入れることができると、相手から情報を聞き出すこともより円滑進められるでしょう。
また、社内において同僚や上司と話す力は、仕事を円滑に進める上でも出世する上でも、とても大切です。
コミュニケーションをうまく取ることができないと、仕事が円滑に進まず、最悪の場合失敗につながることもあります。
また、雑談などで社内の人と多く話をしておくことで、様々な情報を得ることができますし、上司からの評価も良くなり出世も叶うかもしれません。
このコミュニケーション能力は、相手の話を聞くことも大切になります。
自分が多く話せるだけではコミュニケーション能力が高いとは言えないことに注意してください。
監査法人と学歴〜まとめ〜
監査法人への就職や転職、出世では学歴が関係しないことがわかったと思います。
監査法人が重視しているのは人間性です。
公認会計士試験を合格している時点でポテンシャルは確保されているため、学歴よりも人間性が重視されます。
また、監査法人で働く上で必要なものは「英語力」「ヒアリング力」「コミュニケーション能力」です。
これらがあれば、安心して監査法人で働くことができるでしょう。
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