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公認会計士試験は合格後、就職活動を行わなければなりません。
多くの人が監査法人に就職します。
試験合格後の就職活動は超短期決戦という特徴があります。
公認会計士試験に合格した後、就職活動をどのように進めていけば良いかを解説します。
公認会計士の就職活動は最初の一歩
公認会計士試験に合格した後、まず行うことは就職活動です。
公認会計士は試験に合格しただけではなることができません。
監査法人などに就職し、実務経験を積む必要があるのです。
公認会計士が行う監査法人への就職活動の現状
公認会計士が監査法人へ就職するためには、公認会計士試験の合格後すぐに動く必要があります。
いわゆる新卒採用にあたる公認会計士の定期採用は一斉に行われます。
合格発表のある11月中旬から2週間程度で内定が決定されるため、超短期決戦になると言えます。
内定が決まるのは遅くとも12月上旬ごろにはなりますが、入社時期は翌年3月か4月になります。
同じ年に合格した人のほとんどが同期となるのが、公認会計士の就職活動の特徴でもあります。
現状は売り手市場のため就職活動は比較的簡単
公認会計士の就職活動先である監査法人では、慢性的な人手不足が続いています。
公認会計士の就職市場は売り手市場であると言えます。
現状は売り手市場であるため、公認会計士試験合格後の就職活動はあまり苦労しないと言われています。
就職活動に対し不安のある人からすれば、終わってみると「比較的簡単だった」という感想になると思います。
ただし、いくら売り手市場で就職活動が簡単だと言っても、対策をしないで就職活動に望んではうまくいくわけはありません。
就職活動のためには、監査法人の特徴やどうしてそこを選択したのかを説明できるようにしておく必要があります。
昔は就職氷河期の時代があった
現状は売り手市場にある公認会計士の就職市場も、就職氷河期の時代がありました。
その就職氷河期時代には、公認会計士試験に合格をしても、2割から3割の人が就職できていなかったと言われています。
その多くが20代の若い人でした。
公認会計士試験の合格者は10代から50代まで幅が広いですが、合格の平均年齢は20代半ばであり、多くは20代です。
そのほぼ全てが同じタイミングで就職活動を始めます。
監査法人が採用する人数を絞ったため、多くの若手会計士が就職できなかったのです。
この就職氷河期は平成27年ごろから緩和されて行き、今では人材不足により売り手市場になっているのです。
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公認会計士が4大監査法人へ就職活動を行うポイント
公認会計士試験に合格したらまず考えなければならない就職活動ですが、その就職先も、今後のキャリアを考えると大きい監査法人に就職したいと考えるものです。
そう考えた多くの人が、4大監査法人を思い浮かべると思います。
4大監査法人は通称「BIG4」と呼ばれており、「有限責任あずさ監査法人」「EY新日本有限責任監査法人」「PwC Japan有限責任監査法人」「有限責任監査法人トーマツ」の総称です。
この4大監査法人にもそれぞれ特徴があり、また、その他の監査法人とも大きな違いがあります。
4大監査法人の共通点は、それは大規模な会計事務所と連携をしていること、クライアントの規模が大きいことです。
また、4大監査法人にはそれぞれ特徴や得意としている分野、公認会計士の独占業務である監査以外に行なっている業務、社員の数に違いがあります。
4大監査法人(BIG4)の特徴:有限責任あずさ監査法人
まず、有限責任あずさ監査法人についてお話しします。
有限責任あずさ監査法人は、上場企業の監査を多く引き受けています。
また、有限責任あずさ監査法人は西日本に強い印象があります。
さらに、監査以外のサービスとして金融機関向けのサービスを行なっていることも、特徴の一つと言えます。
従業員数は約6,000人と、規模が大きい法人であると言えます。
4大監査法人(BIG4)の特徴:EY新日本有限責任監査法人
続いて、EY新日本有限責任監査法人についてです。
EY新日本有限責任監査法人は、銀行業界の監査受注がとても多いです。
また、上場企業の監査も多く手がけています。
従業員数は約5,600人と、有限責任あずさ監査法人比べると少し少ない印象です。
4大監査法人(BIG4)の特徴:PwC Japan有限責任監査法人
次に、PwC Japan有限責任監査法人についてです。
PwC Japan有限責任監査法人は、銀行の監査業務を得意としています。
従業員数は約3,000人と、他の3つの監査法人と比べると従業員数はかなり少ない印象です。
4大監査法人(BIG4)の特徴:有限責任監査法人トーマツ
最後に有限責任監査法人トーマツです。
有限責任監査法人トーマツは、上場企業の監査を多く受注していますが、その中でも製造業の会社の監査を得意としています。
従業員数は約7,000人と、4大監査法人の中では一番多く従業員のいる監査法人です。
4大監査法人とその他の監査法人の違い
4大監査法人とその他の中規模、小規模の監査法人は、監査業務を行なっている点では共通しています。
ただし、扱っているクライアントの規模やノウハウなどの違いがあります。
まず、クライアントの規模については言うまでもありませんが、大規模な上場企業は4大監査法人に監査を依頼しているケースがほとんどです。
また、そのような大規模の法人を監査しているため、ノウハウにも大きな違いがあると言えます。
ただし、中規模、小規模の監査法人への就職についてもメリットはあります。
一つは働きやすい環境である場合が多いです。
大規模の監査法人に比べ従業員も少ないため、人間関係のストレスが減ります。
また、大手に比べ多くの業務を経験している公認会計士が多いため、経験豊富な会計士に気軽に質問をできる環境にあることが多いです。
中規模、小規模の監査法人には、転職で入社した会計士が多いためです。
4大監査法人(BIG4)の求人
公認会計士の就職活動の流れ
何度も説明をしていますが、公認会計士の試験後の就職活動は超短期決戦です。
合格発表が11月中旬に行われ、そこから2週間程度で就職先が決定します。
そのためにも試験が終わった後から就職活動の準備をし、内定を勝ち取る必要があります。
試験の日程は概ね決まっている
公認会計士の就職活動は書類選考と面接があります。
そのうち書類選考については、エントリーシートを提出することになります。
エントリーシートは合格発表前から事前に作成しておくと発表後に焦らないので良いでしょう。
エントリーシートを作成する
公認会計士試験合格発表後の日程は概ね決まっています。
まず、合格発表日ごろから説明会の予約が始まります。
この際、興味のある監査法人をあらかじめピックアップしておくと良いでしょう。
次にエントリーシートの作成、面接の予約です。
面接の予約は合格発表から1週間程度で期限になるので、注意が必要です。
面接は11月後半から遅くとも12月初めには行われます。
面接後数日以内に内定が連絡されてきます。
この短期間の間に、合格者の多くが複数社の面接を受けることになります。
中には4大監査法人全ての内定をもらう人もいます。
日程を見てもらうことによりわかるのですが、合格発表から内定までとても短期間です。
そのため、論文式試験の終了から合格発表までの間に情報収集や、エントリーシートの準備、面接の準備をしておくと良いでしょう。
面接の準備をする
公認会計士の就職活動の重要なポイントとしては、やはり面接です。
面接では志望動機がとても大切になります。
何故この監査法人にしたのか、何故公認会計士を目指したのか等です。
志望動機は面接を受ける監査法人ごとに固めておくようにしてください。
また、面接を受ける監査法人の情報や特徴はよく調べまとめるようにしましょう。
どの監査法人も熱心で意欲のある人材を必要としているため、事前の準備は怠らないようにしましょう。
公認会計士の就職活動〜まとめ〜
公認会計士の就職活動は、11月中旬の公認会計士試験の合格発表から、遅くとも2週間程度、早ければ数日の超短期決戦になります。
そのため事前の準備や情報収集が就職活動成功の鍵になります。
また、監査法人ごとに特徴や違いがあります。
特徴や違いを十分に確認した上で、面接を受ける監査法人を決められると良いでしょう。
論文式試験が終わった後から合格発表まで十分に準備をして、就職活動を成功させましょう。
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