転職お役立ち情報
「戦略コンサルタント」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
就職活動の経験がある人は、どこかで耳にしたかも知れません。
ただ、具体的な仕事内容を答えられる人はあまり多くないのではないでしょうか。
戦略コンサルタントの具体的な仕事内容や必要な資格、なり方などを解説します。
戦略コンサルタントとは
そもそも、戦略コンサルタントとはどんな仕事なのでしょうか?
仕事内容から求められる能力までを解説していきます。
仕事内容
戦略コンサルタントは、企業の経営に関わるあらゆる課題を解決していく仕事です。
- 採用、社内環境の整備、社員教育といった社内活動の問題
- 中長期経営戦略、M&A、マーケティングといった社外活動の問題
これらに対して、データや現状をまとめ、分析し、論理的な思考を用いて課題解決に導いていく仕事が戦略コンサルティングの仕事です。
数人でチームを組み、チーム内で話し合い、課題解決のための道筋をあらゆる角度から検討していくことで仕事を進めていきます。
戦略コンサルタントが所属するコンサルティングファームは主に
- 業界特化型コンサルティングファーム
- 総合コンサルティングファーム
の2種類です。
総合コンサルティングファームになればなるほど企業規模も大きくなる傾向にあります。
近年日本では不況が続いており、データに基づいた経営戦略はますます需要が高まっています。
戦略コンサルタントは、今後ますます需要が高まっていく仕事と言えるでしょう。
仕事のやりがい
戦略コンサルタントは、一言で言えば「とても大変な仕事」です。
- 常に結果が求められる
- クライアントの業界について、クライアント以上に詳しく勉強しなければいけない
- 企業の未来を担っている仕事なので、責任が非常に大きい
このように、高い専門性に加えて大きな結果が求められる仕事なので、かかるプレッシャーも生半可ではありません。
逆に言えば、これが仕事の醍醐味であるとも言えます。
- 課題を解決に導けた時の達成感が大きい
- 常にハイレベルな人材と仕事が出来て、自己成長にも繋がる
- 結果が出せたときには、企業から大きく感謝される
このような点が戦略コンサルタントのやりがいとも言えるでしょう。
求められる能力
戦略コンサルタントが求められる能力は、主に次のようなものが挙げられます。
- 高いコミュニケーション能力
- 論理的に物事を考えられる能力
- 分かりやすく相手に伝える能力
- 協調性
- 責任をもって大きな仕事をやりぬく能力
- 強い精神力と体力
コンサルタントと聞くと、一見花形の仕事に思えるかも知れません。
ですが、強い光があるところには濃い影があるように、花形仕事の裏には多大な努力が必要とされます。
コンサルタントは知力、体力、コミュニケーション能力など、沢山の能力が必要とされる仕事です。
その上で、大きな結果も出さなければいけない仕事です。
責任感があり、物事を深く考えられ、仲間と一緒に問題を解決に導いていくことが好きな人に向いている仕事と言えるでしょう。
戦略コンサルタントに必要な資格
戦略コンサルタントになるのに必要な資格はあるのでしょうか?
答えはNoです。
戦略コンサルタントは、医師や弁護士、税理士とは違い、何か特定の資格を取らなければなれない仕事ではありません。
それでも、持っていた方が有利になる資格というものは存在します。
ここでは、戦略コンサルタントと資格のお話を解説していきます。
戦略コンサルタントになるには
戦略コンサルタントになるために、特定の資格は存在しません。
極端なことを言ってしまえば、今から「私は戦略コンサルタントです」と言ってしまえば戦略コンサルタントになれるのです。
しかし、やはり実力が伴わないものには人はついてきません。
戦略コンサルタントとして就職するには、大きく次の方法が挙げられます。
- 新卒や第二新卒枠の採用に応募する
- 他の業界を数年間経験して、その業界に特化したコンサルティングファームに転職する
新卒でコンサルティングファームに就職しなかった場合は、後者の選択肢で就職をするのが一番現実的でしょう。
例えば
- 税理士法人に就職し、数年経験を積んだ後、財務系のコンサルタントとして転職する
- 金融系の仕事で数年間経験を積んだ後、金融専門のコンサルタントとして転職する
このような道が挙げられます。
コンサルタントは、仕事人としても人間としても、非常に高い能力が求められます。
ただ単に職務実績だけではなく、どのように周りの人間とコミュニケーションを取って仕事を進めたかなど、人間的な魅力も伝えることで、転職が成功する可能性は高まります。
有利な資格
コンサルタントには必ず必要な資格はありません。
ですが、資格を持っていることで顧客の信頼を得られやすくなったり、仕事を円滑に進められることは十分にあります。
- 中小企業診断士
- MBA
- 税理士
- 公認会計士
- USCPA
これらが有利になる資格と言えるでしょう。
特に中小企業診断士の資格はどの業界のコンサルタントでも活用できます。
他にも、自分がなりたい業界のコンサルタントがあれば、その業界で活かせる資格を調べて取得しても良いでしょう。
コンサルティング業界へ転職したい!
公認会計士向けの転職相談
戦略コンサルタントと将来性
このような花形職業の戦略コンサルタントですが、今後の展望が望めないのなら、わざわざ就職する意味もありません。
戦略コンサルタントの市場と今後の展望を考察していきましょう。
現在の市場
現在のコンサルティングの市場規模は8600億円程度であると言われています。
(参考:国内コンサルティングサービス市場予測を発表 (idc.com) )
決して大きい市場とは言えませんが、コンサルティングファームはその特性から「少数精鋭の業界」であると言えるでしょう。
コンサルタントは、企業の転換期に大きく活躍する仕事です。
近年はコロナ渦の影響でリモートワークも増え、今後仕事のリモート化やデジタル化はますます進んでいくでしょう。
そんな転換期でも「今までと変わらない(もしくはそれ以上の)パフォーマンス」を求める企業の為に活躍するのがコンサルタントなのです。
今後世界的にもIoT化が進み、今以上にグローバル化が進んでいくことでしょう。
グローバル化に備え、グローバルな案件にもどんどん対応していくことができれば、コンサルタントとしてのニーズも更に高まっていくと言えるでしょう。
年収について
コンサルタントの見習い期間であるアナリスト職の年収は、大体500~800万円くらいと言われています。
当然、役職が上がるにつれて給与も高くなっていきます。
ただし、戦略コンサルタントは報酬に見合う結果が求められる傾向にあります。
また、高収入なぶん、仕事内容も決して楽ではなく、年収の高さもそのハードワークに由来するものと言えるでしょう。
キャリアパス
戦略コンサルタントとして就職すると、主に次のようなキャリアパスを歩むことになります。
- アナリスト
- アソシエイト
- プロジェクトマネージャー
- プリンシパル
- パートナー
コンサルタントが使うロジカルシンキングは、他の業界でも大いに活用できる能力です。
コンサルタントとして数年の経験を積み、他の業界に転職して活躍する元コンサルタントも決して少なくありません。
転職後のキャリア選択が多い点も、コンサルタントの魅力の一つであると言えるでしょう。
ただし、コンサルタントを表す言葉でしばしば用いられるのが「up or out」です。
これは「昇進するか、退職するか」という、コンサル業界の実力主義を表す言葉です。
この言葉に現れているように、特に大手のコンサル業界は実力主義の面が強い傾向にあります。
高い報酬に見合った結果が求められるので、報酬に見合う結果が出せないコンサルタントは会社にとっても必要がないと言われる厳しい業界です。
まとめ
今回は戦略コンサルタントになるために必要な資格やその他についてご紹介していきました。
コンサルタントは決して楽な仕事ではありませんが、やりがいも非常に大きい仕事です。
コンサルタントになりたいと考えている人は、日々の自己研鑽を怠らず、目標に向かって頑張ってください!
Profile レックスアドバイザーズ
公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
■公認会計士・税理士・経理の転職サイトREX
https://www.career-adv.jp/
■株式会社レックスアドバイザーズ
https://www.rex-adv.co.jp/
公認会計士・税理士・経理・財務の転職は
レックスアドバイザーズへ