転職お役立ち情報

戦略コンサルタントは高年収!?「戦コン」のハードな現実とは

更新日:2024.09.26

会計士の転職お役立ち情報

戦略コンサルタントは高年収!?「戦コン」のハードな現実とは

戦略コンサルタントは高年収と言われます。

最近、花形の職業として最近の就活生や転職者の間で人気です。

「企業の経営戦略に関わるコンサルタント」である戦略コンサルタント・通称戦コン。

格好よさそう!、と求職者にも思われるようです。

また、コンサルタントは高給であることも、皆さんご存じなのでしょう。

戦略コンサルタントの実態はどのようなものなのでしょうか。

その実態を解説します。

【公認会計士・公認会計士試験合格者対象】
なんとなく転職したい・中長期でキャリアを考える方向け
転職相談会

詳細はこちら

戦略コンサルタントの年収とは?

戦略コンサルタントといっても、コンサルティングファームの規模はさまざまです。

 

  • マッキンゼーアンドカンパニー
  • ボストンコンサルティンググループ
  • アクセンチュア

 

といった外資系の大手総合コンサルティングファーム。

 

  • アビームコンサルティング
  • ベイカレントコンサルティング
  • ドリームインキュベータ

 

などの日系総合コンサルティングファーム。

その他、専門分野でコンサルティングを行っている企業が沢山あります。

 

今回は、上記の総合コンサルティングファームへ転職した場合の初任給~平均年収、また専門コンサル企業の初任給~平均年収をご紹介していきます。

戦略コンサルタントの平均年収

まずは大手外資系から見てみましょう。

 

 

初任給

平均年収

マッキンゼー

700万

1800万

ボストン

700万

1860万

アクセンチュア

530万

900万

 

業界や職種の経験の有無、スキルによってもこの金額は変わってきますが、おおむねこちらの金額を意識して良いでしょう。

次は日系総合コンサルティングファームです。

 

 

初任給

平均年収

アビーム

500万(予測)

1000万前後(予測)

ベイカレント

350~600万

1031万

ドリーム

550万

1083万

 


最後にその他の専門コンサルティングファームですが、こちらは経験の有無や規模によって大きく変わるので、一概に「いくら」ということを記載することができません。

 

ただし、募集要項を見てみると、初任給は月30万円前後の会社が多いようです。

また、初任給や平均年収は本人の業績によっても大きく変わります。

 

コンサルティングファームは実力主義の企業が多数を占めるため、基本給よりも成果報酬によって年収が大きく変わるのです。

ですから「平均年収が1000万円」でも2000万以上稼いでいる人も中にはいるということなのです。

 

コンサルタントはどんな業種かを解説した記事はこちら

コンサルタントはどんな業種?仕事内容や求められる役割を解説

高年収の理由

上の表の通り、コンサルタントは初任給から非常に高給であることが分かります。

その理由は、ずばり「それだけの成果を期待されているから」と言えるでしょう。

 

企業がコンサルティングファームに支払う報酬は何百万~何千万、時には億単位の報酬を支払うこともあります。

それは、支払った報酬以上の成果を期待しているからです。

 

逆に言えば、支払った報酬を大きく上回る成果が出せないコンサルティングは必要とされないということになります。

コンサルタントの1日

報酬以上の成果を出さなければいけないコンサルタント、普段はどんな仕事をしているのでしょうか。

コンサルタントはプロジェクト単位で動くことが多いため、季節性の繁忙期というものは存在しません。

プロジェクトの佳境に入ればそれはそれは忙しくなりますが、プロジェクトが終了すれば比較的穏やかな日々を過ごすことが多いようです。

 

このような理由で、コンサルタントの1日はプロジェクトの時期によって大きく変わります。

プロジェクト開始間もない頃であれば

9:00出社~22:00退勤

ということもあれば、プロジェクト終盤には

7:00出社~0:00過ぎ退勤

ということも珍しくありません。

 

いずれにせよ、高い評価を求められる仕事であることに変わりはありません。

空いている時間は常に読書をして、知識のインプットをしている人も多いようです。

戦略コンサルタントに必要とされるスキル

戦略コンサルタントは、高収入であると同時に、高い評価を求められる仕事だと解説してきました。

必要とされるのは、高度な論理的思考能力、柔軟性、そしてコミュニケーション能力です。

 

戦略コンサルタントとは、いわば企業の命運を握る仕事とも言い換えられます。

問題を洗い出し、原因を解きほぐし、解決や改善に導かなければなりません。

時には膨大な過去のデータを参照することすらあります。

企業規模が大きければ、問題の根を見つけ出すことも大変です。

論理的な思考力が大きなカギとなります。

 

一方で、答えが前例のないものになる可能性もあり、柔軟性がなければ仕事が完遂できません。

会社の現状、社員の力関係、世界経済や業界の景気といった、さまざまな要因が影響します。

 

さらに、本音や情報を引き出し、自らもきちんと物事を伝えられるコミュニケーション能力も非常重要です。

信頼関係を構築し、プレゼンテーションを重ねていく必要があります。

 

ほかにも、強靭なメンタルやタフなスケジュールに耐えられる体力、経営や財務といった広範な知識などが重要です。

 

戦略コンサルタントってどんな仕事?

ここまでで戦略コンサルタントの給与面や業務時間のお話をしてきました。

それでは、実際の仕事内容も見てみましょう。

戦略コンサルの仕事内容

戦略コンサルタントは、クライアントの経営課題を発見し、それに対する解決策を見つけていく仕事です。

言葉で書くと格好よさそうですが、実際は非常に泥臭い仕事でもあります。

 

例えば、こんな相談を受けたとします。

「今100万円の売上しかない商品の売上を伸ばしたい。300万円の報酬を支払うから、売上を伸ばす方法を考えてください。」

100万円しか売上のない商品に対して300万円の報酬を貰っているということは、それ以上の成果を出さなければいけないということです。

 

2倍3倍の成果しか出せないコンサルタントは必要とされません。

おおよそ10倍の1000万円以上の成果を出すことを求められていると考えてもよいでしょう。

この成果を出すため、コンサルタントは日々知識のインプット、アウトプットが欠かせません。

 

平均的なキャリアパスについて

コンサルタントに未経験で就職した場合、まずは「アナリスト」と呼ばれる見習い職から始めることになります。

そこからのキャリアはファームによって異なりますが、おおむね

 

  • コンサルタント
  • シニアコンサルタント
  • マネージャー
  • シニアマネージャー
  • パートナー

 

といったキャリアパスを歩むことになるでしょう。

ただし「パートナー」というポジションは誰でもなれるわけではありません。

 

数多のコンサルタントの中からほんの一握りの非常に優秀な人のみが就く役職です。

 

また、コンサルタントという仕事は非常に流動性が高い仕事でもあります。

新たなキャリアへの挑戦で転職する人も少なくありません。

 

そもそも「up or out」という言葉に代表されるように、成果の出せないコンサルタントは必要とされません。

戦略コンサルタントとしてキャリアを積んでいきたいと考える場合、一生勉強をして自分自身と切磋琢磨し続け、仕事に人生をささげるつもりが無いと難しいかもしれません。

 

コンサルタントファームの年収についてはこちらの記事もご覧ください。

【初心者必見!】コンサルティングファームの年収をわかりやすく解説

戦略コンサルタント以外のコンサルと年収を比較

さて、これまで戦略コンサルタントのお話をしてきましたが、コンサルタント職は他にも存在します。

ここでは、他のコンサル職と年収についてお話してみましょう。

経営コンサルタント

経営コンサルタントの仕事内容は、戦略コンサルタントと同一視されることがあります。

そんな中で、この両者の違いは

 

  • 経営コンサルタント…企業の経営状況を把握し、改善していくための施策を考える
  • 戦略コンサルタント…企業の新規事業や既存事業について検討し、解決する

 

と言えるでしょう。

そんな経営コンサルタントですが、平均年収は1000万円と言われています。

 

戦略コンサルタントと同じく、非常に高い思考力と成果が求められる仕事であるため、こちらも報酬が高い傾向にあります。

 

経営コンサルタントの年収についてはこちらもご覧ください。

経営コンサルタントの年収について解説!高年収?年収アップの方法は?

ITコンサルタント

近年注目を集めているのが、こちらのITコンサルタント職です。

特に2020年はコロナ渦により急速にリモートワークが発展し、2021年にはデジタル庁が発足するなど、デジタル後進国と言われている日本でも徐々に発展が見込まれつつあります。

 

そんなデジタルを導入するに当たって必要とされるのがITコンサルタントです。

ITコンサルタントは、企業が新たなシステムやテクノロジーを導入するに当たっての経営戦略、設計、構築などを行います。

 

また、ITコンサルタントの定義は非常に幅広く曖昧ともいえます。

平均年収も非常に幅広く、400~1000万程度と言われています。

 

クライアント企業の経営層に直接プレゼンをするような仕事から、システムをコーディングするSEのような仕事まで全てが「ITコンサルタント」と言えます。

 

もしITコンサルタントを目指している場合、自分がITのどんな分野でどのように力を発揮し、どう貢献していきたいのかをハッキリさせる必要があります。

財務コンサルタント

財務コンサルタント職は、企業の財務状況を分析して経営改善を行っていく仕事です。

財務コンサル専門の企業も存在していますが、近年では税理士事務所や監査法人でも行っている事例があります。

 

こちらの仕事の場合、非常に高度な財務知識が必要とされる為、税理士や公認会計士などの財務・金融系の高難易度資格を有していると就職に有利に働く傾向にあります。

平均年収は500~900万円程度となっています。

その他のコンサルタント

ここでご紹介した以外にも、コンサルタントと呼ばれる仕事は沢山あります。

「相手の課題を把握し、解決策を提案する」という意味では、営業もコンサルタント的な仕事を内包していると言えるでしょう。

 

コンサルタントの仕事に就きたいと考えている人は、様々な就職・転職サイトを見て、どのようなコンサルタントの仕事があるのか確認してみるのもいいかも知れません。

求人情報はこちら

公認会計士の求人・転職情報一覧

コンサルティングの求人・転職情報一覧

まとめ

今回はコンサルタントの年収についてお話してきました。

「コンサルタント」と書くとスタイリッシュで格好いいイメージを持ちます。

 

ただ、基本的にはお客様の経営課題解決をする「業務委託」の仕事であることは忘れてはいけません。

お客様にご満足頂けるためにどうするか。

お客様の期待以上の成果を出さなければいけない。

 

現在コンサルタントを目指している人は、この原点を忘れないようにしましょう。

良い結果を得られるように邁進するのが、戦略コンサルタントという仕事の本質です。

 

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
■公認会計士・税理士・経理の転職サイトREX
https://www.career-adv.jp/
■株式会社レックスアドバイザーズ
https://www.rex-adv.co.jp/

公認会計士・税理士・経理・財務の転職は
レックスアドバイザーズへ

カジュアルキャリア相談 カジュアルキャリア相談