転職お役立ち情報
財務コンサルタントはその名のとおり、財務関連のコンサルティングを行います。
財務コンサルタントとして働くにあたって、資格は必要なのでしょうか。
財務関連は専門性が高いので、外部のコンサルタントにサポートを依頼する会社が少なくありません。
財務コンサルタントに転職するのもひとつの選択肢でしょう。
転職活動を効率良く進めるには、資格の必要性や有利な資格に関する知識が大切です。
本記事では財務コンサルタントについて、資格という点から解説します。
財務コンサルタントに興味のある方はぜひお読みください。
財務コンサルタントに資格は必須なのか
財務コンサルタントに資格は必須なのでしょうか。
まずは資格の必要性や有用性について解説します。
財務コンサルタントとは
財務コンサルタントとは、財務分野を専門に扱うコンサルタントです。
財務分野に着目し、財務という面から経営課題の解決や成長のためのアプローチを進めます。
そもそもコンサルタントとは、クライアントの課題解決をサポートする職業のひとつです。
クライアントのサポートにはさまざまな方法がありますが、コンサルタントは事業に直接関わるのではなく、助言といった形でサポートします。
クライアントから具体的に課題を提示されるより、相談を通して解決するべき課題を明らかにするケースが多いです。
財務コンサルタントは財務に絞って、クライアントのコンサルティングを実施します。
必須の資格はない
財務コンサルタントとしてて働くために必須の資格はありません。
特に資格を保有していない人でも、財務コンサルタントを名乗り働くことは可能です。
しかしコンサルタントの目的はクライアントの課題解決であり、そのためには知識の幅広さ・専門性の高さ両方が求められます。
またクライアント側としても、能力が高く信頼できそうなコンサルタントに任せたいと思うのが自然です。
そのため知識を証明できるポイントが特にない場合、信頼を得にくい恐れがあります。
資格がなくても働けるとはいえ、資格があった方がアピールしやすく、信頼にもつながりやすいでしょう。
どの職業にも有利な資格は存在する
財務コンサルタントに限らず、特別な資格が必要ない職業は多数存在します。
しかし実際は、持っていると有利な資格が存在するケースがほとんどです。
多くの資格は試験で合格点をとった、すなわちその分野における一定以上の知識を保有している人に与えられます。
すなわち知識を客観的に証明できる手段なため、他者に実力やスキルをアピールするうえで有用です。
知識があると信頼してもらえるため、資格があるとさまざまな場面で役立ちます。
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財務コンサルタントに有利な資格
財務コンサルタントに必須の資格はありませんが、有利な資格が存在すると解説しました。
それでは有利な資格について具体例を紹介します。
中小企業診断士
中小企業診断士とは、コンサルティングの能力を証明する国家資格です。
中小企業の経営状況などを分析・評価し、課題解決に向けてアドバイスをおこなうために必要な知識を求められます。
中小企業診断士は国家資格の中でも特に難易度が高めです。
試験は1次・2次から構成されますが、いずれも合格率は20%前後を推移しています。
ストレートに絞ると合格率はかなり低い数値となります。
コンサルティング分野において知名度が高く、直接役立つ知識も多いです。
難関資格ではありますが、財務コンサルタントとして役立つでしょう。
公認会計士・税理士
公認会計士・税理士も財務コンサルタントに有利な資格です。
公認会計士は日本の三大国家資格のひとつで、会計におけるトップクラスの専門性を誇ります。
税理士も会計と関係のある資格ですが、税務分野に特化した資格です。
いずれもかなり難易度が高く、年単位での勉強が必要です。
公認会計士と税理士の資格は、コンサルタントとしてのスキルアップとして取るケースはあまり多くありません。
それより公認会計士・税理士として会計業界で勤務経験のある人が、転職先としてコンサルティング会社を選ぶケースが多いです。
TOEICなど英語力が有利なケースも
近年はグローバル化が非常に進んでおり、多国籍企業も増えています。
英語の資料を読む機会も考えられるため、TOEICなど英語力が有利に働く可能性も高いです。
日本で財務コンサルタントとして働くのであれば、英語などの語学力が必須なわけではありません。
しかしグローバル展開をおこなうクライアントが相手なら、英語力が活用できる場面が多くなります。
グローバル企業をクライアントとして抱えるコンサルティング会社では、英語力を証明する資格もアピールポイントとして有用です。
財務コンサルタントに有利な資格を取るためには
財務コンサルタントに有利な資格を取るとしても、やみくもな勉強は非効率的です。
勉強するうえで押さえたいポイントを紹介します。
自身にとっての必要性を明確にする
資格取得を検討する際、まずは自分にとっての必要性を明確にするべきです。
必要性のない資格を取るために勉強しても、労力と成果が釣り合わない恐れがあります。
たとえば完全な国内企業のみがクライアントの場合、英語力より優先させるべき内容がある可能性が高いです。
もしくは今回紹介した資格以外にも、自分にとって必要な資格があれば、そちらを優先させるべきでしょう。
資格はもちろん便利ですが、取得するべき優先順位は存在します。
自分にとって必要性の高い資格から勉強を進めましょう。
無理のないスケジュールを組む
資格取得に向けて勉強のスケジュールを立てるのは有用な手段です。
しかし余裕がなく無理なスケジュールは逆効果となる恐れがあります。
いくら綿密に計画したとしても、予測していなかった事態によってスケジュールがずれてしまう可能性があります。
急な仕事や家庭の事情、体調不良など、スケジュールに影響を与える要素はさまざまです。
もし詰め込みすぎた無理なスケジュールの場合、以降で修正・調整をおこなうのは困難です。
ある程度の計画が必要とはいえ、ギッチリ詰め込んだスケジュールも適切とはいえません。
余裕を持たせたバランスの良いスケジュールが大切です。
苦手分野を放置せず全体を網羅する
多くの資格試験は少しでも多くの点数をとることで、試験合格の可能性が高まります。
言い換えると解けない問題があると、その分点数が失われ不合格の恐れが強まってしまうのです。
資格試験に合格するためには、苦手分野を放置せず、範囲全体を網羅する必要があります。
得意を伸ばすのも効果的な勉強方法ですが、苦手の解消も忘れてはいけません。
ただし相対評価の試験において、他の受験生も解けないと予想できる分野は、重要性が低めです。
相対評価であれば正答率の高い分野を確実に解けるようにし、配点箇所を落とさないように対策を進める必要があります。
もし苦手な分野が重要性のなさそうな内容の場合、捨ててしまうのも手段のひとつです。
まとめ
財務コンサルタントとはクライアントの経営課題について、財務分野からアプローチしてサポートする職業です。
財務コンサルタントとして働くうえで必須の資格はありません。
ただし知識やスキルの証明として、持っていると有利な資格は存在します。
中小企業診断士は財務コンサルタントとしてかなり有利な資格です。
公認会計士・税理士も有用ですが、難易度が高く、コンサルタントとしてのスキルアップのための取得するケースはあまりみられません。
グローバル企業がクライアントの場合、TOEICなど英語力に関する資格も役立ちます。
財務コンサルタントとして有利な資格を取るためには、自分にとって必要性の高い資格から選ぶと効率的です。
無理なスケジュールは立てず、ある程度余裕の持った計画にする必要があります。
苦手分野の放置はせず、試験範囲の全体を網羅しましょう。
財務コンサルタントの資格について参考にしていただければ幸いです。
Profile レックスアドバイザーズ
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