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公認会計士の生活に、どんなイメージがあるでしょうか。
日本トップクラスの難関資格である公認会計士は、年収の高さや安定性などから、資格を取得すれば生活が安泰と思うかもしれません。
しかし公認会計士の仕事は専門性の高さや内容から、非常にハードな面も存在します。
資格を取得すれば生活が楽になると即座に判断してしまうのは危険です。
公認会計士の資格取得後について、楽か否かという観点からお話しします。
公認会計士の資格がある=生活が楽 は本当?
公認会計士の資格を取得すれば、生活は楽になるのでしょうか。
基本事項から解説します。
公認会計士に求められる役割
生活について考える前に、公認会計士そのものに対する理解が必要です。
公認会計士に求められる役割として以下の事項が挙げられます。
- 会計に関する高度な専門知識を活かした業務
- 高い年収や地位に見合った対応
- 必要に応じて会計の専門的な内容をわかりやすく説明
- 会計分野における正当性の証明や実現
- 中立的・客観的な姿勢
公認会計士は厳しい試験を突破した人のみが得られる資格です。
そのためほぼ無条件に信頼が得られる一方、高い期待に応える必要もあります。
公認会計士の仕事内容
公認会計士の主な仕事内容は以下の通りです。
- 企業の会計監査
- 会計・経営に関するコンサルティング業務
- 高度な知識が必要な経理業務
- 税務関連業務(税理士登録をした場合)
公認会計士は会計分野において高度な専門知識を有している職種です。それゆえに求められる仕事も、会計に関する難しい内容が多くなります。
また会計監査が公認会計士の独占業務である、公認会計士が求められる場面が多いなどの理由により、業務量も多くなりがちです。
公認会計士は決して楽な業務ではない
公認会計士は求められる役割や仕事などのレベルが非常に高いです。
業務量が多いため、仕事に割く時間も長くなります。
すなわち業務は決して楽なものではなく、資格取得さえ終われば平和というわけではありません。
1日の時間の大半は仕事が占める以上、仕事内容やハードさが生活にも大きく影響を与えます。
公認会計士の仕事は難しく忙しいため、決して楽なものとはいえません。
確かに年収および社会的地位の高さから、生活が苦しくなるという事態はほぼ起こり得ないでしょう。
しかし生活に困らないから楽と判断してしまうのは早計と考えられます。
公認会計士の有資格者が楽と思われる理由
公認会計士は大変な職業でありながらも、なぜ楽というイメージがつくケースがあるのでしょうか。
考えられる理由について解説します。
年収が高い
公認会計士は高い年収を得られる職業です。
公認会計士の資格を保有している人は、ほとんどの場合日本の平均年収を遥かに上回る金額を得られます。
生活が苦しいと感じる理由として、経済的な内容は多く見られるものです。
年収が上がれば苦しさから解放されると考え、それが発展し、高年収=生活が楽というイメージに至るのでしょう。
公認会計士の年収が高いのは確かに事実であり、お金の面で生活が苦しむ恐れはあまり考えられません。
こうしたことが、生活が楽というイメージにつながっているのでしょう。
社会的地位・信頼を得やすい
公認会計士の試験は非常に難しく合格率はかなり低めです。
また公認会計士の資格は、会計に関する高い専門知識を保有しているとの証明にもなります。
そのため公認会計士は社会的地位・信頼を得やすい資格です。
社会的地位や信頼は、生活のしやすさに大きく関係します。
地位や信頼が高いほど、希望が通りやすくなる場面は多いです。
このような事実は、生きやすそうという印象を与えます。
社会的地位の高さと信頼の得やすさによって、生活面での希望が通りやすくなる面も存在します。
結果として生活面でのトラブルが少なそう=公認会計士の資格があれば生活が楽、というイメージに至るのです
仕事に困るイメージがあまりない
生活が苦しいと感じる理由として、仕事探しの難しさも挙げられます。
仕事が見つからなければ収入も得られず、生活が苦しくなってしまいます。
前述のように公認会計士は、高い需要を誇る職業です。
公認会計士にしかできない監査業務はもちろん、会計に関する高度な専門知識が必要な業務も多く存在します。
公認会計士、はさまざまな場所で求められているのです。
常に高い需要がある以上、仕事に困る心配もほとんどありません。
仕事に困るイメージが小さいため、仕事探しという苦労をしない≒生活が楽という発想につながります。
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公認会計士は楽な方が良いのか?
これまで取り上げてきた内容から、公認会計士は楽と断言できる職業ではないと考えられます。
しかしそもそも楽とは良いことなのでしょうか。
公認会計士は楽な方が良いのか、その考え方の是非について考えます。
そもそも楽とは
そもそも楽とはどのような状態を指す言葉でしょうか。
本記事では「心身に苦しみがないこと」「苦労の必要がないこと」を楽の定義とします。
高年収や社会的地位などにより、生活面での苦しみがないという意味では、「楽」に当てはまる部分が多いとの考えができます。
しかし公認会計士には公認会計士特有の悩みも存在するはずです。
また仕事内容の難しさや忙しさなどを考えると、苦労がないとは言えません。
楽という言葉で連想する内容は人によって異なるでしょう。
しかし一般的な定義に沿って改めて考えてみると、公認会計士が楽とは言い切れないとわかります。
楽だとやりがいが薄まる恐れ
一般的に楽な仕事と呼ばれるものは、ほとんど労力が必要なく、容易にこなせる内容を意味します。
大きく疲弊する心配が小さいですが、一方でやりがいが感じられないという面を否定できません。
やりがいは満足度に大きく関係します。
大変といわれる仕事であっても十分なやりがいを得られれば、満足感や幸福感につながります。
すなわちやりがいが小さければ仕事で楽しみを感じられず、満足度が低くなってしまうのです。
仕事で楽さを追求し過ぎてしまうと、その分やりがいも感じにくくなってしまいます。
専門性の高さを発揮できる資格はやりがいの大きさも魅力なため、その魅力を失うことはデメリットとなるかもしれません。
大切なのは私生活とのバランス
仕事にどれほど力を入れたいか、どのような働き方が理想かは人によって異なります。
大切なのは楽さの追求ではなく、私生活と上手くバランスを取ることです。
もしやりがいよりも疲れの小ささや私生活の充実を優先させたい場合、楽な働き方が適しているかもしれません。
しかし仕事でやりがいを得たいと考えるのであれば、楽というのは魅力にはなり得ない可能性があります。
公認会計士としてより満足度の高い生活を送るには、楽さより優先させるべき基準が存在すると考えられます。
まとめ
公認会計士に求められる役割はさまざまであり、いずれも比較的高いレベルが必要です。
仕事内容は独占業務である会計監査をはじめ、会計分野における専門性の高い内容が多いです。
レベルの高さや業務量の多さから、決して楽な仕事とは言えません。
公認会計士の資格保有後は楽とイメージされる理由として、年収の高さが挙げられます。
また社会的地位や信頼を得やすい点も理由のひとつです。
需要が高く求められる場面が多いため、仕事に困るイメージが小さい点も理由と考えられます。
仕事や生活における「楽」とは、苦しみがない、苦労する必要がない状態を意味します。
楽さを実現する方法はあるかもしれませんが、そうすると公認会計士の魅力であるやりがいが薄まってしまう恐れが強いです。
大切なのは楽かどうかより、大変だとしてと理想的な生き方ができるかという考え方でしょう。
公認会計士の資格取得後が楽とは言い切れないこと、楽=理想とは限らないことが伝われば幸いです。
Profile レックスアドバイザーズ
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