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BIG4で求められるスキルとは何?就職にはどんな資格が必要?

更新日:2023.05.19

税理士の転職お役立ち情報

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BIG4に就職・転職するにあたって、求められるスキル・資格とは、どのようなものなのでしょうか。

この記事では、そもそもBIG4とは何なのか、仕事に対するやりがいなども詳しく解説していきます。

 

BIG4に転職を考えているのであれば、ぜひ参考にしてみてください。

BIG4とは

BIG4とは、日本では監査法人か税理士法人のことを指すことがほとんどです。

どちらも重要な仕事には違いありませんが、実際にどのような仕事なのかといわれると困る人も多いのではないでしょうか。

あまりなじみがないからよくわからない、という人もいます。

 

BIG4の監査法人と税理士法人について、それぞれ詳しく解説していきます。

ぜひ転職の際の参考にしてみてください。

 

BIG4監査法人

BIG4の監査法人は、有限責任監査法人トーマツ・EY新日本有限責任監査法人・有限責任あずさ監査法人・PwCあらた有限責任監査法人です。

4大監査法人とも呼ばれていて、高度な専門知識が必要なことと年収が高いことでも有名です。

 

有限責任監査法人トーマツは、品質を重視した監査業務とリスクアドバイザリーに関する各業務を行っています。

EY新日本有限責任監査法人は、監査品質の向上を旨とする会社であり、監査業務等のアシュアランスサービスとアドバイザリーサービスに強むを持つ会社です。

ほかにも手広くサービスを展開しています。

有限責任あずさ監査法人は、信頼と品質を大切にしている会社であり、主に金融機関向けのサービスが充実しています。

PwCあらた有限責任監査法人は、ガバナンス等関連業務に大いに力を発揮する会社です。

 

それぞれ監査という主業務のほかに、得意分野で特徴を出しています。

 

BIG4税理士法人

BIG4と呼ばれる税理士法人は、PwC税理士法人・デロイト トーマツ税理士法人・KPMG税理士法人・EY税理士法人です。

監査法人と同じく、どの会社もグローバル展開している世界的会計事務所のメンバーファームであり、日本での税務担当の会社です。

 

仕事内容は基本的には法人向け税務サービスであり、税務コンプライアンスや税務コンサルティング、国際税務、個人所得税などの業務を行っています。

税務申告書の作成が主な業務であり、中小の会計事務所・税理士事務所などで行う記帳代行や決算業務などはほとんど行うことがありません。

BIG4での仕事におけるやりがい

仕事のやりがいとしては、監査法人、税理士法人ともに高度な仕事を体験できるという点です。

監査法人であれば他の法人では体験できない高品質の監査業務を行うことができるでしょう。

税理士法人では一般的な事務所では取り扱うことのない高度な税務を行うことが可能です。

 

そのぶん要求されるハードルも高いですが、やり遂げた、という達成感を得ることができます。

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BIG4に必要な資格

BIG4に必要な資格には、どのようなものがあるのかご存じでしょうか。

もちろん就職するのが監査法人か税理士法人かによっても必要な資格は違ってきます。

 

とはいえ、税理士・公認会計士・中小企業診断士の3つがあれば監査法人でも税理士法人でも就職に有利に働くのは間違いありません。

それぞれどういった資格なのかを、詳しくみていきましょう

税理士

税理士の資格を取るには、受験資格を得なくてはなりません。

誰でも思い立ったら受けられる、という資格ではないからです。

受験資格を得るためには大学か短大を卒業、もしくは専修学校の専門課程を修了し、なおかつ法律学か経済学を1科目以上収める必要があります。

大学を卒業せず3年次以上であるなら、プラスして62科目以上を修めなくてはなりません。

 

そのほかには、司法試験合格者か公認会計士試験の短答式試験合格者であれば受験資格を得ることができます。

職歴によって受験資格を得るやり方もあります。

 

受験資格を得て試験を受け、合格したからといってすぐに税理士になれるわけではありません。

税理士になるには試験合格後、会計に関する事務での実務経験が2年以上必要で、さらに日本税理士会連合会に登録する必要があります。

公認会計士

公認会計士は国家資格には珍しく、受験資格が特に必要のない資格です。

つまり、だれでも受験を受けることが可能です。

ただし、国家資格の中でもかなり難しい試験であり、合格率はわずか1割程度です。

 

基本的に3000時間以上は勉強しなければ受かることは難しいといわれています。

誰にでも平等にチャンスがある試験ですし、間違いなく強みになります。

興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。

 

中小企業診断士

民間の試験と誤解している人もいるかもしれませんが、中小企業診断士は国家資格です。

試験には1次試験と2次試験があり、2次試験も受かったあとは、実務補習か診断実務従事を15日間以上受けることで中小企業診断士として登録することができます。

 

中小企業診断士は、中小企業の経営に対して専門的な知識に基づくアドバイスを行います。

経営コンサルタントになるには、必要な資格といえるでしょう。

 

BIG4に必要なスキル

BIG4に必要資格はいくつかありますが、それでは必要なスキルとはどのようなものなのか、気になるのではないでしょうか。

スキルは、資格とは違って従来の資質や経験などが前面に出ます。資格だけあっても、必要なスキルがなければ雇ってもらうことは難しいでしょう。

そこで、スキルについて詳しくみていきましょう。

 

コミュニケーション能力

BIG4は監査法人でも税理士法人であっても、コミュニケーション能力は非常に大切な要素です。

クライアントは上場企業や大企業、グローバル企業がほとんどで、日本を代表するような企業となります。

注意深く数字を扱い、正確な情報を引き出して処理していくことが重要です。

もしもミスが起これば、クライアントに対しても、上場企業であれば株主や市場に対しても大きな影響が出てしまいます。

 

正確に業務を行っていくためには、クライアントとの密なコミュニケーション、適切な対応などが必要となります。

 

プレゼンテーション力

プレゼンテーション能力も非常に大切なスキルです。

プレゼンというと契約を勝ち取るような場面を想像するかもしれませんが、クライアントの経営の改善のための提案や、その情報がなぜ必要なのかを説得する際など、わかりやすく理路整然と理由を提示し、納得してもらわなければなりません。

 

公認会計士や税理士、中小企業診断士としてスキルアップしたいと考える方には、プレゼンテーション力を身につけることをおすすめします。

分析力

状況を的確に判断するためには、鋭い分析力が必要です。

データを見て細かく分析する能力は、監査法人でも税理士法人でも必須だといえます。

 

BIG4ではもちろんのこと、その後転職をして中小のコンサルティングファームや会計事務所で経営者のサポートをする際は、クライアントは非上場企業であるケースが多くなります。

上場企業であれば多くのデータが透明化されていますが、非上場企業の場合はそうもいきません。

データだけでなく会社のサービス展開、雰囲気などあらゆるところから分析していかなければなりません。

BIG4に就職・転職するために資格・スキル以外に必要なこと

BIG4に就職するには、まずは資格要件が重要になりますが、資格があるからといって内定を獲得できるわけではありません。

書類選考・面接選考も重視されています。

「資格を持っているから大丈夫」と過信するのは危険です。

どのような経験があり、どれだけの成果をあげてきたかはもちろん、将来はどのような仕事をしていきたいかなどをまとめておくことも重要になります。

準備をしておき、本番ではしっかりとアピールするようにしましょう。

 

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まとめ

BIG4には税理士法人と監査法人があり、会計業界では非常に大きな存在です。

それぞれに特色があり、自分のやりたいこと、また特性などに合わせて就職・転職をすることが大切になります。

保有資格があれば、就職活動の大きな手助けになってくれるでしょう。

 

ただし、BIG4は大手なこともあり、求職者間での競争が激しくなりがちです。

資格だけではなく、コミュニケーションスキルなど、自分の持っているさまざまな能力をアピールすることが重要になってきます。

 

資格を活かしてBIG4で働きたいと思っている方は、ぜひ挑戦してみてください。

 

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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