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秘書技能検定とは?試験内容や難易度、活かせる場面などを徹底解説

更新日:2022.01.06

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秘書をしているスーツの女性

秘書技能検定とは、その名のとおり秘書業務に関する知識・スキルを問う検定試験です。
秘書検定と呼ばれることが多く、バックオフィス系の有用な資格のひとつとされています。

 

資格試験への挑戦を検討する際は、概要から難易度まで幅広い情報収集が必要です。
資格が活かせる場所についても、転職先を検討するうえで役立ちます。

 

本記事では秘書技能検定について、知っておくと便利な情報を幅広く解説します。
秘書検定に興味がある方や資格取得を検討している方は、ぜひお読みください。

秘書技能検定の概要

まずは秘書技能検定の概要から解説します。
試験の実施目的やスケジュールなど、基本事項の確認は欠かせません。

秘書として必要なスキル・知識を問う試験

秘書技能検定は、秘書として必要なスキル・知識を問う試験です。
実務技能検定協会が運営しており、「人柄育成」を検定試験を通した目標として提唱しています。

 

試験勉強および資格取得によって得られるスキルとして以下が挙げられます。

 

  • 社会人として働くうえで必要な一般常識
  • ビジネスマナーや話し方などのスキル
  • 秘書業務に必要な経営管理に関する知識
  • 文書作成やスケジュール管理などサポート業務で求められるスキル
  • 秘書の職務を請け負ううえで必要な資質・心構え

 

秘書を目指す人に限らず、バックオフィスで特に役立つ知識・スキルが多いです。

試験のスケジュール

秘書技能検定は3級・2級・準1級・1級の4段階に分かれています。
具体的なスケジュールは以下のとおりです。

 

  • 試験日:2月・6月・11月(準1級・1級は6月・11月のみ)
  • 受験申込:試験日のおよそ2~1か月前
  • 合否発表:ネットでの結果公開は級および受験地により異なる、合否通知は試験後1か月ほどで発送

 

3級・2級の試験は年に3回開催されるため、自身のタイミングで受験しやすいです。
受験申込期間は余裕がありますが、早めに申し込めば慌てずに済むでしょう。

 

なお準1級以上は二次試験も受ける必要があるため、スケジュールがやや異なります。
二次試験については後述します。

試験形式・受験資格

秘書技能検定の試験形式および受験資格についての紹介です。

 

まず試験形式ですが、3級・2級はマークシートと記述の2種類です。
準1級以上になると、一次試験が筆記、二次試験が面接と試験の種類が増えます。
二次試験を受験できるのは、一次試験に合格した人のみです。

 

受験資格は特になく、学歴・職歴一切不問で誰でも受験できます。
3級を受けず2級から受ける人、または2級・準1級を同時に受験する人が多い傾向です。

秘書技能検定の難易度について

続いては秘書技能検定の難易度について解説します。
試験の難易度をある程度把握することで、勉強の計画が立てやすくなるだけでなく、心の余裕も生まれやすいです。

合格率

まずは試験の合格率から紹介します。
級ごとの合格率はそれぞれ以下のとおりです。

 

  • 3級:約70%
  • 2級:50~60%程度
  • 準1級:約40%
  • 1級:約25%

※準1級・1級は、一次試験・二次試験ともに通過した最終合格率です。

 

3級・2級は合格率が高く、受験しやすいと考えられます。
二次試験の面接が追加される準1級以上は、やや難易度が上がるようです。
合格率が一気に下がっていますが、1級でも計算上4人に1人は合格と、極端な難易度ではないでしょう。

必要な勉強時間

続いて必要な勉強時間の解説です。
こちらも級ごとにそれぞれ紹介します。

 

  • 3級:30時間程度 ~1か月
  • 2級:60時間程度 ~2か月
  • 準1級:60~180時間 2か月~6か月
  • 1級:60~180時間 2か月~6か月

 

3級と2級はレベルが違うとはいえ、必要な勉強時間はほぼ同じぐらいです。
準1級以上になると必要な勉強時間がやや長くなり、短期間の勉強で合格が難しくなります。
勉強時間が特別多く必要な試験ではありませんが、時間をとってコツコツ勉強する必要はあります。

就職・転職で活かせるのはどのレベルから?

秘書技能検定は3・2・準1・1と4つの級があるとお話ししました。
このうち就職・転職で活かせるのはどのレベルからでしょうか。

 

社会人としての評価につながるのは、一般的に2級以上です。
3級は高校生の受験者が多く、就職活動というよりは、基礎を身につけることが目的となります。

 

ただし基礎的な知識をしっかり身につけるため、3級の勉強も行うのが理想です。
なるべく早い段階で3級を取得し、就職・転職活動を行うまでには2級を取得できていると良いでしょう。

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秘書技能検定が活かせる場面

秘書技能検定の合格が活かせる場面を紹介します。
資格の活かし方を知っておくことで、転職活動がさらに進めやすくなるでしょう。

秘書を目指す人にはほぼ必須

秘書技能検定は、秘書に欠かせない知識・スキルを問う試験です。
秘書としての能力や適性をアピールするうえで必須とも呼べるものであるため、秘書を目指す人は取るべきでしょう。

 

秘書には高いレベルのビジネスマナーや丁寧な話し方、経営者の円滑な業務につなげるためのサポート能力などが求められます。
このように幅広いスキルが必要ですが、就職・転職活動の場ですべてをアピールするのは容易ではありません。
しかし秘書技能検定に合格していれば、必要なスキルを有していると簡単に伝えられます。

 

秘書として働きたいと考えるのであれば、秘書技能検定の合格は必須と考えて良いでしょう。
秘書になるためには、準1級以上に合格するのが理想です。

幅広い職種で活かせる

秘書技能検定で得られる知識・スキルは、秘書の仕事以外にもさまざまな職種で活かせます。

 

ビジネスマナーは基本的にどのような職種でも必要なため、秘書技能検定の合格歴は評価につながりやすいです。
特に新卒・第二新卒採用の場で、評価を得やすいと期待できます。

 

また一般事務や総務など、バックオフィス関連の職種でも、秘書技能検定が活かせる場面が多いです。
これらの職種はサポートに回るケースが多いため、秘書技能検定で問われるマナーやサポート業務のスキルが必要です。

 

一般常識やビジネスマナーを兼ね備えていることや、バックオフィスに活かせるスキルを有することのアピールに活用できます。

転職活動に向けて取得するべき?

秘書技能検定は秘書に限らず、さまざまな職種で活かせる資格とお話ししました。
それでは転職活動に向けて取得するべきなのでしょうか。

 

結論から申し上げると、目指す職種やこれまでの経歴によって、秘書技能検定を取得するべきか否かが変わります。
社会人としての経験がまだ浅い人の場合、社会人に求められるスキルのアピールとして活かせます。
バックオフィスへの転職においても、秘書技能検定が評価される可能性は高いでしょう。
もちろん秘書を目指す人にも非常に有用な資格です。

 

しかし社会人としての経験をある程度積んでいる場合、ビジネスマナーは持っていて当然と思われるケースが多くなります。
関連性の低い職種へ転職する場合、転職に向けてわざわざ勉強するメリットは小さいと考えられます。

 

自身の経歴や転職を目指す職種から、取得の必要性を検討するのがおすすめです。

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まとめ

秘書技能検定は秘書として必要な知識・スキルを幅広く問う試験です。
3級・2級は年3回、準1級以上は年2回実施されます。
試験形式は2級までがマークシートと筆記、準1級以上は一次試験が筆記、二次試験が面接です。

 

秘書技能検定の合格率は、級が上がるごとに低くなりますが、数ある資格の中では比較的高めといえます。
必要な勉強時間は2級までと準1級以上で差が大きいです。
就職・転職活動では、一般的に2級以上から評価されやすくなります。

 

秘書技能検定は、秘書を目指す人にはほぼ必須の資格です。
しかし秘書に限らず、さまざまな職種で活かすこともできます。
社会人歴が浅い人やバックオフィスを目指す人なら、取得を検討しても良いでしょう。

 

秘書技能検定について知っていただくきっかけになれば幸いです。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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