転職お役立ち情報
経理の仕事は専門的であり、経験者がとても優遇される傾向にあるため、未経験者が何も対策をせず転職成功をすることは、難しいのが現状です。
ただし、しっかり対策をすることで、未経験であっても転職を成功させることは可能になります。
それでは、転職を成功させるためにやるべきことを解説していきます。
経理未経験者の転職:経理の知識をつける
経理未経験者が転職を成功させるためには、経理の知識をつけることが大切です。
経理の業務は、会計から税務、労務からPCの知識まで多岐に渡ります。
それでは、どの程度の知識が必要になるのか、どのように勉強をすれば良いかを解説します。
会計の知識
未経験者がつけるべき知識の1つ目が、会計の知識です。
会計の知識は、簡単に言えば簿記の知識になります。
経理の仕事として、会社の損益状況の把握や資金管理などがあります。
これらを行うためには、簿記の知識は必須と言えます。
未経験者が転職をするためには、日商簿記検定の3級程度の知識は必要になります。
3級程度というと、仕訳を問題なく作ることができ、貸借対照表や損益計算書を作り、理解することができる程度となります。
会計の知識をつけるのに最も良い方法は、日商簿記検定の勉強をすることになります。
それに加え、会計について書かれている本やWebサイトを読んでおくと良いでしょう。
税務の知識
未経験者がつけるべき知識の2つ目が、税務の知識です。
税務の知識と聞くととても難しいように感じると思いますが、経理担当者として必要になるのは所得税と消費税の一部の知識になります。
加えて法人税の知識もつけることができると、経験者と張り合うことができるかもしれません。
所得税の知識では、給与から控除される所得税や報酬から控除する所得税、給与から控除されている所得税の精算である年末調整の内容が必要になります。
消費税は全てではなく、消費税がかかる支出なのかどうかが判断できれば十分です。
プラスで非課税の売上を判断することができると、より良いでしょう。
税務の知識をつける方法としては、Webサイトなどで検索したり、本を読んだり、公益社団法人全国経理教育協会が主催している、所得税や消費税の能力検定を勉強することです。
Webサイトや本などで知識をつける場合には、複数のサイトや本を見ることをお勧めします。
なぜなら、それぞれのサイトや本によって説明している内容が違う可能性があるためです。
全国経理教育協会が主催している能力検定は、2級まで取ることが出来れば十分でしょう。
合格率は8割以上あるため、しっかり勉強をすれば資格も取ることができるでしょう。
労務の知識
未経験者がつけるべき知識の3つ目が、労務の知識です。
経理担当者は、給与計算や社会保険料の手続きや労働に関する従業員からの質問に対応することがあるため、労務の知識が必要になります。
給与計算は、時給の計算や残業代の計算、社会保険料や所得税などの控除項目の計算など、広い知識が必要になります。
社会保険料の手続きでは、従業員の入退社の手続きや傷病手当や育児休業の手続きの大まかな知識があれば良いでしょう。
労務の知識をつけるためには、Webサイトなどで検索したり、本を読んだりすると良いでしょう。
税務の知識と同様、それぞれのサイトや本によって説明している内容が違う可能性があるため、複数のWebサイトや本を見ることをお勧めします。
PCの知識
未経験者がつけるべき知識の4つ目が、PCの知識です。
経理担当者はPCを必ず使います。
昔であれば、会計を紙で書いたり給与明細を紙で書いたりしていましたが、今ではPCをほぼ全ての会社が利用しています。
そのため、PCの知識は必須と言えます。
具体的にはWordやExcelなどのOffice製品の使い方や、スプレッドシートなどのGoogle製品の使い方、そのほかインターネット検索アプリなどの使い方などです。
最近では、得意先とスプレッドシートやExcelを共有していることもあるため、知識として重要です。
PCの知識をつけるためには、Office製品初心者向けのWebサイトで調べて見ると良いでしょう。
もし時間に余裕があるようであれば、PC教室に通うのも良いかもしれません。
Office製品初心者向けのサイトでは例題などもあるため、お金をかけず知識をつけることができます。
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経理未経験者の転職:資格をとる
経理未経験者が転職を成功させるためには、資格を取ることも大切です。
経理未経験者が経理経験者に対抗できるものは、資格になります。
これから説明する資格を取得できていれば、比較的有利に転職を進めることができるでしょう。
簿記検定
未経験者が取ることで有利になる資格の1つ目は、簿記検定です。
簿記検定は会計の作業に必要な簿記に関する試験になっています。
簿記検定は、日本商工会議所が主催しているものが一般的です。
日本商工会議所の簿記検定では、3級を取得できれば十分武器になります。
2級まで取得できていれば、相当有利に転職を進められます。
2級、3級の試験は年に3回、2月と6月、11月に行われています。
試験は各地方の商工会議所で申し込みを行うことができます。
合格率は2級が約20%、3級が約48%となります。
3級は5割近くの合格率があるため、しっかり勉強すれば1発で合格することも可能でしょう。
情報処理検定
未経験者が取ることで有利になる資格の2つ目は、情報処理検定です。
情報処理検定の内容としては、Excelの表計算がメインになります。
関数などを使用した計算やグラフなどの作成など、Excelの基礎が詰め込まれています。
情報処理検定は、日本情報処理検定協会が主催をしています。
年4回2月、7月、10月、12月に試験があります。
合格率は2級で約60%あるため取りやすい資格です。
秘書検定
未経験者が取ることで有利になる資格の3つ目は、秘書検定です。
秘書検定は社会人の基本常識を学べる試験です。
公益財団法人実務技能検定協会が秘書検定を主催しています。
転職を有利にするためには、最低でも2級、準1級まで取れていれば十分でしょう。
秘書検定は筆記試験と面接試験に分かれており、一定の水準を満たすと合格になります。
合格率は2級が約60%、準1級が約35%になります。
2級であれば資格取得は難しくないでしょう。
また、秘書検定は面接試験があるため、転職活動をする上で避けることができない面接の予行練習になります。
経理未経験者の転職:経理未経験者歓迎の求人を探す
経理未経験者が転職を成功させるためには、求人にも注目する必要があります。
経理職は経験者を優遇する傾向にあるため、未経験者が転職することは難しいです。
ただし、中には未経験者歓迎という求人もあります。
これらの求人は、経理担当者の補充と育成を考えていることが多いため、自分の経験を積むことができ、さらに経理のノウハウを得ることができるでしょう。
転職サイトにより検索方法は異なりますが、未経験者歓迎の求人のみを調べることもできるため、よく調べてから履歴書などを送るようにしましょう。
経理未経験者が転職成功するためにやるべきこと〜まとめ〜
経理未経験者が転職を成功させるためにやるべきことを説明してきました。
転職成功をさせるためには、まず知識をつけることです。
知識は、下記のものがあると良いでしょう。
- 会計
- 税務
- 労務
- PC
次に、資格取得です。
未経験者が経験者と張り合うためには、資格取得は必要です。
お勧めの資格としては下記のものになります。
- 簿記検定
- 情報処理検定
- 秘書検定
最後に、未経験者歓迎の求人を探すことです。
経理職は、経験者が優遇される傾向にあるため、未経験者が転職成功するためには、未経験者歓迎の求人に申し込む必要があります。
今回解説した全てをできれば良いですが、知識の一部や資格の一部を取れているだけで、経理未経験者であっても転職を成功させることができると思いますので、試してみてください。
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