転職お役立ち情報
自分が取得したい資格があるなら、内容を確認しておくことが大事です。
仕事によっては資格が必要なものもあり、合格率がとても低く難易度が高いものもあります。
特に「中小企業診断士」は難易度が高いことで有名です。
そのため、「中小企業診断士」資格取得を目指すなら「どれだけ難易度が高いか?」「他の職種に比べるとどれだけ難しいか?」と疑問を感じることもあるでしょう。
中小企業診断士の難易度と他の資格との比較を紹介しましょう。
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中小企業診断士の難易度は高い?
「中小企業診断士」は資格の中でも難易度が高いとされています。
「中小企業診断士」は第一次試験と第二次試験によって合格することによって得られる資格ですが、それぞれ合格率が違います。
どのような合格率となっているのか紹介しましょう。
中小企業診断士一次試験の合格率とは?
「中小企業診断士」の一次試験は合格率は大体30〜40%ほどの合格率となっています。
一般社団法人中小企業診断協会の令和元年の受験者は14,691人いて合格者は4,444人であり合格率は30.2%ほどです。
令和2年になれば11,785人が受験して5,005人が合格しており合格率は42.5%、令和3年度は16,057人が受験して5,839人が合格して36.4%の合格率となっています。
年度によって合格率は違っていますが、10人の内合格できるのは3〜4人ほどと考えるなら、合格率は高くないため難易度が高いです。
第一次試験は総点数が60%以上であり、尚1科目でも満点の40%未満がないことを基準としています。
科目は7つあるので、それぞれ6割は合格できるようにする必要があるでしょう。
中小企業診断士二次試験の合格率とは?
「中小企業診断士」は一次試験に合格したなら、二次試験も受験して合格する必要があります。二次試験は令和元年度は5,954名が受験をして合格者は1,088名となっており、合格率は18.3%です。
令和2年度でも受験者数は6,388名いて、合格者数は1,174名となっており、合格率は18.4%となっています。
二次試験になれば合格率は20%に届かないため、10人の内1〜2名ほどしか合格しません。
二次試験の合格基準も一次試験と同じく筆記試験の総点数が60%以上で1科目でも満点の40%未満が無いことです。
科目は4つのみなので一次試験に比べると少ないですが、実務に近い知識が必要とされるため、合格率が低い理由となっています。
ただ、一次試験も二次試験の合格率も高くはなく、両方を合格する必要があることを考えると難易度は高い資格と認識できます。
中小企業診断士の偏差値は?
「中小企業診断士」の難易度については合格率が高くないので難しいことが分かるでしょう。
「中小企業診断士」の難易度は偏差値で表すなら、63ほどの数字になるようです。ただ、偏差値が63と聞いても、あまりピンと来ない人もいるかもしれません。
例えば、他の資格で宅建士がありますが、偏差値は56ほどになっています。
そして、認知度の高い税理士や弁護士、公認会計士は偏差値が70以上必要と言われています。
つまり「中小企業診断士」は宅建士よりは難易度が高いですが、弁護士や税理士などよりは難易度が低いと言われています。
(人それぞれで得意分野などが違いますので、一般的な難易度と捉えてください)
もちろん,資格取得の難易度は高いですが、それでも取得が困難なわけではないことを覚えておきましょう。
中小企業診断士と他の国家資格との難易度の比較
「中小企業診断士」は難易度が高い資格ですが、他の資格と比較するとどれほど高いのかより理解することができるでしょう。
「中小企業診断士」の比較として、同じく難易度が高いと言われる資格をピックアップしました。確認してみましょう。
社労士
「中小企業診断士」と同じほど人気が高い資格として「社労士」があります。
「社労士」は正式名称は社会保険労務士で、人事や労災に関する問題が生じたときに業務を行う専門家であり、法律にも精通している必要があります。
国家資格なので人気がありますが、合格率は低く2021年は8%ほどの合格率です。
2015年には2.6%という合格率になっているため、受験倍率は高いときで20倍にも跳ね上がります。合格率を見るなら「中小企業診断士」よりも「社労士」の方が低いという状況です。
司法書士
「司法書士」は簡易訴訟や登記に関必要な書類を作成する際に必要な資格ですが、高度な専門知識を必要としており、法律の分野でも憲法、民法、商法、刑法、不動産登記法、司法書士法などの知識を覚えなくてはいけません。
試験は筆記試験と口述試験に分かれており、合格率は毎年3〜4%ほどとかなり低いです。
先ほど紹介した「社労士」も難関ですが「司法書士」はさらに低い合格率となっています。
偏差値も72ほど必要と言われており、学習時間も「中小企業診断士」よりも長い期間が必要だと言われています。
税理士
「税理士」は税金関係の手続きや知識を持っている専門家です。
国家資格の中でも人気が高いですが、合格率は低いので難易度が高いです。
税理士は受験資格が必要であり、さまざまある中でいくつか例を紹介すると
- 大学などで法律学または経済学を1科目以上履修していること
- 簿記1級を取得していること
などです。
まずは資格条件を満たすようにしましょう。
さらに「税理士」は科目ごとに合格する必要があり、総合的な合格率は12〜18%ほどになっています。
合格率は10%以上あるとはいえ、「中小企業診断士」と同程度の難易度であると考えられます。
弁護士
「弁護士」は法律に関するプロフェッショナルです。
弁護士は司法試験と司法試験予備受験に合格する必要があり、司法試験のみだと30%ほどの合格率です。
しかし、司法試験予備受験を先に合格する必要があり、合格率は4%ほどとなっているため難易度がかなり高いです。
偏差値72が必要と言われているため、気軽な気持ちでは合格することはできないでしょう。
公認会計士
「公認会計士」は会計監査のプロフェッショナルです。
公認会計士は偏差値が77ほど必要と言われており、弁護士と並ぶトップの難易度だといえます。
合格率は10%ほどありますが、試験の合格ラインは4科目で70%以上であり、論文式の場合は5科目合計が52%を超える必要があるため、かなり合格は難しいでしょう。
MBA
「MBA」は資格ではなく、経営学の大学院修士課程を修了したなら授与される学位です。
経営学の他に法律学や組織行動、マーケティングなども学習する必要があります。
「MBA」の取得は経営学の修士課程、または専門学の過程で2年学習しなくてはいけません。
大学院まで学習することが必須なため、取得ハードルは「中小企業診断士」よりも高いです。
ITコーディネーター
ITコーディネーターは経営者の立場に立って、助言やサポートできる人材です。
民間資格であり合格率も70%と高いので「中小企業診断士」よりも難易度が低いです。
製造業やサービス業など幅広い分野で活躍できるため、人気のある資格です。
持っておいて損はないでしょう。
まとめ
「中小企業診断士」の難易度について内容を紹介してきました。
「中小企業診断士」は難易度が高い資格ですが、他の国家資格と比較するとそこまで難しい合格率ではありません。
受験資格も厳しくないため、しっかり学習して合格を目指すようにしてください。
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