転職お役立ち情報
経理として就職し、働いていた人の転職理由は実にさまざまです。
転職を決意したものの、「新たに面接を受けるときには、どんなことに気をつけて話をすれば良いのか」、「面接で上手くアピールするにはどうしたら良いのだろう」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、経理の転職理由を面接で話すときのコツや、転職理由を考えるときに相手に好印象を持ってもらうためのポイントについて詳しくまとめてみました。
現在経理職として働いていて、転職を考えていると言う人はぜひ参考にしてください。
一般企業の経理・財務部門への転職を検討中の方向け
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経理の人が転職する理由
経理は、毎日の売上や仕入れなど、会社のお金や取引の流れを数字として記録し、管理する事務職のひとつです。
会社の会計に関わる重要な業務を担い、豊富な知識と実務経験が求められるのが経理の仕事です。しかし、責任の大きい業務にであるにも関わらず、会社によっては「それが当たり前」という通念で正しく仕事の評価がなされていないと感じてしまうことも多いようです。
他にも、「同じ業務を毎日繰り返しているだけ」、「人員不足で業務量が膨大」など、経理が転職を考える理由は実にさまざまです。
ここでは、上記に述べた以外の代表的な転職理由3つを挙げてみました。面接時にうまく話せるようにするためにも、明確な転職理由を考えてみましょう。
人間関係
どんな企業でも必ずといっていいほど上位に上がる転職理由の一つが「人間関係」です。
「会社になじめない」、「いじめられている」という悩みから、「同僚と揉めてしまった」、「うまくコミュニケーションが取れない」などの理由で悩んでいる人も多いようです。
また、上司からや先輩からのパワハラやモラハラ、セクハラなどで深刻な悩みを抱えてしまい、強いストレスと感じて業務に支障をきたしてしまうケースも少なくありません。
会社での人間関係は、業務上それほど深く関わる必要はありませんが、スムーズな業務遂行のためには、円滑なコミュニケーションや良好な人間関係はとても重要なポイントであり、転職を決意させる大きな理由の一つにもなることでしょう。
スキルアップ
経理の転職理由として考えられる2つ目は、「スキルアップ」です。一般的な事務職の中でも特に専門性の高い経理では、経理の経験を生かした次のステップアップを考えている人も多いのではないでしょうか。
経理部の責任者や財務・会計といった、いわば「経理の上位職」を目指したい場合、社外にも対応できるような専門的な知識が必要になります。ファイナンシャルプランナーや、税理士、公認会計士などの資格を取得して社内でキャリアアップできるなら良いのですが、希望の部署がなかったり、異動が見込めなかったりすると、新しい職場での活躍を目指して転職を決意する傾向が強くなるようです。
給与体系
長く勤務していてもなかなか給与が上がらない、成果を上げても評価されないなど、給与面に不満を感じて転職を決意したというのも経理の転職理由の一つです。
特に企業側が明確な評価制度を導入していない場合などは、縁の下の力持ちである経理職の活躍はなかなか認められないことも多いようです。
また、経理という職種は数字を扱う仕事ではあるものの、営業のような実際に会社の利益につながるような活躍をするわけではありません。そのため、目立たない地味な仕事と捉えている人がいたり、どんなに成果をあげても人から褒められたりということもあまりありません。
決算時などの繁忙期には残業が多くなり、場合によっては休日出勤を余儀なくされることも少なくありません。こうした労働時間に見合わない給与体制では、多くの人が不満を感じてしまうことでしょう。
経理の面接で転職理由を話す時のコツ
経理の転職理由には、上記のようなさまざまな理由があることがわかりました。
しかし、新しい職場での面接時にこうした事情を全てそのまま伝えてしまうのは、絶対にやめましょう。
個人的な不満は、どんなに相手が悪くても愚痴や誹謗・中傷などと捉えられてしまう可能性が高く、転職者本人のイメージも悪くなってしまいます。
面接官に良い印象を持ってもらうために、以下のような点に気をつけましょう。
ポジティブな発言をする
経理の転職理由を面接時にうまく伝えるためには、「ポジティブな発言」を意識することが大切です。
例えば、前職で人間関係がギクシャクしていたということを伝える場合、「他の人とのコミュニケーションが上手く取れなかった」などの発言をしてしまうと、「この人自身に問題があるのではないか」と捉えられてしまう可能性もあります。
あくまでも不満はやんわりと、ポジティブな言葉に置き換えて発言するようにしましょう。
「個人で行う作業が多かったので、御社では他の人たちとのコミュニケーションをとりながら協力していきたい」など、次の職場で活躍できるというイメージを含ませてみるのがコツです。
経理の面接で転職理由を考える時のポイント
経理の面接で転職理由を考えるときの重要なポイントとしては、まず「なぜその会社を選んだのか」という志望動機を明確にすることです。
とくに経理の仕事は、日々の金銭の流れの管理や各種伝票や帳票、書類作成や管理などがメインで、どの会社でも業務内容に大きな差はありません。
そのため、「なぜ前職をやめてまでうちの会社で働きたいと思ったのか」という理由を明確、かつ印象的に伝える必要があります。
志望動機は履歴書に記載するだけでなく、面接時に必ずといっていいほど聞かれる質問です。他の人と差をつけつつ、好印象を与える志望動機を考えるポイントは以下の2点です。
転職先の企業を徹底分析する
経理の面接時の効果的な志望動機を考えるためにまずは、転職を希望する先の企業を徹底的に研究してみましょう。
面接を希望する企業の公式ホームページには、会社の沿革や概要、業務内容、会社情報が詳しく記載されています。その企業が行っている事業内容を把握しておくことはもちろん、経営理念や経営方針などにも必ず目を通して必要な情報は全てメモを取っておきましょう。
また、競合他社やその業界についての情報などもできるだけくわしく把握しておくことで、具体的で明確な志望動機を考えることができるようになります。
自分にアピールポイントを考える
経理の面接では、自己アピールをどう上手く伝えるかも大きなポイントになります。まずは自分の長所と短所を客観的に観察してみましょう。
「自分のどういう点が経理の仕事に向いているのか」をよく理解しておくことで、より具体的な志望動機を明確にすることができます。
経理は事務職ではあるものの、他部署との繋がりも多いため、コミュニケーション力は必須です。学生時代や前職での経験などを例にして、明るく前向きな性格であること、人と関わることが好きであることなどをうまく伝えるようにしましょう。
また、経理の仕事はデスクワークが中心となるので、コツコツとした作業が好きであること、数字が好きであることなどもアピールポイントとして効果的です。
これ以外に一般的に経理に向いていると言われる人は、
- 前向きな人
- 計画立てて物事を進めることができる人
- 気配りのできる人
などと言われています。
自分に当てはまるポイントを見つけて、上手に自己アピールするようにしましょう。
まとめ
経理の転職理由は、本記事でご紹介したもの以外にも人それぞれのさまざまな事情があることでしょう。面接の際にはどんな事情があるにしろ、すべてのことを前向きに捉え、明るくハキハキとした受け答えを意識することが大切です。特に志望動機は、本番で棒読みになることのないようにしっかりと暗記して上手に表現ができるよう事前にしっかりと準備しておくようにしましょう。
ここでご紹介した面接での経理の転職理由を話すときのコツや転職理由を考えるときのポイントを参考にしてぜひ今後の転職活動に生かしてください。
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