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税理士がクラウド型会計ソフトを導入するメリットとデメリット

更新日:2023.05.19

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外にいるビジネスマン

税理士業を始めるにあたり、クラウド型会計ソフトを導入すべきかお悩みではないでしょうか。
日本においてはまだまだインストール型会計ソフトが主流となっていますが、クラウド型ならではの様々なメリットからクラウド型会計ソフトの利用に注目が集まっています。
今後はクラウド型会計ソフトを利用する税理士が増えることでしょう。

この記事では、クラウド型会計ソフトに関する基本的な知識として、クラウド型会計ソフトの特徴やメリット、導入する前に知っておくべきデメリットなどについてご紹介します。

1. クラウド型会計ソフトとは?

クラウド型会計ソフトは、従来のインストール型会計ソフトとどのような違いがあるのでしょうか。
会計ソフトの種類とクラウド型会計ソフトとはどのようなものであるか、クラウド型会計ソフトの利用が合う人などについてご紹介します。

会計ソフトの種類について

税理士が使用している会計ソフトには、インストール型会計ソフトとクラウド型会計ソフトとがあります。
インストール型会計ソフトは、購入したソフトをパソコンにインストールすることで会計処理ができるようになります。
データもパソコン上に保存します。

一方、クラウド型会計ソフトの場合はソフトをインストールする必要はなく、サービスを提供する企業と契約が成立すると基本的にすぐに利用を開始することができます。
クラウド型会計ソフトではインターネット上で会計処理を行い、データもインターネット上に保存されます。

 

クラウド型会計ソフトでできること

クラウド型会計ソフトは無料版も含めていくつも種類がありますが、初心者でも使えるよう分かりやすい設計になっています。
基本的にどのクラウド型会計ソフトでも仕訳から決算までの経理業務をひと通り行うことが可能です。
請求書発行や各種収支管理なども簡単に行えます。
プランが上がると使える機能が増えますが、その分利用料金も高くなるため、業務をする上で本当に必要な機能であるかを十分に検討しなければなりません。

クラウド型会計ソフトの利用をおすすめする人

クラウド型会計ソフトは、以下の項目に当てはまる人におすすめです。
オフィスの外からもタイムリーに経理業務を行いたい。
煩雑な経理業務を効率化したい。
税理士事務所のスタッフと情報を共有したい。
法改正にスムーズに対応したい。
パソコンの故障などによるデータ紛失を防ぎたい。 など

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2. 税理士がクラウド型会計ソフトを導入するメリット

税理士はクラウド型会計ソフトを導入することで、どのようなメリットを得ることができるのでしょうか。

クラウド型会計ソフトを導入することで得られる4つのメリットについてご紹介します。

経理業務の効率化

クラウド型会計ソフトは、銀行口座やクレジットカード、給与計算ソフトなどを連携させることができます。
連携後はデータは自動的に取り込まれ仕訳されるため、経理業務が大幅に効率化されます。

経理業務に伴うデータのバックアップも不要。
バックアップにかかる手間を省くことができます。
データはインターネット上でサービスを提供している企業が保管しているためです。

 

 

出先から記帳や確認ができる

インストール型会計ソフトを利用する場合は、ソフトをインストールしたパソコン上からでしか経理業務を行うことができません。
一方、クラウド型会計ソフトの場合は、インターネット環境に接続できるなら、IDとパスワードを入力することでパソコンだけでなく、スマホやタブレットからも利用することができます。
オフィスにいなくても経理業務ができるため便利です。

法改正への対応がスムーズ

会計ソフトを利用する上で、消費税や固定資産の償却率の変更など法改正に伴うシステムの変更が必須となります。
インストール型会計ソフトを使う場合は、1年に1回有料でアップロードをしなければなりません。
クラウド型会計ソフトの場合は、利用者が自らアップロードする必要はなく無料で自動的に最新版に更新されます。

データ消滅のリスク回避

インストール型会計ソフトにはパソコンに不具合が生じた時にデータが消滅するリスクがあります。
クラウド型会計ソフトは、パソコン上ではなくインターネット上でデータを保存するため、データ消滅のリスクを回避可能です。

データの情報漏洩を不安視する声もありますが、ネットバンクと同等レベルのセキュリティで情報が守られているため安心して利用することができます。

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3. 税理士がクラウド型会計ソフトを導入するデメリット

クラウド型会計ソフトには様々なメリットがありますが、導入する前に知っておくべきデメリットもあります。
ここではクラウド型会計ソフトの3つのデメリットについてご紹介します。

ランニングコストがかかる

インストール型会計ソフトの場合は、2〜5万円程度の導入コストと年単位の更新料金やサポート料金などが発生しますが、長期的に利用する場合はクラウド型会計ソフトの方が費用が高くなります。

クラウド型会計ソフトは基本的に導入コストが無料です。
月単位または年単位での利用料が発生します。
月額料金の相場は数千円〜5万円です。
プランにより利用料金が大きく異なるため、最適なプランを選ぶことでランニングコストを削減しましょう。

(月額料金例:クラウド型会計ソフトA)
・ミニマムプラン 2,618円
・ベーシックプラン 5,258円 
・プロフェッショナルプロ 52,536円

(年額料金例:クラウド型会計ソフトB)
・セルフプラン 26,000円
・ベーシックプラン  30,000円

 

利用するにあたりインターネット環境が必要となる

インストール型会計ソフトは、インターネット環境下になくても会計処理を行うことができます。
クラウド型会計ソフトは、出先でも使えるというメリットがありますが、インターネットにつなげないと帳簿にアクセスすることができません。
デメリットといえるでしょう。

自由にカスタマイズできない

操作する上で使いやすいようにカスタマイズしたいと思っても、クラウド型会計ソフトではカスタマイズすることはできません。
ある程度のカスタマイズは可能ですが、基本的には企業から提供されたものをそのまま使うことになります。
そのため、使いにくいと感じるかもしれません。

4. まとめ:クラウド型会計ソフトへの理解を深め、導入を検討しよう!

クラウド型会計ソフトの特徴やメリットとデメリットについて、インストール型会計ソフトと比較しながらご紹介しました。
クラウド型会計ソフトを導入することで様々なメリットを得ることができます。
クラウド型会計ソフトへの理解を深め、税理士としての業務の幅を広げていただければと思います。

 

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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