転職お役立ち情報
「東京で経理の求人はある?」
「30代で経理の転職はできる?」
このサイトをご覧の皆さんは、そのような疑問をお持ちかもしれません。
結論をいえば、東京都(23区)において30代の経理の求人は存在しています。
充分、転職は可能です。
今回は東京の有効求人倍率や経理の業務内容、30代の経理転職希望者に期待されるもの、未経験の場合の採用可能性、実務経験の積み方などについて解説します。
東京の職業別・雇用形態別有効求人倍率
東京の求人状況は一体どのようになっているのでしょうか。
東京都産業労働局がまとめた資料によると、東京都の有効求人倍率は1.45倍で全国平均の1.18倍を大きく上回っています。
月別の有効求人倍率でも、東京都は1.18倍で全国平均の1.05倍よりも上です。
このことから、東京は他の地区よりも仕事が多いとわかります。
次に、職業別・雇用形態別の有効求人倍率をみると、経理を含む事務的仕事の正社員(一般常用)は0.40倍と、希望者に対し求人数が大きく下回っていることがわかります。
このことから、他の職種と比べ経理の仕事は少ないことがわかります。
以上のことから、他の職種よりもハードルが高いものの東京で経理の求人があることがわかります。
参考:東京都労働局「2020年 東京経済・雇用情勢の主な動き」
経理・財務経験者向け
キャリアアップ転職相談
経理の仕事内容とは
希望者に対する求人数が少ない経理の仕事で転職するには、自分の経理経験をアピールし、他の志望者と差別化を図らねばなりません。
そのために、まずは経理の仕事内容を簡単に振り返ってみましょう。
経理業務の概要
経理の仕事は毎日の仕事である日次業務と一か月単位の業務である月次業務、1年単位の業務である年次業務に分かれます。
日次業務 |
現預金の管理 売上や仕入れなどの取引の記録 伝票や出納簿の記入 |
月次業務 |
掛取引の記録・管理 請求書の発行・管理 従業員への給与の計算 所得税や住民税などの計算・支払い |
年次業務 |
決算書の作成 年末調整 |
基本的に金銭の出入りを管理するのが経理の仕事ですが、そのほかにも必要書類の作成など幅広い業務を行っています。
30代であれば、何度もこれらの業務を経験しているはずなので、自分の業務経験を時系列で整理し、キャリアの棚卸をしておくべきでしょう。
こうして整理した業務経験は、職務経歴書を書くときに役立ちます。
会社の規模によって仕事内容が違う
会社の規模によって、同じ経理でも業務内容に違いがあります。
大企業 |
分業が進んでいるため経理業務に特化して仕事をする |
中小企業 |
経理以外にも人事や労務、クレーム対応などもすることがある |
総じて、大企業のほうが専門的であり、中小企業であればあるほど、経理以外の仕事が付随してくると考えられます。
どちらの会社の経験も転職で活かせます。
業種によって仕事内容が違う
業種によっても経理の仕事内容は異なります。
小売業では仕入・販売の管理が重要であり、製造業では原価計算、建設業では建設業独特の会計基準といったように業種ごとで仕事内容が異なります。
転職する際には、転職先の業務内容と自分の過去の経歴にミスマッチがないか調べておくべきです。
自分の経験を生かせるつもりで転職したら、未経験の業務内容で苦労するということになりかねないからです。
即戦力として期待される30代経験者
30代で経験者である人に転職先は何を期待しているのでしょうか。
転職者に期待される能力を3点まとめました。
基本的な経理スキル
まず、最低限期待しているのが基本的な経理のスキルです。
どの会社でも求められる基本スキルは以下の通りです。
- 簿記の知識
- エクセル・ワードなどの知識
簿記については日商簿記2級(最低でも3級)程度の知識と実務能力、ExcelやWordでは基本的な作業ノウハウが必要とされます。
もし余裕があるならMOSやExcel表計算処理技能認定の資格を取ったほうが良いでしょう。
マネジメントスキル
2つ目に期待されるのがマネジメントスキルです。
主なマネジメントスキルの代表は以下のようなものがあげられます。
- 目標設定能力
- 進捗管理
- 状況把握能力
- 実行力
30代は多くの会社で中堅社員であり、会社の中心として能力を発揮する世代です。そのため、会社としてもチームのリーダーや管理職としての能力を期待します。
一人のプレイヤーとしてだけではなく、チームを管理する力を求められるのは30代ならではと言えます。
コミュニケーションスキル
3つ目に期待されるのはコミュニケーションスキルです。
チームのリーダーとしての能力を期待される以上、自分だけで黙々と作業すればよいわけではありません。
チームのリーダーとして日々の問題解決に挑み、他のチームや部署と協調しながら業務することを求められます。
コミュニケーションスキルは大企業でも中小企業でも必要となりますので、転職前から積極的にコミュニケーションスキルを磨く努力をしておくと良いでしょう。
30代未経験でも経理で採用される可能性はあるか
経理は経験が重視される職種です。
それでも、未経験から経理に転職したい方がいるかもしれません。
はたして、30代未経験でも経理として採用される可能性はあるのでしょうか。
決して高くはありませんが、採用される可能性はあります。
その場合、比較的採用されやすい中小企業や会計事務所を狙うと良いでしょう。
ただし、採用後はかなり勉強が必要なので、事前にしっかりと勉強しておきましょう。
経理の実務経験を積む方法
未経験者が経理の実務経験を積むにはどうしたらよいでしょうか。
一番確実なのは、中小企業や会計事務所で経験を積むことです。
求人検索時に「未経験可」となっているものを探し、できるだけ数多く応募してみましょう。
中小企業に就職した場合は、幅広い業務を経験することが多いでしょう。
会計事務所に就職すれば、さまざまな会社の経理業務に携わるので短期間で実務経験を積めます。
まとめ
今回は東京で30代歓迎の経理の求人はある?と題して話を進めてきました。
東京は全国でも求人数が多い地域ですが、経理だけに限ると必ずしもそうではありません。
その条件で転職するには30代ならではのアピールが必要です。
経理業務に精通しているだけではなく、経理に必要な資格の取得やアピールしやすい実務経験を積んでいると転職に有利に働きます。
どうやったら自分の良さをアピールできるか迷っているなら、転職エージェントの利用をお勧めします。
転職エージェントは、転職希望者に寄り添い、希望をじっくりと聞き取ったうえでなるべく要望に沿った転職先を提案してくれます。
転職した後で「こんなはずじゃなかった」といったミスマッチが起こらないようにするには、自分で調べるだけではなく、転職エージェントのような転職のプロのアドバイスをきたほうが良いのではないでしょうか。
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