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中小企業診断士といえば、試験の難易度が高い試験の1つです。
最近では仕事をしながら独学で勉強して、資格を取得する方もいます。
社会人が今一番取りたい資格といわれているのが中小企業診断士なのです。
そこで今回は、中小企業診断士の合格者数・男女比率・難易度についてご紹介していきたいと思います。
これから中小企業診断士試験を受けようと考えている方や何かしらの国家資格を取りたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
令和3年度の中小企業診断士1次試験合格者数はどのくらいいる?
令和3年度の中小企業診断士1次試験の合格者数は、5,839人です。
この数は、平成18年度以降で過去最多の合格者数になりました。
合格率は、前年よりも少し下がり36.4%でした。
中小企業診断士試験は、3段階のステップで構成されています。
- 1次試験
- 2次試験(筆記・口述)
- 実務補習・実務従事
1次試験では、企業経営やコンサルティングに関する基本的な知識を問う問題が出題されます。
試験は2日間で行われ問題形式はマーク式で、試験科目は7科目です。
そして弁護士や公認会計士などの別の国家資格を持っている方は、保有している資格に関する科目が免除されます。
大学に勤務している教授も免除される科目があるので、確認しておきましょう。
受験をしているのは、30・40代が半分以上を占めています。
また受験者の多くは、民間企業に勤めている方です。
公認会計士や税理士の試験は受験者の平均年齢が20代が多く、学生も多いです。
しかし中小企業診断士は学生がほとんどおらず、仕事をしている受験者がほとんどになっています。
中小企業診断士は企業経営について学べるだけでなく、キャリアアップや転職で優位になる資格です。
そのため、社会人の受験者が非常に多いのです。
1次試験の合格基準は、7科目の総合点数が6割以上であることと、1科目でも4割未満ではないことになっています。
すべての科目が6割以上なら、合格しやすいと感じている方もいるでしょう。
しかし裏を返せば、7科目すべてで満遍なく点数を取らなければならないのです。
得意科目で点数を稼ぐことができないので、苦手科目を作らないようにすることがポイントになります。
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中小企業診断士の合格者数は増加している?
中小企業診断士の合格者数は、平成28年度から年々増加しています。
受験者数の平均は、12,000人〜15,000人です。
平成28年度は合格率17.7%だったのに対し、令和3年度は合格率36.4%まで上がっています。
中小企業診断士の合格者数が増加している理由は、2つあります。
- 転職世代
- 新型コロナウイルスによる転職難
それぞれ解説していきます。
転職世代
中小企業診断士の合格者数が増加している理由の1つ目は、転職世代です。
現在の60・70代の世代は、1つの企業に就職したら生涯その会社で勤め上げるという終身雇用が一般的でした。
しかし現在の40・50代の世代では、全員が1つの会社で勤め上げるのは非常に難しくなってきています。
そんな中でビジネスパーソンが新たに取得したい資格で人気なのが中小企業診断士なのです。
転職に有利になることを理由に、中小企業診断士の資格を取得する方は非常に多いでしょう。
転職世代である現代だからこそ、中小企業診断士の受験者数も増え、同時に合格者数も増加していると考えられます。
新型コロナウイルスによる転職難
中小企業診断士の合格者数が増加している理由の2つ目は、新型コロナウイルスによる転職難です。
新型コロナウイルスが日本で蔓延しだしたのは、2020年のことでした。
そこから経済は次第に衰退していき、転職どころかリストラにあう方が続出。
さらに、新型コロナウイルスによる経済不況は、まだまだ続くとされています。
そんな状況で再就職先や転職先を探している方は、非常に多いです。
しかし、今よりも良い条件の会社から内定がでる方はさほど多くありません。
だからこそ、どんな業種に就いたとしても役に立つ中小企業診断士資格をとる方が多いのです。
さらに中小企業診断士は、性別・年齢・学歴に関係なく受験資格があります。
そのため誰でも挑戦でき、受験者数も合格者数も増加しているのでしょう。
中小企業診断士合格者数の男女比率
中小企業診断士の合格者数の男女比率を見ると、1次試験も2次試験も男性が9割を超えています。
平成29年度の1次試験合格者数と2次試験合格者数から男女比率を確認してみましょう。
1次試験の合格者数は男性が2,899人で93.3%なのに対し、女性は207人で6.7%でした。
2次試験の合格者数は男性が766人で92.5%なのに対し、女性は62人で7.5%でした。
合格者数だけを見ると、女性の合格者が圧倒的に少ないことがわかります。
受験者数で見ても女性の受験者は、男性の1割もいません。
そのため実際に中小企業診断士として働く女性も少ないことから、この業界は男性社会とまでいわれているのです。
しかし女性の中小企業診断士が、活躍できないわけではありません。
活躍している女性の共通点は、得意分野を1つ持っていることです。
例えば、長年販売の仕事をしていた経験のある女性が中小企業診断士になると、綿密で現実的な販売戦略プランの作成を行えます。
クライアント側からしても、業界経験のある方に頼みたいと考えるでしょう。
男性も女性も関係はありません。
販売以外にもエステサロンやヨガ教室を展開している企業や健康食品を販売している企業では、女性の経験者が多い分野で、女性の中小企業診断士が活躍しやすいといえます。
このように女性中小企業診断士が活躍できるところはあります。
合格者の割合が少なかったり男性社会だといわれたりすることもあるかもしれませんが、女性が活躍できないと諦める必要はないのです。
中小企業診断士の合格者数から他の資格との難易度比較
転職やキャリアアップのために、何かしらの国家資格を取得したいと考えている方は多いです。
そこで合格者数や合格率などから、中小企業診断士と他の国家資格との難易度比較を行い、難易度を確認してみましょう。
中小企業診断士の平成29年度の合格者数は3,106人で、合格率は21.7%でした。
比較する資格は、公認会計士・税理士・司法書士の3つです。
公認会計士
公認会計士の平成29年度の合格者数は、1,231人で合格率は11.2%でした。
試験方法は2段階になっており、試験科目は6科目で、受験資格に制限はありません。
勉強時間は、4,000〜6,000時間とされています。
税理士
税理士の平成29年度の合格者数は、6,634人で合格率は20.1%でした。
試験方法は、会計学に関する必修2科目と税法に関する選択3科目の計5科目です。
どの科目も合格率は10〜15%ほどだとされています。
どの科目も難易度が非常に高いので、1年で1~2科目ずつ合格していき、3〜5年程かけてすべての科目に合格する方が多いです。
受験資格に制限があり、勉強時間は、公認会計士と同じく4,000〜6,000時間とされています。
司法書士
司法書士の平成29年度の合格者数は、629人で合格率は3.3%でした。
試験は2段階になっており、試験科目は11科目で、受験資格に制限はなく誰でも受けられます。
毎年合格率は、4%前後という難易度の高い資格の1つです。
勉強時間は3,000時間ほどです。
この3つの資格と中小企業診断士との難易度を比較すると、最も難しいのは公認会計士といえるのではないでしょうか。
勉強時間も資格が取得できるまでの期間も非常に長いからです。
税理士も同様に勉強時間が長い資格となっています。
そして司法書士と中小企業診断士の難易度は、同じくらいです。
勉強時間も資格取得までの期間も他の2つよりも短い期間で可能だとされています。
まとめ
今回は、中小企業診断士の合格者数・男女比率・他資格との難易度比較についてご紹介致しました。
多くの国家資格の合格率の低さと難易度の高さに、やる気がなくなってしまった方もいるかもしれません。
しかし、気になっているだけという方もぜひ一度参考書を読んでみてください。
仕事で活かせることを多く学べることに、驚くと思います。
まずは一歩踏み出してみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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