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公認会計士の転職タイミングと待遇
公認会計士が所属する監査法人の離職率は、他の職種と比較しても非常に高く、7年以内で50%以上の人が離職します。
これは公認会計士という職業とキャリアプランによるものですが、本記事では公認会計士の転職について詳しく解説していきます。
①公認会計士の年収
公認会計士の平均年収は、平均して900~1,000万円程度と言われています。
日本の平均年収は445万円程度であるため、単純に2倍以上の平均年収となっています。
これは、公認会計士という資格の難易度と、監査という業務の責任度合に比例しています。
なお、公認会計士の年齢別で見てみると、20代で600~800万円程度。
30~40代で800~1,000万円程度、50代以上で1,000万円以上という分布になっています。
②会計士の福利厚生
公認会計士は監査法人に所属することで、年収だけでなく様々な福利厚生の恩恵を受けています。
例えば、育児休暇・産前産後休暇、監査法人内保育園、スポーツクラブや各種宿泊施設の割引クーポンなど多岐に渡る福利厚生があります。
近年では、人口減少による人手不足から監査法人でもユニークな福利厚生を取り入れることで人材確保に務めているため、転職のポイントとして単純に年収だけで判断しないことです。
福利厚生も含めた待遇を確認するようにしましょう。
③転職後の年収アップ
一般的な転職の場合、平均して40%程度の人は前職と比較して年収がアップしたと言われています。(現状維持は20%程度)
公認会計士は、他の一般企業と比較して昇格するペースは早く、比例して年収の増加率も高くなっています。
近年の転職では、転職エージェントを活用している人が多いです。
これは、非公開求人などの情報が蓄積されている点もありますが、転職の際、就業先と年収の交渉なども代行してくれるため、就業先に交渉しづらい要望などを客観的に伝えてくれる点が人気となっています。
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公認会計士の転職タイミングと年齢
公認会計士の転職は、今までに経験した内容や転職時の年齢によって選択肢が大きく変わってきます。
転職を検討されている方は、年齢別の特性などを確認するようにしましょう。
①20代での転職
20代で転職する場合、かなりの確率で転職先から内定が出るでしょう。
これは、20代で会計士という専門的な仕事を経験しているうえで、さらに新しいチャレンジが可能と目されるためです。
監査とはまったく異なる業務や業界へのチャレンジもできます。
新しいスキルや経験を積める転職先を選択しましょう。
②30代での転職
30代での転職では、これまでとはまったく異なる分野への挑戦よりも、これまでの経験を活かした仕事やポジションを選ぶと良いでしょう。
採用側も、即戦力、あるいは即戦力に近い人材を求めていますので、マッチします。
また、30代前半は前線でバリバリ働く人も多いですが、30代後半になるとワークバランスを重視する傾向があります。
どのように働くかなども考えながら転職先を選びましょう。
③40代以上での転職
40代での転職では、公認会計士としての専門性とともに、マネジメントや経営にコミットする力が非常に重視されます。
応募する側も採用する側も、年収が高くなり、ややハードルが高くなるともいえます。
ここまでにどのようなスキルや経験を積んできたかが重要になりますので、キャリア形成に注意を払うとともに、応募時には漏れなくアピールできるように準備することが大事です。
公認会計士の転職タイミングと転職先
公認会計士の転職として、転職するタイミングと転職先の選択肢は年齢や経験によって変ってきます。
では、具体的にどのような選択肢があるのか確認しましょう。
監査法人からの転職
公認会計士は、論文試験に合格するとまず監査法人に就職するのが一般的です。
そこで実務要件を積み、修了考査に合格していよいよ公認会計士として登録することができます。
監査法人での職位は、スタッフ(アソシエイト)→シニアと進む頃になります。
このタイミングで転職を考える人も多いですが、監査法人経験が3~4年ということなので、やや経験が浅いともいえます。
スタッフは監査の全体像をつかめないことがほとんどで、シニアとしてインチャージの経験を積んでからのほうが、会計士としてのスキルを確立することができます。
早めに転職して監査以外の経験を積むか、まずは監査の経験を確立するかを選択しましょう。
次のタイミングとしては、シニアとして3~4年経った頃です。
公認会計士としての経験は申し分がなく、コンサルティングファームではとくに高年収での内定が出る傾向にあります。
ただし、事業会社や会計事務所に転職を希望する場合、転職先の年収と自分自身の年収に開きがあり、下がってしまう可能性があります。
もちろんダウンせず、年収アップで転職できる先もありますので、よく検討しましょう。
マネージャー以上になると、年収は1000万円以上となり、なかなかこの待遇を維持できる求人はなく、吟味しなければなりません。
一般的な転職活動ではなく、人脈を使って自分で転職先を開拓したり、独立などの選択肢も検討していきましょう。
監査だけの経験ではなく、非監査のアドバイザリー業務の経験を積むなど、他にはないアピールとなるようなキャリア形成をしておきましょう。
コンサルティングファームへの転職
監査法人の次に公認会計士が多く活躍しているのは会計系コンサルティングファームです。
M&Aに関連する業務は、監査法人での経験を活かしやすいと言われています。
専門性が高く、年収も監査法人と同レベルで得ることができます。
監査法人出身の公認会計士が経験を活かしやすい環境ではありますが、転職するのは若手が多い傾向があります。
20代~30代前半が多いようです。
もちろん年齢に関係なくチャレンジはできますし、ファームによって年齢の構成は違いますので、事前によく環境を確認しておくと良いでしょう。
会計事務所への転職
公認会計士が会計事務所(税理士法人)への転職を希望する場合、税理士としての経験を積んで独立したいという希望を持つ方が多いようです。
独立の際、ベースとして顧問業務ができると経営の目途を立てることができるでしょう。
ここで気をつけたいのは年収です。
監査法人出身の公認会計士は、スタッフでも残業代を含めて600万円程度、シニアだと800万円~1000万円にもなります。
この時点で会計事務所の平均的な年収とは差があります。
転職のタイミングによっては大きく年収をダウンさせる必要がありますので、独立のプランなども含めて、早めに計画しておくと良いでしょう。
まとめ
以上が、会計士の転職タイミングについての解説となります。
公認会計士は、資格の取得難易度が非常に高い分、実入りとしての年収も高いです。
ただし、年収だけでは見えないライフワークなど今後の働き方は人それぞれとなっていくため、自分に合った選択肢を見つけるようにしましょう。
Profile レックスアドバイザーズ
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