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日商簿記1級は就職に有利なのか?メリットや就職先についても紹介

更新日:2023.11.02

経理の転職お役立ち情報

日商簿記1級は就職に有利な資格と言われます。

非常に範囲が広く、合格率は10%程度。

難関の資格として知られています。

 

就職や転職で日商簿記1級がどう有利に働くのでしょうか。

メリットや日商簿記1級を活かせる就職先についても紹介します。

日商簿記1級の就職にもたらすメリット

日商簿記1級は取得難易度が高い資格です。

それだけに就職や転職では有利な資格となります。

 

まずは日商簿記1級が就職にもたらすメリットをみていきましょう。

難関資格を保持しているというアピールポイントに

日商簿記1級の合格率はわずか10%です。

会計や財務に高い知識を有していないと合格できません。

 

つまり、専門性をアピールできる資格です。

書類選考で有利に働くことも

実は、日商簿記1級が応募資格となっているケース自体は多くありません。

「日商簿記2級以上」という応募資格の求人は非常に多いので、日商簿記1級は強いアピールポイントとなります。

 

基本的には日商簿記は2級で十分と言われ、それ以上資格を取る人は少ないです。

つまり、日商簿記1級を持っていれば、それだけでも他の応募者との差別化ができます。

 

 

大企業など、特に応募人数の多い求人では、書類選考でアピールする必要も出てきます。

日商簿記1級というアピールポイントは、大きな武器になるでしょう。

 


繰り返しになりますが、日商簿記1級が必須となる求人自体はそうないです。

しかし、簿記の最上位資格である日商簿記1級を取得することで、応募できる求人の幅は確実に広がります。

大企業の経理などへの就職も視野に入れられるというのは、日商簿記1級の大きなメリットと言えるでしょう。

 

せっかく難関資格を取得したのですから、積極的に大手や条件の良い就職先を狙っていきたいところです。

努力ができるという証明になる

日商簿記1級の難易度は非常によく知られています。

勉強せずに合格することは極めて難しいでしょう。

 

受験を決意し、合格者となるには、相応の準備・努力が欠かせません。

目標に向かって努力してきた、努力できる人だというアピールが可能です。

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日商簿記1級とはどんな資格か

日商簿記1級は、商工会議所による、簿記に関する資格試験です。

簿記資格の中では最も難易度が高く、最高峰と言えるでしょう。

 

商業簿記、工業簿記、原価計算、会計基準、会社法、財務諸表など、非常に高レベルな会計知識が問われます。

資格取得は難しいことは確かです。

 

しかし、日商簿記1級を持っていれば、経理・会計について深い知識を有していると証明できることは間違いありません。

簿記資格の最難関試験

日商簿記1級の難易度は非常に高く、合格率は例年10%前後を推移しています。

人気資格である日商簿記2級の合格率と比べてみましょう。

簿記2級は常時20%程度ですから、比べてみると、難易度が高くなっていることが分かると思います。

 

試験内容も、暗記だけでは対応できない学問的なものも含まれます。

より深い理解が必要です。

上位10%だけが合格する

また日商簿記1級は傾斜配点が採用されていると見られ、実質的には相対評価のようになっています。

この傾斜配点によって合格者数を調整しているので、合格率10%前後からブレにくいのが特徴です。

 

逆に言うと、合格するには上位10%に入らなければなりません。

正答率の高い基本的な問題について確実に正解するといった戦略も大切です。

 

合格基準はあくまで、各科目70%以上の得点ですが、全体の10%以内に入ることが重要になります。

日商簿記1級保持者の主な就職先

日商簿記1級を取得している場合、主に

 

  • 会計事務所
  • 大手の経理部門
  • コンサルティングファーム

 

といった就職先が挙げられます。

 

会計事務所は企業や個人の税務申告や会計処理のサポートを行います。

税理士が税理士としての業務を行う場所であると考えて差し支えありません。

 

税理士資格に必要な実務経験も積むことができます。

将来的に税理士を目指す人にはおすすめの職場と言えるでしょう。

 

また日商簿記1級は、高度な会計知識やスキルを持っていることを客観的に証明できます。

それゆえに大企業の経理部門に就職するという選択も可能です。

 

経営的な知識も身につくため、コンサルティングファームに就職するという選択肢も考えられます。

会計事務所

会計事務所は企業や個人と契約し、決算書や税務申告の代理などを行います。

税務に関する相談も行う、コンサル業務的な側面もある仕事です。

税理士事務所という名称もありますが、会計事務所と業務内容は変わりません。

 

 

日商簿記1級を取得し、今後税理士資格取得を目指す場合は、会計事務所に就職するのは良い選択です。

なぜなら、税理士資格を取得するには2年以上の実務経験が必要だからです。

 

会計事務所で税理士業務をサポートする場合、税理士資格取得に必要な実務経験として認められます。

税理士試験の勉強をしながら、実務経験を積むことができるため、税理士を目指す人には最適な就職先の一つです。

 

税理士は日商簿記1級以上の難関資格ではありますが、科目合格が生涯有効となります。

 

会計事務所に勤めながら、数年間かけて合格を目指すのも現実的な方法と言えるでしょう。

一般企業(事業会社)の経理部門

日商簿記1級を取得していると、大手の経理部門への就職や転職も目指せます。

大手企業の経理部門では、日商簿記2級以上が応募資格のことがが多いです。

当然ながら、日商簿記1級を持っていれば応募できるでしょう。


大手企業の良いところは、給料面や休日数など、待遇が良いという点が挙げられます。

福利厚生もしっかりしている企業が多いですし、就職や転職時に条件が良い企業を選択肢に入れられるのは大きなメリットです。

 

もちろん大手ではなくても、中小企業の経理に応募することも可能です。

経理に就職・転職する際には、幅広い選択肢を与えてくれる資格といえるでしょう。

コンサルティングファーム

日商簿記1級は経営知識が必要な試験です。

経営知識を身につけておけば、就職先の選択肢にコンサルティングファームも挙げられます。


コンサルティングファームは人気の職種です。

日商簿記1級を所持していれば、十分なアピールとなるでしょう。

簿記1級は将来的な独立に役立つ?

日商簿記1級を取得し、ゆくゆくは独立したいという人もいるかもしれません。

ただ日商簿記1級だけでは、独立して業務を行うことは難しいでしょう。

それは日商簿記1級という資格には独占できる業務がないからです。

どのように独立を目指すかと言うと、税理士や公認会計士の資格取得して独立を目指すことになります。

 

独占業務はその名の通り、資格を所持していないと行うことのできない業務です。

税理士や公認会計士には法律で認められた独占業務があります。

 

 

独占業務が行える資格を取得していると、就職せずとも、独立して業務を行っていくことも可能になります。

 

日商簿記1級から独立を目指す場合、税理士か公認会計士の資格を取得するのがおすすめです。

一部の試験範囲が重なっているので、今までの知識が活かせるでしょう。

とはいえ、税理士も公認会計士も日商簿記1級以上の難関資格であり、資格取得のためには数年単位での学習が必要になります。

 

独立までにはある程度長い道のりになることは覚悟しておいたほうがいいでしょう。

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まとめ

日商簿記1級のメリットや就職先について説明しました。

 

日商簿記1級は極めて高度な会計知識を有する資格です。

そのぶん取得難易度も高いですが、合格者は就職や転職時に有利になります。

 

日商簿記1級の就職先としては、会計事務所、大手の経理部門、コンサルティングファームなどが挙げられます。

ゆくゆくは独立を目指すことも選択肢に入れられるでしょう。

 


簿記1級は、取得することで大きな転機となる可能性がある資格です。

苦労しても受験に挑戦する価値はあります。

 

経理・会計のプロフェッショナルを目指す場合、ぜひ取得を考えてみましょう。

Profile レックスアドバイザーズ

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