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ビジネス実務法務検定1級の合格者数はどれくらいいるのでしょうか。
ビジネスに必要な法律について学ぶことができるビジネス実務法務検定。
商工会議所主催の資格で、さまざまな企業で採用されています。
「ビジネス実務法務検定って難しい?合格者数は?」
「ビジネス実務法務検定に合格するにはどうすればいい?」
ビジネス実務法務検定1級の合格者数と勉強方法について解説します。
一般企業の経理・財務部門への転職を検討中の方向け
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ビジネス実務法務検定の概要
ビジネス実務法務検定は、商工会議所が主催する資格です。
1級から3級まであり。1級のみマークシート式ではなく、論文形式の回答です。
試験時間は1級が前半90分・後半90分、2・3級は90分。
1級だけはテストセンター受験(CBT方式)のみ、2・3級はオンライン受験(IBT方式)も可能です。
CBT方式の場合、使用量が別途かかることに注意しましょう。
受験資格はありません。
合格基準点は2・3級が 70点以上(満点100点)。
1級は200点満点のうち、合計140点以上であり、すべての各問題で半数以上正解して合格となります。
また、準1級としての合格もあります。
1級の合否区分はこちらのようになっています。
得点 | 合否区分 | 備考 |
---|---|---|
200点〜140点 | 合格 | |
準1級 | 共通問題2問・選択問題2問のうち、得点が50%未満の問題がある受験者 | |
139点〜110点 | 準1級 | |
109点〜0点 | 不合格 |
ビジネス実務法務検定1級は最難関!合格者数も少ない
ビジネス実務法務検定1級は高難易度の資格試験です。
2級、3級は難易度は低めで合格率も高くなっていますが、1級になると合格率は一気に10%台まで下がります。
それに伴い合格者数も少なくなり、年間100人に満たないこともある程です。
ビジネス実務法務検定は将来性についてはこちらの記事もご覧ください。
1級は超難関資格
ビジネス実務法務検定1級は超難関と言っても過言ではないほどの難易度となっています。
出題されるのは共通問題2問、選択問題2問で、試験時間はそれぞれ2時間。
回答方式は全て論述式です。
ビジネス実務法務検定1級の合格率が低い理由の一つとして、回答形式が論述式ということが挙げられるでしょう。
2級まではマークシート式ですが、1級から論述式に変わることによって、より深い理解が求められるようになります。
判例なしの六法全書は持ち込み可能となっているものの、論述式の試験によって難易度が高くなっているのは間違いありません。
ビジネス実務法務検定合格者数
ビジネス実務法務検定の2019年〜2021年の合格者数と合格率をまとめました。
- ビジネス実務法務検定 <3級>
-
年度 実受験者数 合格者数 合格率 2019 21,061 15,817 75.1 2020 9,372 7,097 75.7 2021 14,279 12,601 88.2
最新のデータである2023年は実受験者数15,603人、合格者数は7,903人、合格率は50.7%でした。
- ビジネス実務法務検定 <2級>
-
年度 実受験者数 合格者数 合格率 2019 12,552 5,140 40.9 2020 6,890 2,990 43.4 2021 8,282 5,403 65.2 最新のデータである2023年は実受験者数11,569人、合格者数は3,978人、合格率は34.4%でした。
- ビジネス実務法務検定 <1級>
-
年度 実受験者数 合格者数 合格率 2019 453 78 17.2 2020 372 46 12.4 2021 458 97 21.2 最新のデータである2023年は実受験者数467人、合格者数は49人、合格率は10.5%でした。
参考:東京商工会議所検定サイト
2019年、2020年はほぼ同等の合格率でしたが、2021年は全体的に合格率が高くなりました。
合格率は一定ではなく、ある程度上下するため、2021年度から難易度が低くなったというわけではありません。
また2020年は新型コロナウイルスの影響で受験者数が大幅に減少しましたが、2021年は増加しています。
1級の合格率がかなり低いことがみて取れます。
1級は毎回約100人程度合格する
1級の合格者数は毎年100人程度です。
2級合格が受験資格になっていることもあり、受験者数自体が多くありません。
2023年の実受験者数467人、合格者数は49人は2020年の46名に匹敵する少なさです。
しかも、2020年は社会情勢によりそもそも受験者数が少ない年でした。
どの年でも合格率はさほど高くありません。
難関試験であることに変わりはなく、しっかりとした対策をしなければ、合格は難しいでしょう。
2級は受験者の約2割~4割が合格!約3000人の合格者
ビジネス実務法務検定2級の合格率は平均40%程度で推移しています。
合格率の低い年は10%台、高い年は60%台となっており、年度によってまちまちです。
特に2021年度は合格率が高くなりました。
合格者数の平均は約3,000人で、1級と比べてかなり多くなっています。
1級と比較して難易度は下がるものの、簡単な試験というわけではありません。
合格までに必要な勉強時間は約60時間と言われており、合格するにはしっかりと勉強時間を確保することが必要になるでしょう。
3級は受験者の約7~8割が合格
ビジネス実務法務検定3級の合格率は70~80%程度です。
内容は基礎的な法知識を問われることが多く、入門的な難易度となっています。
法律に関して学ぶのが初めてでも合格しやすく、合格者数も1万人以上と非常に多いです。
1級の受験資格は2級の合格ですが、3級の合格は2級の受験資格ではありません。
そのため級を受験せず、2級を受験することも可能です。
ある程度の法知識がある人は、いきなり2級から受験するのもいいでしょう。
同じく商工会議所の資格である簿記についてはこちらの記事もご覧ください。
法務・知財の求人
ビジネス実務法務検定の合格ラインを超えるにはどう準備すべき?
ビジネス実務法務検定に合格するために準備しておきたいのは以下の2つです。
- 勉強時間を確保する
- 過去問で試験対策をする
働きながらビジネス実務法務検定の合格を目指す場合、最も難しいのが勉強時間の確保です。
3級であればそこまで多くの勉強時間は必要ありませんが、2級や1級に合格するにはまとまった勉強時間を確保しなければいけません。
テキストでの学習だけではなく、実際の試験ではどんな問題が出題されるのか、過去問題集で確認しておいたほうがいいでしょう。
100時間くらいは勉強できる時間を確保する
ビジネス実務法務検定に合格するには勉強時間を確保することが重要です。
特に難易度が高い1級に合格するまでには、およそ100時間の学習が必要になります。
勉強時間確保のコツとしては、まず隙間時間をいかに活用するかということです。
まとまった勉強時間を作るのは難しくても、1日のうちに10分、15分くらいの隙間時間はわりと多くあるはず。
この隙間時間を利用して勉強するのがおすすめです。
テキストを常に持ち歩きできない場合には、スマホで学習するようにしましょう。
短い隙間時間で新しい知識を頭に入れるのは難しいこともあるので、簡単な復習の時間に使い、知識を定着させるのがおすすめの学習方法です。
また効率的な時間の使い方として、オンラインスクールを利用する方法があります。
オンラインスクールはスクールに通うための移動時間を節約できたり、自分の都合の良い時間に講座を受講することもできることもメリットです。
独学よりも出費は多くなるものの、働きながらビジネス実務法務検定の学習を進めるのに最適な方法と言えるでしょう。
過去問で対策する
過去問で試験対策しておくことも重要です。
テキストで学習して理解したことであっても、実際に試験の問題として出題されると、上手く解答できないこともあります。
過去問題集であれば、どのような形で問題が出題されているのか知ることができるので、必ず利用するようにしましょう。
テキストの内容を理解して覚えるとともに、問題を解くということにも慣れておくといいですよ。
まとめ
ビジネス実務法務検定の合格者は、1級で約100人、2級で約3,000人です。
1級の難易度は非常に高く、合格率では10%台になる年が多くなります。
ビジネス実務法務検定は法務部に限らず、さまざまな職種に役立つ資格です。
ステップアップにも役立ちますし、転職時にも評価されます。
特に1級は難関資格となりますが、学習時間を確保し、合格を目指していきましょう。
Profile レックスアドバイザーズ
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