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ベンチャー企業とは独自のアイデアや技術をもとに起業し、新たな製品の開発やサービスの提供を行う企業のことです。
ベンチャー企業でも一般の企業と同じく経理の求人がありますが、ベンチャー企業独特の注意点もあります。
今回はベンチャー企業とは何か、ベンチャー企業と一般企業の求人の違い、ベンチャー企業の経理で注意すべき事や向いている人などについて解説します。
ベンチャー企業とは
企業の分類の中に「ベンチャー企業」という枠組みがあります。
ベンチャー企業とはどのようなものなのでしょうか。
実は、ベンチャー企業に明確な基準はありません。
一般的には独自のアイデアや技術をもとにして新しい製品の開発やサービスの提供を行っている会社をベンチャー企業といいます。
会社を立ち上げたばかりのベンチャー企業の大半が中小企業です。
規模は小さくとも小回りが利き、企業方針や運営を機動的に行うことができます。
会社組織は未成熟でまだまだ発展途上です。
そのため、複数の業務を兼務することがよく見られます。
ベンチャー企業で経理の求人はあるのか
ベンチャー企業でも経理の求人があります。
ベンチャー企業であっても他の企業と同じく日々のお金の動きが発生し、それを記録する業務は必要です。
お金は企業の血液といってもよいものですので、毎日のように目まぐるしく動きます。
それを管理する経理は必要不可欠だといえるからです。
また、近年はIPOを目指すベンチャー企業が増えています。
IPOとは株式の新規上場のことで、上場するには会社に関する数字を正確に示し、株主や監査法人からみて透明性の高い経理処理が必要です。
そのためには経理の人材が必要であるため、ベンチャー企業でも経理の求人があるのです。
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一般的な経理の仕事内容
ベンチャー企業であっても一般企業であっても経理の仕事内容は似ています。
ここでは、一般的な経理の業務についてまとめます。
経理の業務は大きく分けて日次業務・月次業務・年次業務に分けられます。
日次業務は日々のお金の流れを管理・記録するもので、現金の出納管理や伝票記入、経費の精算、売掛金や買掛金の管理などが主な業務となります。
月次業務は1か月単位でお金の動きを管理・記録するもので、月次決算や給与の支給、社会保険料の計算などの業務が該当します。
年次業務は1年単位でお金の動きを管理・記録するもので、決算報告書の作成や従業員の年末調整、税務申告、賞与の計算、棚卸の記録などがこれにあたります。
こういった業務は一般企業であれベンチャー企業であれ同じといってよいでしょう。
ベンチャー企業の経理で注意すべき事
では、ベンチャー企業の経理の独特の注意点は何でしょうか。
注意点を3点まとめました。
一人で担当する範囲が広い
1つ目の注意点は一人で担当する業務範囲が広いことです。
ベンチャー企業は立ち上げてから日が浅いものが多いため、人員不足のケースがみられます。
こういった企業に入社すると、経理担当者の数が少ないためひとりで広範囲の業務をこなさなければなりません。
場合によっては、経理担当者が1人で全ての経理業務をこなしていたケースもありますので、就職・転職の際には経理部の規模なども確認すると良いでしょう。
また、業務全般を一人でこなすため日次業務に追われながら月次業務や年次業務を並行して行わなければなりません。
単に業務が多いだけではなく、期限が異なる複数の業務の並行作業が日常茶飯事であると認識するべきでしょう。
自分で業務フローを組み立てなければならない場合がある
2つ目の注意点は自分で業務フローを組み立てなければならない場合があることです。
業務に関するマニュアルがなかったり、経理担当者が自己流で処理していった結果、不適切な処理を行っていたりする例がみられます。
そういった場合、自分で業務フローを立ち上げなければなりません。
経験者であってもなかなか大変な作業です。
しかも、日次業務・月次業務・年次業務は続けなければなりませんので、かなり大変な作業になるでしょう。
経理以外の業務をすることがある
3つ目の注意点は経理以外の業務をすることがあるという点です。
大きな企業であれば経理担当者が他の業務をすることなどほぼありません。
しかし、ベンチャー企業で人員が十分にそろっていない場合、顧客からの問い合わせや電話対応といった経理と直接関係がないことでも対応しなければなりません。
そのためには、経理以外の知識が必要となります。
ベンチャー企業の経理に向いている人
ベンチャー企業には他の企業にはない魅力がたくさんあります。
以下の3点にあてはまる人はベンチャー企業の経理に向いている可能性が高いでしょう。
裁量権の大きい職場で働きたい人
1つ目のポイントは裁量権が大きいということです。
一人で複数の業務をこなすので幅広い視野が身につきます。
誰かに指示されることよりも、自分で考え、行動することが求められますので、自分で判断する裁量権をもって働きたい人にとって良い働き場になるでしょう。
また、ベンチャー企業の経理は人手が足りず様々な業務に精通していなければなりません。
言い方を変えると、経理以外のことについても経験するチャンスがあるということです。
他の業務を経験することで視野が広がり、オールラウンドな能力を身に着けられます。
自分で仕組みを作れる人
2つ目のポイントは自分で仕組みを作れるということです。
通常、経理業務は仕事の進め方が決まっていて、それに従って処理します。
しかし、仕組みが整っていないベンチャー企業では自分が仕組みを作らなければなりません。
しかし、これも見方を変えれば自分にとって理想の業務フローを作り上げる絶好のチャンスです。
1から仕組みを作り上げた経験はなかなか得られるものではありません。
こうした実績は転職時にも大きなアピールポイントとなるでしょう。
タスク管理が上手な人
3つ目のポイントはタスク管理が必要なことです。
タスク管理とは、自分がするべき仕事内容を順序だてて整理し、優先順位をつけて処理することです。
複数の業務を同時並行で処理しなければならないベンチャー企業の経理にとって、タスク管理は必須の能力といってよいでしょう。
日次業務をこなしながら月次業務・年次業務を処理し、他の部署の応援に行き、新たな仕組みをつくるとなるとタスク管理をしっかりしないと破綻してしまいます。
計画性があり、臨機応変に変化に対応する能力があればベンチャー企業の経理でも十分通用するでしょう。
まとめ
今回はベンチャー企業の経理の求人について解説しました。
ベンチャー企業は立ち上げて間もない企業が多く、会社組織が未成熟で業務が多いという特徴があります。
一般的な企業と比べると激務となる傾向があるため就職先としては慎重に選ぶ必要があるでしょう。
しかし、一般的な企業と比べると大きく飛躍するチャンスがあり、現在の努力が大いに報われる可能性もあります。
また、裁量権が大きいため自分の思うとおりに仕事をしてみたいという人にとって魅力的な職場といえます。
職場の状況や自分の適性などを踏まえ、大きなチャンスがあるベンチャー企業での就職を考えてみてはいかがでしょうか。
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