IT企業の経理に転職するならスキルが必要！習得すべき資格は？

社会がグローバル化されていく中で、経理の経験を活かしてIT企業に転職したいと考える方が増えています。
経理でもIT企業に転職するとなると、ITの専門スキルがないと就職が難しいのでは、と疑問に思う方もいるでしょう。
必要なスキルや資格があれば、転職活動の前に知っておくことに越した事はありません。

そこで、今回は、IT企業の経理に転職するために必要な条件やスキルを解説していきます。
IT企業の経理に転職したいけど迷っているという方は、ぜひ参考にしてください。

経理の仕事をこなすだけでも、ITスキルは必要となるのが現実です。
IT企業となると、経理業務の中でもITの専門用語を耳にする機会も多いでしょう。

また、プロジェクトに参加することになれば、専門用語が飛び交う可能性が高いです。
では、実際にどのようなスキルが必要なのか解説していきます。

書類や帳簿で管理している会社もあるため、経理にPC操作は必要ないと思うかもしれせん。
しかし今やIT業界に限らず、経理として業務に当たるのであれば基本的なPC操作は必須となるでしょう。
現在の会社がアナログで作業を行っている場合、意識してPCの基本的な操作や知識を身に付けておきましょう。

専門用語がわからないと仕事についていけない可能性もあるため、予備知識として転職前に勉強しておく必要があります。

IT企業であれば、経理業務を行うために専用のシステムを導入している可能性が高いです。
使用しているシステムの仕様は会社によって異なるため、業務を行いながら習得しなければいけない点は仕方ないでしょう。

しかし、ITスキルがほとんどない状態で転職してしまうと、システムの使い方を覚えるだけで時間がかかってしまいます。
また、経理業務に直接関係ないところで、ITスキルが求められるケースも考えられます。

例えば、業務連絡するツール、勤怠システム、オンラインミーティングなどITスキルが求められる場面が多いです。
IT企業に転職するのであれば、専門スキルが欠かせない状況に直面することもあるでしょう。

経理でも業務の大半をPCで行う場合は、ITスキルが有るのとないとでは、作業効率に差が出てしまいます。
同じ仕事を任せるのであれば、効率よく業務をこなす人の方が上司から高く評価してもらいやすいです。

今後のキャリア形成を考えると、ITスキルがあった方が何かと有利なのは間違いありません。
プラスアルファの評価を得たいのであれば、ITの専門スキルを磨くと良いでしょう。

実際に転職活動を始めてみると、今までの経理のスキルだけでは希望条件に合う就職先は見つからないこともあります。
また、転職できたは良いものの、自分の実力不足で挫折してしまう方も少なくありません。
転職前に、実際にIT企業はどのようなスキルを持った人材を探しているのか知っておきましょう。

多くの企業では会計ソフトを導入しています。
そして、会計ソフトを使いこなすことができれば、経理以外の業務に応用可能です。
例えば、解析機能を活用すれば、今後の業務改善に役立てられます。
面接時に会計ソフトの種類を確認し、知識のないシステムだった場合は、入社までに勉強しておきましょう。

また、アクセスの操作ができると重宝されるケースが多いです。
業務をより効率的に進めることができるため、アクセスのスキルを身につけて損はないでしょう。

どのような職種に携わる場合でも役立つのがExcelやWordですが、今では経理の必須スキルに近いものとなっています。
特に、エクセルの操作スキルが高いと業務の効率化につながるため、転職する際にアピールできるポイントです。

VBAとマクロを使いこなせれば、経理ソフトから抽出したデータと分析ができます。
面接で実力をアピールしたいなら、WordとExcelのエキスパート資格を取得しておくと良いでしょう。

ITスキルのベースとなる知識を持っている点をアピールしたいのであれば、ITパスポートを取得しておきましょう。
ITパスポートは、システム戦略やマーケティング、システム開発やセキュリティなど専門分野の知識が出題される試験です。

実務はなく四肢択一方式の問題なため合格しやすく、基礎的な知識を身につけるのに最適と言えます。
IT系の資格の中では難易度は低く、比較的勉強しやすい内容です。

スキルを身につけておけば、転職活動だけなく、実務でも高く評価される人材になれます。
しかし、ITスキルを身につけたくても、何から始めたら良いのかわからない方もいるでしょう。
そこで、ITスキルを学ぶ方法をご紹介します。

テキストや教材を購入して独学する方法もありますが、あまりITスキルがない状態からスタートすると挫折してしまう可能性が高いです。
独学では難しいと感じる方は、オンラインスクールを活用すると良いでしょう。

自分のライフスタイルに合わせて勉強を進めることができますし、自宅で学習するため時間を確保しやすいです。
また、質問ができる環境が用意されているスクールもあり、着実にITスキルが身に付きます。

手っ取り早いのは、業務をこなしながらスキルを習得していくパターンです。
初めは覚えることが多くて大変ですが、日々業務を行っていれば、自然にITスキルがアップしていきます。

しかし、ただ業務をこなしているだけでは、ITスキルを習得するスピードは遅いです。
業務の中でわからない部分や気になったことは、自分から率先して勉強するようにしましょう。
実際に業務をこなしていれば勉強のコツが掴みやすいため、効率良くスキルアップができる可能性が高いです。

未経験の業界に転職するとなると、自分の市場価値が見えにくいです。
運よく転職できても、実際に働いてみたら理想と違うこともあります。
転職に失敗しないためにも、エージェントを利用するメリットを知っておきましょう。

エージェントは独自のルートで求人を確保しており、転職に関する知識も豊富です。
希望の条件を伝えればスキルや適性を確認し、自分に合う転職先を紹介してくれます。
エージェントを利用することで、自分で転職活動するよりも好条件の企業に就職できるケースも珍しくありません。

また、働きながら求人の情報収集の時間をとるのが難しい方もいるでしょう。
エージェントは常に最新の情報を持っているため、自分で情報収集する時間を削減できます。
転職のプロに任せれば、より自分の能力を活かせる環境が見つかる可能性が高いです。

転職のエージェント会社に登録すると、担当のアドバイザーが専属で相談に乗ってくれます。
どのようなキャリア形成をしていきたいかという根本的な相談をしてくれる存在は心強いでしょう。
また、希望する条件で転職するために何が必要なのか、面接の方法などの具体的なアドバイスをしてくれる点もメリットです。

IT企業の経理として働くのは苦労する場面もあるかもしれませんが、確実に自分のスキルを磨けるチャンスです。
経理の専門知識に加え、ITスキルも身につくわけですから、今後、企業から求められる人材になれる可能性もあります。

IT業界はこれからますます飛躍する可能性が高い業界です。
IT化の波に乗り遅れないように、経理の業務をこなしつつ、ITスキルもしっかりと身に付けておきましょう。