転職お役立ち情報
転職するときに必ず提出を求められるのが「職務経歴書」です。
経理の転職であっても、もちろん例外なく提出を求められます。
職務経歴書とはどのようなものなのでしょうか。
履歴書と違う部分はあるのでしょうか?
今回は、職務経歴書の定義や職務経歴書に盛り込む5つの内容、職務経歴書を書くときに困りがちな自己PRの書き方などについてまとめます。
職務経歴書とは
職務経歴書とは、これまで経験してきた業務経験や身につけたスキルなどについてまとめた書類のことです。
履歴書に比べ、決定版ともいえる定型がないため作成者の裁量で作成できます。
A4用紙2枚程度にまとめるのが良いとされていますが、経歴や実績によって異なるため、それよりも多くなることもあります。
ただし、長くなりすぎずにまとめることを心がけるようにしましょう。
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職務経験冒頭の職務要約
職務経歴冒頭の職務要約は非常に重要です。
要約の長さは3行から4行程度です。
自分自身の業務経験・マネジメント経験の中でアピールしたい部分を中心に手短にまとめましょう。
数字を活用するなどすると、相手により伝わりやすくなります。
職務経歴書に盛り込む5つの内容
職務経歴書にはどのような内容を盛り込むべきでしょうか。
どの業種でも必要な5つの内容についてまとめます。
働いていた部署や職場環境
1つ目は働いていた部署と職場環境です。
部署を伝える理由は、自分がどのポジションで働いていたのかを相手に伝えるためです。
一口に経理といっても、大手企業の経理部で働いていたのか、それとも中小企業の経理部門で働いていたのか、あるいは、総務部と兼任だったのかなど働く環境は人それぞれ異なります。
それゆえ、自分がどのようなポジションで働いていたのかを職務経歴書で明記するのが望ましいといえます。
職場環境について伝える理由は、他のメンバーとどのように働いていたかを相手に伝えるためです。
単独で処理する仕事が多かったのか、それともチームで動くことが多かったのかなどもこの部分で書いておくと良いでしょう。
業務経験
2つ目の内容は業務経験です。
自分がどのような仕事をしてきたかまとめる部分で、職務経歴書の核心といってもよい部分です。
経理の場合、日次業務・月次業務・年次業務に分けて書くと伝わりやすくなります。
自分が今まで経験してきた業務について箇条書きでまとめましょう。
業務経験を書くのは、相手に自分がしてきた仕事の経験を手短に伝えるためですので、あまり長くならないよう、シンプルな箇条書きでまとめるとよいでしょう。
また、順番として簡単なものから書く傾向がありますが、業務の難しさではなくメインの業務を主としてまとめるようにしましょう。
持っている資格
3つ目の内容は持っている資格です。
経理の転職では、持っている資格についても重要視されます。
もっともメジャーな経理関連資格は日商簿記2級です。
他にはMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)や公認会計士、税理士、給与計算検定など経理に関連する資格があります。
もし、これらの資格を取得していれば、全て記入しましょう。
また、自動車運転免許なども記入しておくと良いでしょう。
これらの資格については、必ず、取得年月日も書いてください。
自分のスキル
4つ目の内容は自分のスキルです。
スキルと資格の違いは、明確に証明できるか否かです。
資格のようにはっきりとした裏付けはないものの、実務において有用なスキルは数多くあります。
たとえば、会計ソフトの使用経験もスキルとしてあげられます。
会社ごとで使用しているソフトは異なりますが、もし、転職希望先で使っている会計ソフトを既に使用したことがあれば、とても有利となります。
相手からすれば、教える手間が省けて好都合ととらえてくれるかもしれません。
IT技術の進歩は日進月歩といってよいですが、特に大きく進歩しているのがクラウド関連です。
googleドキュメントやgoogleスプレッドシート、クラウド関連の知識や技能もスキルとしてあげられます。
ZOOMのセッティングもスキルとして上げてよいでしょう。
海外と取引している企業であれば、英語や中国語といった語学のスキルも重視されます。
直接の会話だけではなく、取引先とのメールのやりとりで語学力をいかんなく発揮することもできます。
また、コミュニケーション能力もスキルとして挙げてよいでしょう。
会社は大勢の人が働くことで成果を上げている組織ですので、潤滑油となるコミュニケーションは非常に重要です。
実績・成果
5つ目の内容は実績・成果です。
持っている資格や自分のスキルを使って、何を成し遂げてきたのか。
転職希望先からすると、一番知りたい内容かもしれません。
この部分は面接でもよく聞かれる内容ですので、何を聞かれてもいいように、しっかりとまとめましょう。
ここで大事になるのは、実績や成果を具体的に上げることです。
「チームをまとめるために努力しました」では、何を、どのように努力したかがわかりませんし、努力の結果、どのような成果を上げたのかもわかりません。
- 各部門で不統一だった書式を揃えることで作業効率を向上させた
- 在庫管理の方法を〇〇に変え、コスト削減に成功した
- 重複していた社内手続きを見直し、簡素化することで社員の作業の手間を減らした
などのように、具体的な内容を書きましょう。
自己PRの書き方
自己PRは職務経歴書の中でも書くのに迷う部分かもしれません。
しかし、あまり難しく考える必要はありません。
なぜなら、自己PRはこれまで書いてきた職務経歴の総まとめをすればよいだけだからです。
自己PRで書くのは以下の内容です。
- 志望動機
- 簡単な職務経歴の振り返り
- 自分の性格(主に長所・短所)
自己PRのポイントは、志望動機をちりばめることです。
- なぜ転職をして環境を変えるのか
- 入ったら何をしたいのか
- 何に貢献できるのか
そういったことについて、自分の言葉でアピールする絶好のチャンスだからです。
履歴書や職務経歴書を見た担当者が最初に思うのは「どうして、この人はウチの会社に入りたいと思ったのだろう」ということです。
新卒で入るわけではなく、転職ということであれば入りたいなりの理由があるはずです。
自己PRを書くときに注意点が一つあります。
それは、今勤めている、もしくは、直前まで勤めていた会社の悪口を書かないということです。
あまりにマイナスな内容が書いてあれば、担当者の心証を悪くしかねないからです。
性格面について書くときも注意点があります。
それは、短所について謙虚に書きすぎることです。
謙虚に書かなければと考えると、ついつい控えめになってしまいますが、書類のうえでは謙虚さよりもアピール重視が基本です。
採用担当者が知りたいのは自分の性格を客観的に把握できているかということと、自分の短所をどのように改善・フォローしようとしているかです。
以上のことを踏まえて自己PRをまとめましょう。
まとめ
今回は「経理で転職するときの職務経歴書に盛り込む5つの内容とは」と題して、経理の転職で提出する職務経歴書についてまとめました。
職務経歴書は自分が取り組んできた仕事の「まとめ」にあたる部分ですので、簡潔に書く必要があります。
それと同時に、アピールできる内容をピックアップし、できるだけ相手に伝える必要があります。
特に、書類を相手にする経理の場合、職務経歴書を書く能力は業務遂行能力を図る一つの基準となりますので、誤字・脱字なく、丁寧に仕上げましょう。
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