転職お役立ち情報
経理の転職に役立つと言われているBATICは、英語力と経理の知識を同時にアピールできる資格として知られています。
近年では、英語力が求められる現場も多く、経理の知識以外のスキルが必要です。
一方で、BATICの試験は2022年度の開催日程をもって終了することが発表されました。
しかし経理の転職市場では人気が高く、英語力と会計スキルを証明したい方から支持されている資格です。
そのため、BATICの試験内容や難易度について気になっている方も多いでしょう。
そこで、BATICの試験について詳しくリサーチしました。
また、BATIC以外にも経理の転職に役立つ資格をご紹介します。
経理業界で英語スキルを活かして転職を考えている方は、ぜひ、参考にして下さい。
経理の転職に役立つBATICとは
BATICは、東京商工会議所が主催する検定で年に2回試験があり、7月と12月に開催されています。
国際会計基準を使用し、会計に必要なスキルがどのくらいあるかを判定する試験です。
会計スキルと同時に、ビジネスシーンで活かせる英語力があるかどうかも判断できます。
また、合否判定を得るのではなく、獲得する点数によってレベルが決まる資格です。
それでは、経理の転職に役立つと言われているBATICについて詳しく解説していきます。
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経理に役立つBATICの試験概要
400点満点のスコア制を採用した試験で、全て英語で出題されます。
受験資格を設けていません。
年齢や学歴に縛られず、自分の実力を測れる試験です。
試験地は2通り選べ、自宅やオフィスで受けられるIBT方式と、全国各地の試験会場を利用するCBT方式です。
自分の受けやすい試験方式が選べるため、仕事をしながらでも受験しやすいでしょう。
試験時間は70分で、試算表や財務諸表、会計処理など基礎知識に加え、応用力も問われます。
経理スキルが身に付くBATICの難易度
BATICは400点満点中の総合点数によって、レベルが異なります。
内訳は、50%の獲得点数でEntry(初級レベル)、80%でMiddle(中級レベル)、90%以上でAdvanced(上級レベル)です。
Entry(初級レベル)は日商簿記3級、Middle(中級レベル)は日商簿記2級程度の難易度だと言われています。
また、Advanced(上級レベル)だと、日商簿記1級程度の知識が必要です。
英語力に関しては、TOEICなら750点程のレベル、または英検準1級くらいの実力が必要となります。
スコアで評価を確認できるため、自分の実力を見極めたい時にも役立つ資格です。
BATICは独学でも取得できるか
BATICは、経理と英語の知識が同時に問われます。
そのため、スキルがない方にとっては、やや難易度の高い試験です。
日商簿記2級の合格率は年々上昇傾向にありますが、平均すると20%前後となっています。
また、BATICに必要とされている英語力は、英検準1級程度、合格率15%前後レベルです。
しかし、BATICのテキストや演習問題を学習すれば、高得点を狙うこともできます。
日商簿記2級程度の経理経験や知識があり、ビジネスシーンで役立つ英語力があれば、より独学でチャレンジしやすいでしょう。
BATICが経理の転職におすすめ理由
転職業界で話題になっているBATICですが、どのような点が転職に役立つのでしょうか。
ここからは、経理の転職にBATICがおすすめな理由をご説明します。
英語力を活かせる企業に、経理として転職したい方は、ぜひ、BATICのメリットを確認しておきましょう。
経理職でグローバルに活躍できる
BATICは、ビジネスシーンで必要な英語のスキルが求められます。
問題は全て英語で出題されるため、読解力が不可欠です。
そのため、BATICで高いスコアを獲得していれば、グローバルな活躍が期待できる人材だとアピールできます。
海外への出張や転勤を任せられる人材として認知される可能性も高く、キャリアアップにつながるでしょう。
大手のグローバル企業や外資系企業など、経理職として転職の幅が広がる点も大きなメリットです。
英語力を使って経理の仕事をしていくのであれば、BATICが今後のキャリアプランの指標になるでしょう。
BATICは英語力の証明になる
試験は全て英語で行われるBATICは、英語力の証明に最適です。
BATICは、ビジネスシーンに必要な日常会話はもちろん、経理に必要な専門用語も英語で学べます。
英語を使った契約書の作成や会議、コミュニケーションに役立てるため、BATICのスコアに注目する採用担当者が少なくありません。
グローバル企業や海外進出を目指している会社に経理として転職を考えているのなら、会計スキルと同時に英語力をアピールできるBATICは、効率の良い資格でしょう。
未経験でも経理の転職に有利
BATICは経理未経験で挑戦するには難易度の高い資格です。
さらに英語力も必要となるため、英語による実務が未経験だとより難易度が高くなります。
英語や経理での実務が未経験な状態でBATICである程度のスコアを獲得すれば、知識習得へのやる気や勉強熱心な姿勢が伝わりやすいです。
実務は未経験でも経理職に必要な知識と英語力を兼ね備えていることをアピールでき、今後の活躍が期待できる人材として転職に成功する可能性が高まるでしょう。
BATIC以外にも経理に役立つ資格3選
BATICは試験が終了しますが、今後の経理の転職に向けて資格を取得したいと考えている方は多いでしょう。
しかし、BATIC以外にも経理の転職に役立つ資格はあります。
BATIC以外で自分の実力をアピールしたい時は、これから紹介する3つの資格を参考にしてみて下さい。
IFRS検定
IFRS検定は、BATICと比較する対象として知られている資格の1つです。
ロンドンに本拠地があり、イングランド・ウェールズ勅許会計士協会が運営しています。
国際会計基準を採用している試験ですが、BATICと大きな違いは日本語での受験ができる点でしょう。
IFRS検定は、会計スキルはあるが英語のスキルに自信がない方におすすめな資格です。
日商簿記2級を取得している方であれば、比較的合格しやすい試験となっています。
会計基準としてIFRSを導入する企業が増えており、益々ニーズが高まることが予想され、転職に役立つ材料となるでしょう。
USCPA
USCPAは、BATICと比較されることが多い米国公認会計士の資格試験です。
試験は全て英語で出題されるため、会計のスキルだけでは合格は難しいでしょう。
しかし、日本の公認会計士試験よりは、難易度が低いと言われています。
試験科目は、BEC(企業経営環境・経営概念)やREG(諸法規)があり、海外でも通用する会計スキルを習得できるでしょう。
海外はもちろん、監査法人など国内でも需要のある資格です。
日商簿記2級
日商簿記検定は、経理の転職に有利な資格です。
特に日商簿記2級は、企業から実務に役立つ経理の知識があると判断してもらえます。
そのため、日商簿記2級を保有していれば企業からのニーズも高いです。
また英語力が求められないためBATICよりも難易度が低く、未経験で経理業界に転職したいと考えている方でも取得しやすいでしょう。
日商簿記2級を取得後、スキルアップとしてBATICやUSCPAを受験する方も少なくありません。
日商簿記2級で経理の知識を一通り学んだ後、付加価値となる英語スキルを証明できる資格に挑むのがおすすめです。
まとめ
2022年で終了するBATICですが、会計の専門スキルと英語力を証明できるため、経理業界で転職活動を行う際に需要のある資格です。
近年、各業界で英語力を求められる場面が増えていますが、経理職も例外ではありません。
キャリアップや経理職として求められる人材になるためには、BATICのような資格の勉強が益々大切な社会になるでしょう。
グローバルに活躍したい方や外資系企業の経理に転職したい時は、BATICのスキルが役立ちます。
今後、転職や経理職でグローバルに活躍したいのであれば、会計スキルだけでなく、英語力を磨くことも忘れないようにして下さい。
Profile レックスアドバイザーズ
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