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経理の転職で筆記試験はある?筆記試験の目的とは?

経理の転職お役立ち情報

経理の転職での筆記試験イメージ

「転職しようと考えているのですが、筆記試験が心配です」という声を聞くことがあります。
経理の転職で筆記試験はあるのでしょうか。
また、どのような内容が問われるのでしょうか。

 

今回は経理の転職市場の概況と経理が転職しやすい理由、転職で筆記試験を課す目的、筆記試験の内容、筆記試験以外に重視されることなどについてまとめます。

経理の転職市場

事務的職種は転職市場の中でも競争が激しいことで知られています。
厚生労働省が作成している「一般職業紹介状況(令和4年3月分及び令和3年度分)について」によると、全体の求人倍率は1.22倍でした。

出典:一般職業紹介状況(令和4年3月分及び令和3年度分)について | 厚生労働省

 

同じ調査の参考資料によると、事務的職業の有効求人倍率は0.39倍にとどまっています。
しかし、経理を含む会計事務の職業に限ると有効求人倍率は0.57倍と求人が多くなっています。
一般事務に比べると、経理事務が転職しやすいということが数字の上でも証明されているといえるでしょう。
出典:参考資料

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経理が転職しやすい理由

経理が一般事務と比べ転職しやすい理由は何でしょうか。主な理由は以下の通りです。

 

  • 経理は会社経営に必須だから
  • 経理業務はスキルや経験が必要不可欠だから
  • 資格などでスキルをアピールしやすいから

 

まず、経理が存在しない会社はありませんので、常に経理のニーズは存在しています。
一般事務を一人採用するのであれば、経理を一人採用し、一般事務の業務を兼任させたほうが実務処理の上で現実的です。

 

次に、経理がスキルや経験を重視する職種だからです。
日々の仕事である日次業務や月ごとの月次業務、年単位の年次業務など、非常にたくさんの業務を並行しなければならない経理の仕事では、業務を処理するスキルや過去の経験がものをいいます。
会社としては、新人を一から育てるよりも他社で経験を積んだ人材を採用したほうが育成の手間が省けます。

 

また、経理の場合は日商簿記2級をはじめスキルを証明する資格が数多くありますので、転職時のアピールがしやすいというメリットもあります。

 

以上のことから、他の事務職に比べると転職しやすいといえるのです。

経理の転職試験で筆記試験を課す目的とは

経理で筆記試験を課す目的は、資格や経歴に見合う能力があるかどうか確認することです。

 

たとえば、日商簿記2級の資格を取得していたとしても、簿記の知識を忘れてしまっていて実務に反映できないのであれば意味はありません。
簿記に関する最低限の知識を持ち、それを使って実務を処理できるかといった内容の試験を課し、実務能力の有無を図ります。

筆記試験の内容

筆記試験はどのような内容が出題されるのでしょうか。
主に、一般教養・適性検査・実務知識の3種類のテストが行われます。
それぞれの内容を見てみましょう。

一般教養

1つ目は一般教養です。
概ね、高校までの内容の国語・社会・理科・数学・英語が中心ですが、ニュースに取り上げられるような時事問題や文化・教養に関する一般常識など幅広い内容が問われます。
といっても、難易度はそれほど高くありません。
大学受験のような「落とすための試験」ではなく、応募者の基礎知識や一般的な知識を問うことが目的だからです。
試験に関して不安がある場合は、就職対策用の一般常識問題集を購入して試験対策してもよいでしょう。
よほど難しい問題が出題されている場合を除けば、高校卒業程度の一般常識問題集で十分です。
事前に一般常識問題の出題傾向などを調べておきましょう。

適性検査

適性検査の代表がリクルートが開発したSPI検査です。
SPI検査は性格検査と能力検査に分かれています。

 

まず約300問の設問に答えることで、応募者の性格や特徴を測定する性格検査を実施します。
設問内容は日頃の行動や考え方に関することで、事前の対策は不要です。

 

次に能力検査を実施します。
ここで問われるのは課題を解決する合理的な思考力や問題解決能力です。
これらの能力は仕事をするうえで職種に関係なく必要なものです。

 

有名なのはSPI試験ですが、その他にも適性検査はあります。
転職エージェントのサポートを受けているようでしたら、応募先企業がどの検査を実施しているかの情報を持っていることが多いので、聞いておきましょう。

実務知識

実務試験の代表は会計や税務、簿記に関するものです。
こちらも高難度の問題を出題するのではなく、経験に見合った能力の有無を調べるのが目的ですので、資格試験の際に利用した問題集や参考書を振り返ったり、実務を進めるうえで参考にした資料を見返しておけば問題ないでしょう。

筆記試験以外に経理の転職で重視されること

筆記試験以外に重視されるのはどのようなことでしょうか。
重視されるのは過去の経歴と持っている資格、コミュニケーションスキルなどです。

過去の経歴

1つ目は過去の経歴です。
経理は経験重視の職種ですので、前に働いていた職場でどのような仕事をしていたかはとても重要です。
大企業にいたのか中小企業にいたのか、マネージメントを担当していたのかといった所属部署に関することも重要です。

 

また、職種によって処理内容が異なるのも経理の特徴であるため、採用する側は自分たちの業種と同じ業種かどうかも気にします。
入社後に即戦力として働いてもらうためにも、会社側はその人がどのような経歴を持っているかを非常に重視するのです。

持っている資格

2つ目は所持している資格です。
たとえば、日商簿記2級やマイクロソフトのWordやExcelの技能スキルを証明するMOSなどが代表格です。
所持している資格を見れば、その人がどの程度の実務能力を持っているか把握できるのです。

コミュニケーションスキル

3つ目はコミュニケーションスキルです。

 

経理というとあまり人と関わらず、数字の処理だけをしているという印象を持たれがちですが、実際には多くの人とコミュニケーションをとりながら仕事をしています。
たとえば、経理処理について不明な点があれば該当部署に確認する、あるいは、処理方法について不備があれば相手に訂正を促したり、方針転換を求めたりすることもあるでしょう。

 

また、新しい仕組みを導入する際には相手の業務を考えつつも新方式に適応してくれるよう説得することも必要です。
会社組織の中で働く以上、多くの人と常にコミュニケーションを取らなくてはならず、人と関わるスキルは経理といえど必要な能力といえるでしょう。
コミュニケーションスキルの有無は面接で測られることが多いですので、受け答えに自信がない人はあらかじめ練習し、本番で動揺しないよう準備したほうが良いでしょう。

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まとめ

今回は「経理の転職で筆記試験はある?筆記試験の目的とは?」と題して、経理の転職や筆記試験の内容、重視するポイントなどについてまとめました。

 

筆記試験は一般教養や適性検査、実務能力を問うものが多いですが、難易度はあまり高くありません。
筆記試験だけではなく、過去の経歴や持っている資格をまとめた履歴書や職務経歴書の作成にも時間を割き、漏れがないようチェックし、面接にしっかりと備えましょう。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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