転職お役立ち情報
転職エージェントは、転職を希望する税理士等と採用募集をする企業側とで、できる限りお互いの要望に沿ったマッチングを策定し、転職が成功した場合に企業から成功報酬を得ています。
企業側からは管理職候補者や、新規事業における採用募集など外部に知られたくない案件について「非公開求人」として募集する場合と、広く周知することでできる限り採用数を増やしたい場合の「一般的な求人」に分けられます。
転職エージェントは主にこの非公開求人を担当していますが、一般的な求人であっても報酬が高くなると見込まれる場合には転職エージェントがつく場合もあります。
業界大手の転職エージェントでは、転職可能性のある税理士等に転職エージェントから非公開求人の紹介を直接連絡することがあります。
一方でホームページに掲載されている多数の一般求人もありますので、税理士向けの求人動向を事前に確認することができます。
年収800万円以上をターゲットとするハイクラス向けに特化した部門があり、「ヘッドハンティング型案件」と呼ばれています。
転職エージェントには公認会計士や税理士などの専門職に向けたサービスを提供している「特化型」があり、エージェントから履歴書の添削やきめ細かなアドバイスを受けることができるサービスもあります。
1.転職エージェント経由での転職とは
転職エージェント経由で税理士に紹介される案件の多くは「非公開求人」です。
これは採用募集する企業が人員補充や新規事業のために外部から採用することを内密に行うことが多いためです。
非公開求人であっても通常の案件に比べて特段に条件や待遇が良いというケースでないこともあります。
採用企業は通常、複数の転職エージェントに同じ内容で募集を依頼します。
転職エージェントから転職希望者に案件の紹介があった時でも、他の希望者にもその案件を紹介していますし、同じ時期に他の転職エージェントから同様の案件紹介が届く場合もあります。
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2.転職エージェントからの紹介される税理士求人の傾向
転職エージェントは採用企業から成功報酬型で収入を得ていることが一般的で、転職が成功した場合の転職者年収の30%程度を目安としています。
そのため同じような案件であればより期待される年収が高い案件を紹介してくる場合があります。
ただしそのような高額年収の案件は企業側が求める人物像のハードルが高いことがほとんどです。
募集条件に若干の不足があったとしてもとりあえず応募してみましょうという、前向きな姿勢で案件を勧めてくる場合が多いと考えましょう。
採用企業側から見れば転職エージェントを使うことは高い報酬(コスト)を支払うことになりますが、これは複数の合理的な理由があります。
相応の転職希望者を採用するためには転職エージェントが持つ人材情報が必要であること、また企業側の人事部門は数多くの候補者を適切に検討するための時間に限りがあるため転職エージェントに委託していること、などです。
特に大企業では税理士のような幹部職候補者は転職エージェント経由から優先的に受け入れる傾向があります。
大手転職エージェント企業の傾向
AI 機能を活用し大量の案件と転職希望者をマッチングさせようとしています。
ここでは、あらかじめ転職希望者が登録した要望に応じて該当する案件を自動的に判別しリコメンドメールを定期・不定期に配信することが多いです。
本人の転職希望に沿っていれば、転職者が担当エージェントに連絡をする、という流れになっています。
税理士の転職の可能性が高いと判断される場合や書類選考が通過した後は、担当者によるフォローアップが丁寧になります。
以前に転職を成功させた企業などでは、どうしたら成功確率が高くなるか、面接官の傾向と対策などを詳しく説明してくれます。
外資系転職エージェント企業の傾向
税理士を含む転職希望者へとりあえず案件を紹介してみる、という傾向が見られるのが特徴です。
応募者にとって難しい案件であっても応募者の強みに集中して、案件を強く推奨してくる場合があります。
実際に応募してみても書類選考の段階で不合格になる可能性は高いことが多く、結果をあまり気にしないようにしましょう。
思いもよらない案件を紹介してくれる場合がありますので、新しい視点を得ることができるかもしれません。
3.税理士の場合、転職エージェントを使うべきか自分で探すべきか
税理士が転職エージェントを使う最大のメリットの1つは、エージェントから様々な案件を個別に説明してくれることです。
例えば採用する企業がなぜ募集をかけたのか(欠員補充なのか、新規採用なのか)、欠員補充であれば前任者はなぜ辞めたのかなどを事前に把握していることが多くあります。
書類選考を突破して面接に進んだ際には、人事担当者や部門の面談予定者の経歴やLinkedInなどを紹介してくれる場合があり、面接に向けての準備において非常に有用な情報になります。
メリットのもう1つは 、転職先企業との給与交渉を代理で行ってくれることです。
厚生労働省の「平成 30 年雇用動向調査結果の概況」によれば、転職で年収が上がった率は20歳台では40%後半、30歳台で30%後半から40%前半、40歳台で30%後半と徐々に下がり、50歳台では20%台になります。
税理士であっても年齢が高くなるほど転職先での年収がダウンする確率が低くないため、水準の引き上げを手伝ってくれる転職エージェントは心強い存在だと言えます。
転職エージェントから非公開案件という説明がない場合は、まずはその案件について該当企業の採用ホームページを確認しましょう。
転職エージェントがその採用ページの情報をそのまま紹介している場合があります。
このような案件は転職希望者が企業へ直接応募している件数が多い場合があり、転職エージェントを経由しても選考に有利になるとは限りません。
税理士が転職エージェントを使わずに転職をする場合、待遇や年収面での交渉が難しくなる場合があります。
心情的に採用されたい思いが先行し、採用過程において希望年収を引き下げたり、より低い待遇(役職など)で採用されようと妥協する可能性があるからです。
採用が決まった後でこの妥協部分がミスマッチにつながり、しばらくしてから転職先で希望する働き方や年収を得ることができなくなり、後々において後悔するきっかけになるかもしれません。
そういったミスマッチを防ぐために転職エージェントを利用をするケースも多くあります。
4.転職エージェントに何をしたいのか正確に伝えよう
税理士が転職エージェントを利用する場合でも、まずは自分がやりたいこと、希望条件、妥協できる水準を明確にできるよう、自ら情報収集に努める必要があります。
そのうえで転職エージェントに相談すれば、転職エージェントによっては面接対策として、面接官の傾向や職務経歴書の分析などをしてくれる場合があり、より意義のある転職活動のための手助けとなるでしょう。
転職エージェントは案件を紹介すること、転職希望者と採用企業とを結びつけるプロフェッショナルです。
しかし、転職希望者がどのような経験を積んできたかを適切に理解できているとは限りません。
強みとなる経験や資格は、エージェントにしっかりと説明することが大切です。
また、ハイクラスの転職を目指しているにも関わらず、担当エージェントの経験が浅い場合やエージェントとの意思疎通が難しいと感じたら、遠慮なくエージェントを変更したい旨を伝えるべきです。
税理士は経理・財務・税務は専門職であるためエージェントがその内容を理解できていない場合が多く、せっかくの経験が採用企業に伝わらない可能性があります。
転職時期以外でも転職エージェントから連絡が届くことがあり、気に入っているエージェントとは継続的にコミュニケーションをとることも有用です。
現在の職場環境に満足していたとしても外部環境がどのように変化しているかを的確に捉えることができ、将来に向けて自分自身の価値を見つめ直すときに有用な情報になります。
まとめ
転職エージェントを活用することで、効率的かつ、希望に沿った転職を行える確率は格段に上がります。
また、転職エージェントとのコミュニケーションを密に取ることも大切です。
納得のいくよりよい転職を目指して、転職エージェントの利用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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