転職お役立ち情報
経理に転職をしたいけれど、入社してみたらブラック企業だった!といった失敗を聞いたことあるでしょう。できれば避けたい事態です。
ホワイト企業かどうかをどうしたら見極められるのでしょうか。
ブラック企業とホワイト企業それぞれのちがいを理解し、しっかりと見極めるための10のポイントについてくわしく解説します。
経理への転職|ホワイト企業とブラック企業のちがい
経理への転職を目指している人に関わらず、「ホワイト企業」「ブラック企業」という言葉を誰もが耳にしたことがあるのではないでしょうか。
一般的に経理はホワイトな職種であるというイメージもあるようです。
ただし、ブラック企業、ホワイト企業それぞれの傾向を持つ企業の実態は、実際に入社して働いてみなければわからないという面もあります。
経理への転職を成功させるために、ホワイト企業とブラック企業のちがいについてみてみることにしましょう。
ホワイト企業の経理
ホワイト企業の定義を一言でいうと、「労働基準法をしっかり守っている企業」ということでしょう。
例えば「毎日必ず勤務時間に相応する休憩時間が確保されている」ことや「1週間の残業時間が40時間を超えていないこと」などがあります。
ホワイト企業の経理は、1日8時間、定時内での業務遂行が義務づけられており、月末や年度末など、月次・年次決算のある繁忙期には残業が入ることもありますが、基本の労働時間はきっちりと守られています。
また、部署ごとの人材が適正に確保されているので、それぞれの役割もきちんと分けられています。
ブラック企業の経理
ホワイト企業の定義に対し、ブラック企業は「労働基準法が守られていない企業」のことを言います。
「休日出勤・サービス残業が多い」ことや「給与が低い・ボーナスがない」こと、ひどい場合には、1日の休憩時間もしっかりとれていないというところもあるようです。
ブラック企業の経理はすぐに人がやめてしまうのに、「人件費がかかるから」といってなかなか人員補充してくれないところもあるようです。
いつも人材不足の状態が続き、ひとりに対する仕事量が増える一方になります。
仕事が終わらないので毎日遅くまで残業が続き、結果として「長時間労働」に引き込まれてしまいます。
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経理への転職で選ぶべきホワイト企業10のポイント
せっかく転職するなら絶対にブラック企業は選びたくない!ですよね。
ここでは、経理の転職活動でホワイト企業を選ぶためのポイントを10個集めてみました。
1.給与が高い
ホワイト企業では、業務内容や役職に見合った正しい評価がなされています。
経理の転職で求人情報をみても、他企業に比べて給与が高いと感じたら、ホワイト企業である可能性は高いかもしれません。
また、ホワイト企業の業績は良いところが多いので、毎年の昇給も期待できます。
もちろんボーナスがでるかどうかもしっかり確認しておきましょう。
ただしここで注意したいのは、「給与が高い=ホワイト企業」ではありません。
あくまでも、募集業務に見合った適正な価格が給与として提示されているかどうかということです。
判断するためには、年齢や職種による平均年収を調べておくこと、求人情報をよくみて「募集要件」「応募条件」「業務内容」などをしっかり理解することが大切です。
2.残業が少ない
ホワイト企業では労働基準法によって定められた就業時間が守られているので、基本は定時内の勤務となります。
経理へ転職した後残業が続いてしまっても、きちんと残業手当がつけられるのはもちろん、1週間の残業時間40時間を超えないよう上司が勤務時間を管理していれば、長時間労働が続くことはありません。
残業時間を見極めるには、求人票を正確に読み取る力が必要です。
労働基準法の残業時間の上限は「1ヶ月で45時間」または「年間で360時間」と決められています。
「残業時間あり」と記載しているか、固定残業代制度の場合は基本給や残業代を分けて記載しているか、裁量労働制の場合はその詳細について記載しているかなど、判断するポイントがいくつかあります。
簡単ではありませんので、エージェントに登録して担当者にアドバイスしてもらうのもおすすめです。
3.休暇を取りやすい
経理の転職でホワイト企業を見極めるには、休暇の取りやすさも大切です。
経理は基本的に土日祝日が休みというイメージもありますが、企業によっては平日を含めた週2日休日制を導入しているところも増えてきました。
そのため、ホワイト企業であるかどうかを見極めるには、曜日ごとの休みではなく、「年間休日日数」をチェックすることが重要です。
一般的な目安としては「年間休日日数が120日以上あること」で、この場合ホワイト企業と言えるでしょう。
ライフワークバランスを充実させたい人は、忘れずに確認しておきましょう。
4.福利厚生がしっかりしている
経理の転職でホワイト企業を選ぶには、福利厚生の有無をチェックすることも大切です。
福利厚生は、健康保険や雇用保険などの「法定福利」や、通勤手当や住宅手当、育児や介護支援、財形形成などの「法定外福利」などがあります。
まずこれらの福利厚生がない会社の求人は、ほぼ「ブラック」とみて間違いないでしょう。
しっかりした保険制度があり、通勤手当は全額支給など、福利厚生の充実度も企業のブラック度を見極めるための重要なポイントになります。
5.研修制度がしっかりしている
ホワイト企業では、新入社員・中途採用いずれの場合も入社後の研修制度がしっかりしています。
なぜなら「採用した社員を大切に育成し、会社の戦力として育てる」ことを目的としているからです。
一方ブラック企業では、「採用してもすぐに辞めるから研修は必要ない」「教育・育成に経費をかけられない」といった方針で、満足な社員教育が受けられないところが多いようです。
経理の転職で求人情報をチェックするなら、「入社後の流れ」や「仕事内容」「その他」の欄に「社内研修制度あり」の記載があるかどうかを確認してみましょう。
6.離職率が低い
経理の転職に関わらず、ホワイト企業とブラック企業を見極めるための大きなポイントは、「離職率の高さ」です。
ホワイト企業は勤続年数が多い社員が多く、ブラック企業は勤続年数が短い社員が多いのが特徴です。
これらは求人で見極めることは難しいですが、その会社で働いている(いた)人の話を聞いてみたり、会社の評判を掲載しているサイトや、クチコミサイトなどを参考にしてみるのが良いでしょう。
7.職場の雰囲気が良い
ホワイト企業の職場は、必要な人員がきちんと各部署に配置されているので、忙しなく仕事に追われることはありません。
そのため、ひとりひとりが余裕を持って適切に対処できるので、職場全体の雰囲気も良い傾向になります。
職場の雰囲気は、求人では見極めることはできないので、面接時の職場見学を希望してみるのが良いでしょう。
8.安定した業績である
経理の転職でホワイト企業を見極めるには、安定した業績を保っているかどうかも重要なポイントになります。
業績の良い会社は昇給やボーナスもあり、将来性のある会社として期待することができるので、入社後も安心です。
会社の業績は、公式ホームページや業界の情報サイトを見れば、その会社の数年間の業績を調べることができるので、転職活動の一つとして企業研究をしっかり行っておきましょう。
9.職場環境が整っている
経理の転職でホワイト企業であることを見極めるには、会社の職場環境も重要なポイントです。
どんなオフィスで仕事をするのか、必要な機材や設備は整っているかなど、1日のほとんどを会社で過ごすことを想定にして考えてみましょう。
自宅から職場までの交通経路や、周りの環境、企業内の環境など、仕事をする上での環境趣をシミュレーションしてみるのも良いでしょう。
職場の雰囲気同様、面接時にオフィスの見学を希望して社内を実際にみてみるのもおすすめです。
10.人事評価がしっかりしている
経理の転職でホワイト企業かどうかを見極めるには、人事評価制度が適正かどうかもポイントです。
経理は直接会社の利益に繋がる業務ではありませんが、日頃の働きを認めてもらえるとモチベーションも上がります。
人事評価も求人情報だけで見極めることは難しい要素なので、会社で働いている人の声を聞いたり、サイトなどで「女性が活躍している割合」や「昇給・昇格の基準」などを調べてみるのもおすすめです。
経理の転職でホワイト企業を見極めるには
ホワイト企業とブラック企業を見極めるのは、実際にはなかなか難しいものです。
特に仕事を持ちながら転職活動をしていると、希望に沿った求人を見つける時間すらもないという人もいるのではないでしょうか。
経理の転職で良いホワイト企業を見極め、転職を成功させるための手段として様々なツールを利用してみましょう。
求人サイトをくまなくチェック
転職活動をはじめると、まず行うのが「求人サイトへの登録」でしょう。
アカウントを取得し、希望条件を登録しておくと、定期的に情報をメールで知らせてくれる便利なツールです。
自分の好きな時にまとめてチェックすることができるので、いろいろな情報をチェックしたい人や、普段の時間が持てないという人におすすめです。
転職エージェントがおすすめ
経理への転職でホワイト企業を見極めるなら、転職エージェントがおすすめです。
転職エージェントは、無料で利用できる転職支援サービスです。
ひとりひとりに担当がついて転職のためのアドバイスや面接対策、志望動機の書き方なども相談に乗ってくれます。
転職エージェントには非公開の求人も多いので、大手のホワイト企業へ転職できる可能性も高くなることでしょう。
まとめ
経理の転職でホワイト企業を見極めるためのポイントについて、理解できたでしょうか?
入社してから後悔しないためには、転職活動中のリサーチが最も重要です。
ぜひこの機会に様々なツールを利用して、ホワイト企業への転職を成功させましょう。
Profile レックスアドバイザーズ
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