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経理は事務系職種の中でも比較的転職しやすい職種と言われます。
関東に位置する群馬県では、首都圏や大阪・名古屋といった大都市圏のように転職しやすいのでしょうか。
今回は群馬県の特徴や群馬県の転職動向、経理の転職で重視されること、転職時に有利になる資格などについてまとめます。
一般企業の経理・財務部門への転職を検討中の方向け
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群馬県の特徴
群馬県にはどのような特徴があるのでしょうか。群馬県の概要や地域区分、県民性などについてまとめます。
概要
群馬県は関東地方の北東部に位置します。
群馬県の人口はおよそ190万人で、古くは養蚕業、現在は機械工業などが盛んです。
したがって、農林業の求人やヤマダ電機を代表とする電機メーカーの求人が多めです。
内陸性の気候で、夏と冬の温度差や1日の温度差が大きい傾向にあります。
地域区分
群馬県は大きく分けて「北毛」「西毛」「中毛」「東毛」の4地域に分けられます。
北毛は沼田市などの県北部、西毛は高崎市・安中市・藤岡市・富岡市などの県南西部、中毛は前橋市・伊勢崎市・渋川市などの県中南部、東毛は桐生市・太田市・館林市などの県南東部です。
突出して大きな都市はありません。
また、県内最大都市は県庁所在地の前橋市ではなく西毛地域の高崎市です。
県民性
群馬県の県民性として、「義理人情の厚さ」をあげる人が多いです。
相手に対して親身に接し、裏表がない人が多いとされ、自分の気持ちに素直な人が多いとも評されます。
古くから「上州のかかあ天下」といわれ女性の気の強さが知られていますが、女性が働き手として活発に活動していることも表しています。
交通事情
転職するうえで重要な要素の一つは交通事情です。
都市間の移動はバスや鉄道を利用できますが、大都市ほど公共交通網が発達しているわけではありません。
よって、遠隔地への移動は車が必要です。
群馬県に転職する場合は、車の免許が必要です。
群馬県の転職動向
群馬県労働局が出した2022年5月の有効求人倍率は1.46倍で、全国の有効求人倍率である1.24倍に比べると高い水準です。
緩やかに持ち直していますが、新型コロナウイルス感染状況の影響に注意が必要です。
産業別では医療福祉、製造業、卸売・小売業、建設業、サービス業の順で求人が多くなっています。
経理の転職で重視されること
経理で転職する際、企業側が重視するのはどのようなことでしょうか。
実務経験
1つ目は実務経験です。
経理の仕事は毎日の業務である日次業務、1カ月単位の業務である月次業務、1年単位の業務である年次業務に分けられます。
この中で最も大変なのは年次業務です。
なぜなら、企業にとって最重要の通年決算や税金の処理、年末調整など重要な業務が多いからです。
企業側は経験年数が浅く年次業務の経験が少ない人材よりも、数多くの年次業務を経験した人材の方を欲しがります。
また、どの業種で働いてきたかも重要です。
たとえば製造業や建設業では原価計算が、卸売・小売業では在庫確認が重要です。
他の業種の経理よりも同じ業種の経理の方が企業側の負担が少なくなります。
コミュニケーション能力
2つ目はコミュニケーション能力です。
経理といえば数字のイメージが強いですが、コミュニケーション能力も必要です。
経理部内のコミュニケーションはもちろんのこと、他部署と連携する業務もあるからです。
また、他部署からの過大な予算請求を円滑に断る能力も必要となります。
銀行など金融機関との話し合いでもコミュニケーション能力が必要となるでしょう。
マネジメント能力
3つ目はマネジメント能力です。
マネジメントは管理や経営といった意味合いの言葉で、ピーター・ドラッガーの「組織に成果を上げさせるための道具、機能、機関」という定義が有名です。
個人においてはスケジュール管理、チームにおいてはチーム全体の進捗管理などがマネジメントのわかりやすい例となるでしょう。
まず、個人の場合ですが経理の仕事は期限を守って確実に遂行することが求められますので、スケジュールの管理が非常に重要です。
チームの場合でしたら、自分個人の仕事を完遂するだけにとどまらず、チーム全体の能率をあげなければなりません。
転職の場合、ある程度のキャリアを積んでいることが想定されるため、一般的な経理職員ではなく管理職として迎えられる可能性があるので、なおさら、チームをマネジメントする能力は重要です。
チームリーダーとなれば、自分個人のスケジュール管理は当然として、チーム全員の業務状況を把握し、困っている部下がいれば適切なフォローを入れなければなりません。
経理の転職で有利になる資格
経理で転職するには、関連資格を持っていると非常に有利です。転職時に有利になる4つの資格を紹介します。
日商簿記2級
1つ目の資格は日商簿記2級です。
日商簿記検定は1級・2級・3級があり、3級から履歴書に記載できます。
しかし、実際に転職で有利になるのは2級以上です。
日商簿記2級は商業簿記と工業簿記からなり、この資格を持っていれば経理業務の基本をマスターしているとみなされる資格だからです。
もし、他の業種から経理への転職を希望しているならば日商簿記2級の取得は必須と考えるべきでしょう。
日商簿記2級を取得していると、会計の基本である「仕訳」や会計帳簿作成の基礎知識、財務諸表の基本的な読み解き方が理解できるため、経理の仕事に役立ちます。
MOS
2つ目の資格はMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)です。
マイクロソフト社が認定する国際資格で、WordやExcelのスキルについて証明します。
経理の仕事ではExcelまたはExcelに近い表計算ソフトを使用しますので、その技術を持っていると証明できるMOSは転職においても有利といえます。
データ加工ができるアクセスやプレゼン資料を作成できるパワーポイントのスキルを持っていると経理以外の場面、たとえば株主総会の資料作りでも役立つでしょう。
給与計算実務能力検定
給与計算に関する実務能力を客観的に証明する資格です。
正しい給与計算をするには社会保険の仕組みや税に関する知識が必要です。
それらの知識を持ち、適切に給与計算できることを証明できるのが給与計算実務能力検定なのです。
どの会社でも、給与支払いは行われますので、重要度が高い資格だといえます。
FASS(経理・財務スキル検定)
FASSは簿記だけではなく経理・財務の総合的な実務レベルを証明できる資格です。
経済産業省が主導して生み出された資格です。
大企業での認知度が高く、中小企業から大企業への転職に有利な資格といえます。
日商簿記2級は多くの転職希望者が保有しているので、ライバルに差をつけるにはFASSのスコアを持っている方がよいでしょう。
まとめ
今回は群馬県の特徴や転職動向、経理の転職で重視される事柄、転職で有利になる資格についてまとめました。
群馬県の有効求人倍率は全国平均より高く、転職環境は良いといえます。
しかし、経理で転職を成功させるには実務経験やコミュニケーション能力、マネジメント能力が必要です。
さらに、日商簿記2級やMOS、給与計算実務能力検定、FASSのような資格があるとライバルに差をつけられるでしょう。
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