経理に転職して感じるメリット・デメリット！後悔しないための企業選びとは

経理に転職したいと考えている場合、せっかくなら「転職してよかった」と感じる会社に採用されたいですよね。
でも、「本当にこの会社で良いのだろうか」、「新しい環境でやっていけるのか」と不安に感じてしまうこともあるでしょう。

そこで今回は、経理に実際に転職してみたとき、どんなメリットやデメリットを感じるのか、後悔しないための企業選びのポイントについて詳しくお伝えします。

経理の仕事は、会社のお金の流れを管理し、必要な帳簿を作成・処理することです。
会社の備品や従業員の交通費精算などの日々の業務をはじめ、月末に行う決算業務、確定申告に向けた年次決算や納税業務など、専門性の高いものが多くあります。

一般的な経理が主に行う具体的な仕事内容は、以下のようなものがあります。

経理の仕事に転職してよかった、と感じるメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
経理事務は、会社の経営に携わることもできる専門性の高い職種です。
長く経験を積めば積むほど業務も高く評価されるため、多くの人が経理への転職を目指しています。

ここでは、実際に経理に転職した時の具体的なメリットについてみてみることにしましょう。

経理に転職した場合の大きなメリットは、「経理ならではの専門性を活かすことができる」という点でしょう。

上記にも述べた通り、経理は会社のお金を管理する専門性の高い業務です。
簿記や会計、財務管理など、お金に関する知識を学ぶことができるので、どんな会社に入っても経理の経験を強みにすることができます。

もちろん、未経験者でも経理を目指すことは可能ですが、経理に長く携わっている人ほど、その専門性をフルに活かすことができるようになります。

経理に転職した場合のメリットとしては「いろいろな人と繋がることができる」という点もあります。
経理は、部署内のチームワークはもちろん、他の部署との連携業務も多くあります。
領収書精算などでは、従業員全員とやりとりすることも多いため、経営陣などの上層部と繋がりを持つこともできるようになります。

また、税務対応や株主対応で外部と接する機会も多く、社内外ともに人との繋がりが広がる職種であるといえます。

経理に転職した場合の大きなメリットは「キャリアアップができる」という点ではないでしょうか。
経理で実績を積んでいくと、会計処理や財務関係などの大きな仕事を任されたり、事業計画の立案に参加させてもらったりと、業務の幅が大きく広がる可能性もあります。

また、マネージャーや経理部長などの役職を目指すこともできるので、確実にキャリアアップしたいという人には、特におすすめです。
もし、社内でのキャリアアップが難しければ、そこで経験した実務スキルを次の職場で大きくアピールすることもできるので、経理から経理へのキャリアアップを兼ねた転職にも大きく役立てることができます。

経理の転職で得られるメリットとしては「自己研鑽ができる」という点もあります。
経理の業務は、簿記のルールに従って行われるため、簿記の資格がない人でも必然的に簿記の知識を身につけることができます。

また、パソコン業務が基本となるため、パソコン資格がなくてもいろいろな機能を覚えることも可能です。

もし、転職で次の職場で活かせるスキルを考えるなら、普段から使用していた簿記やパソコンの資格を取得することもスムーズに進めることができるでしょう。
さらには、公認会計士や税理士資格などを取得して、自分の可能性をどんどん広げていくことができます。

経理に転職した時に得られるメリットはたくさんありますが、同時にデメリットがあることも忘れてはいけません。
後悔することのないように、経理職でのデメリットについても詳しくみてみることにしましょう。

さまざまな仕事で繁忙期があるように、経理にも繁忙期はあります。

まずは、月末に行われる月次決算では、日々行ってきた業務の締めの作業が行われます。
全ての経費や仕入、売上などの集計作業をはじめ、1ヶ月の会社の利益とかかった費用を算出して計上します。

一年で最も忙しいのは、年度末です。
全ての会社では、確定申告が義務付けられており、それにむけた年次決算を行うことが経理の大きな業務となります。
年次決算では、1年間の収益と費用、資産と負債について集計を行います。
確定申告に関する書類はもちろん、株主や金融機関に向けた書類なども全てこの時期に作成し、公開・申請しなくてはなりません。
期日内に全ての作業を終わらせなければならないため、残業が続くこともあります。

経理の仕事は、帳簿の作成やデータ入力など、パソコンに向かって行う業務がほとんどです。
そのため、一日中座りっぱなしでのデスクワークが中心となり、肩こりや目の疲れを引き起こしてしまうことも考えられます。

そのほか「足のむくみ」や、「冷え」、「腰の痛み」など、体調に支障をきたしてしまう可能性もあるので、普段から対処しておくことをおすすめします。

例えば、15分に一度は席を立って足を動かしたり、座ったままできる軽いストレッチを行なったりするのも良いでしょう。
エアコンによる冷えは、カーディガンやブランケットなどを使って体を冷やさないようにするなど、できる対策を講じてデスクワークを快適なものに変えていくことが大切です。

経理へ転職した場合、会社や部署によってはストレスを多く感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、現代社会においてストレスは切り離せないもの。
ストレスを感じない会社を探すよりも、ストレスを上手に解消する方法を見つける方が得策かもしれません。

帰宅後にジムに通ったり、入浴を楽しんだりして日々のストレス発散を意識するのも良いでしょう。
休日には、アウトドアやショッピングなど、自分の時間を有効に使うことでストレス発散になります。
自分なりのストレス解消法を見つけて、うまくストレスと付き合うことが大切です。

経理に転職して後悔しないためには、始めの企業選びが大切です。
たくさんの求人がある中で、良い企業を見つけ出すにはどんなことに気をつければ良いのでしょうか。

ここでは、経理の転職活動時に気をつけておきたいポイントについてみてみることにしましょう。

経理の転職で気をつけておきたいポイントとしては、「企業の規模」です。

どんな企業で働きたいかにもよりますが、自営業や中小企業での経理の場合、一般的な経理業務にくわえて、従業員の給与管理や税務対応、会計対応などを兼務することもあります。
逆に大企業の場合は、大抵が分業制になっており、自分が担当する業務だけを毎日こなすことになるでしょう。
どのような働き方をしたいのかによって、選ぶ企業の規模も異なります。
求人情報をみる時には、必ず企業の規模も合わせて確認するようにしましょう。

経理の転職で気をつけておきたいポイントの二つ目は「業務内容」です。
企業規模によって業務が異なることがあるというのは、上述の通りですが、担当する業務内容についても求人情報で必ずチェックするようにしておきましょう。

経営に関わるようなハイレベルな業務をしたいという人は、経理マネージャーや管理職を目指すことをおすすめします。

まずはキャリアを積みたいという人は、一般的な経理業務を行う求人を探すのが良いでしょう。

企業側が求める業務内容は、企業によって異なります。
あとから慌ててしまうことのないように、事前にしっかり確認しておきましょう。

当たり前のことですが、経理の転職では、「求人票の内容」をしっかりチェックしておくことも大切です。

応募条件や必要な資格などはもちろん、勤務地や転勤の有無などについても確認しておきましょう。
福利厚生や交通費、各種保険などもきちんとした対応をしてくれる会社であるかどうかを見極めるポイントになります。
とくに、入社後の対応や研修内容などは、読み流してしまいがちです。

中途採用者の対応がしっかりしているかどうかもチェックするようにしましょう。

ここまでご紹介してきたように、経理の転職はメリットばかりではありません。
しかし、どんな仕事でもうまくいかないことはあるものです。
ある程度の妥協点をもって、楽しく仕事ができるよう、メリットばかりではないことも理解しておきましょう。

不安や不満ばかりを持つのではなく、前向きな姿勢で明るく仕事に向き合うことが何よりも大切です。

経理に転職して感じるメリット・デメリットには、さまざまな要因があることがわかりました。
デスクワークが多くても、ストレスがあっても、専門性が高く、キャリアアップができる経理の仕事はとても魅力的です。
ぜひこの機会に後悔しない経理への転職を成功させて下さい。