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秘書技能検定について、さまざまな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
「秘書技能検定ってどんな試験?」
「秘書技能検定の試験内容が知りたい」
「秘書技能検定って難しい?」
試験を受けようかと検討している方、資格に興味を持った方などの疑問が解決するよう、丁寧に解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
秘書技能検定とは?
秘書技能検定とは、文部科学省が後援のもと公益財団法人実務技能検定協会が実施している資格試験のことです。
通称、秘書検定ともいいます。
ビジネスの場で必要な知識やスキル、冠婚葬祭といった一般常識が学べるため、秘書を目指す人以外にも多くの人が受験している資格です。
そのため、秘書検定に合格すると仕事に役立つスキルを習得しているという証明にもなります。
これらの知識やスキルがしっかりと身についていれば、会社内での信頼を得ることもできるでしょう。
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秘書技能検定と秘書能力検定の違い
秘書技能検定と似ている試験に秘書能力検定というものがあります。
2つの違いは運営元や試験の目的、試験内容が違うことです。
秘書能力検定は公益社団法人全国経理教育協会が実施しています。
内容にも違いがあり、秘書能力検定は職場でのコミュニケーションを円滑にすることを目的とした検定となっています。
そのため、秘書能力検定は平成27年に「社会人常識マナー検定」と名称が変更になりました。
多くの人がいう秘書検定とは、「秘書技能検定」のことです。
秘書技能検定を取得するメリット
秘書技能検定を取得するメリットは以下の3つです。
- 転職や就職に役立つ
- 社会人として必要なマナーが身につく
- 仕事で役立つスキルが身につく
順に紹介をしていきます。
転職や就職に役立つ
秘書技能検定は転職や就職に活かせます。
社会人としての常識やマナー、話し方など、社内の即戦力として期待される能力を取得することが可能だからです。
ただし、転職や就職で評価されるのは一般的に2級以上となっています。
3級は基礎的な内容が中心なので、知っていて当然という認識というわけです。
もし就職や転職のために資格を取得しようとしているなら2級以上を目指しましょう。
とはいっても基礎的な知識は身につけておくべきなので、3級の勉強も一緒にしていくのがおすすめです。
社会人として必要なマナーが身に付く
秘書技能検定を勉強していく中で身につくのが社会人として必要なマナーです。
こうしたマナーに関しては一から教えてくれる会社もありますが、多くの会社は自分自身で身につけていきます。
知っているかどうかで他の人と差が出るポイントといえるでしょう。
また、突然起こる冠婚葬祭のマナーもしっかりと学べるので、さまざまなところで活かせる知識が身につくのも秘書技能検定の魅力の一つです。
仕事で役立つスキルが身につく
秘書技能検定では秘書業務以外にもさまざまな仕事で役立つスキルが身につきます。
先述したとおり、電話対応や話し方、会議の資料などの業務です。
その他にも、仕事上で起こりうるトラブルや状況に対して、自分がどう対処すればいいのかといった判断能力も身についていきます。
判断や対応を誤ると会社に大きな損失を与えかねません。
トラブルが起こったときに、冷静に判断できると評価も上がるので、秘書技能検定はおすすめの資格といえます。
秘書技能検定の試験について紹介
秘書技能検定について詳しく解説をしていきます。
内容は以下の4つです。
- 試験内容について
- 各級の難易度と目安について
- 受験するさいの条件について
- 試験の費用について
順に紹介をしていきます。
秘書技能検定の試験内容について
秘書技能検定の試験内容は受験する級によって違います。
3級、2級は筆記試験のみです。
それ以上になると1次試験が筆記、2次試験は面接と試験内容が増えていきます。
1級だけは全てが記述問題です。
ちなみに2次試験は、1次試験の合格者のみが受験可能となっています。
筆記試験は大きく分けて「論理」と「実技」の2つです。
論理は、秘書に必要な資質や職務での知識、一般知識。
仕事での状況判断や先読みする力、身だしなみや常識といった内容が試験範囲です。
実技は社会人としてのマナーや技能。
実技は人間関係を構築するための知識や上司やお客様への接し方、言葉遣いが問われます。さらに冠婚葬祭のマナーが加わるので、社会人として身につけておきたい知識が試験範囲です。
準1級以上になると面接もあります。質問に対する回答だけではなく、実際の場面を想定したロールプレイングから、立ち振る舞いや言葉遣い、話し方といったあなた自身の態度も審査対象になります。
そのため日頃から自分の話し方や態度の癖を理解していくことが大切です。
各級の難易度と目安について
秘書技能検定は全部で4つの級に分かれています。
難易度の目安として、3級は高校生、2級以上は大学生以上くらいです。
あくまで目安なのでこだわる必要はありません。
3級が高校生くらいなのは基本的な問題が多いためです。
知っておくべきビジネスマナーや常識ばかりなので実際、3級の多くは高校生が受験しています。
もし就職や転職でアピールする場合は、2級以上を受験して合格を目指しましょう。
受験するさいの条件について
秘書技能検定には受験するさいの条件はありません。
学歴や職歴は不問なので、誰でも受験することができます。
また、順番に受験しなければいけないというわけではありません。
そのため3級を受けずに2級を受ける人も多くいます。
自分が挑戦したい級に挑戦していきましょう。
ですが、先述したとおり3級は社会人として知っておきたい内容になっているので、受験はしなくても学んでおくのがおすすめです。
ちなみに併願もできるので、2級と準1級を同時に受けることもできます。
面接のある準1級と1級の併願はできません。
試験日程と場所について
試験は級によって開催月、回数が違います。
3級と2級は年3回、2月・6月・11月。
準1級と1級は年2回、6月・11月。
もし1次試験に合格した場合、6~8月、10~1月に面接試験が実施されます。
受験の申し込みはネットからおこなうことが可能です。
試験の場所に関しては、筆記試験のみ全国各地で開催されています。
基本的にはどの都道府県でも実施されているはずです。
面接試験に進むと大きな都市でしか開催されません。
第127回におこなわれた1級が対象の面接試験会場は、東京の他、札幌、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡でした。
住んでいる地域によっては県をまたぐ必要があります。
詳しくはHPをみて確認しましょう。
試験の費用について
費用は以下のとおりです。
- 単願受験
-
3級 2,800円 2級 4,100円 準1級 5,300円 1級 6,500円
- 併願受験
-
3級・2級 6,900円 2級・準1級 9,400円 先述したとおり面接のある準1級と1級は併願できないので、注意してください。
秘書技能検定の勉強方法
まずは教科書や参考書を読み込みましょう。
一度で理解するのではなく、何回も繰り返すことで知識が蓄えられていきます。
その上で過去問を使って、実際の問題を体験していくのがおすすめです。
問題はある程度同じパターンで出題されるので、過去問を繰り返していけば本番でも安心して対応できます。
ここまでやっていけば合格の可能性が高くなっているはずです。
では、秘書技能検定は独学で対応できるのか?
独学でも合格することができます。しかし、それは3級・2級までの話です。
準1級・1級になると面接試験が加わるので、第三者の評価がないと客観的なことがわかりません。
そのため、準1級・1級を受験する場合は、アドバイスをもらえそうな人が身近にいないなら、通信講座を利用するのも一つの手です。
面接対策や1級の筆記試験をしっかり対策したいなら、独学はおすすめしません。
まとめ
秘書技能検定について解説をしてきました。
秘書技能検定は、秘書業務以外にも社会人として知っておきたいマナーが学べる資格です。
就職にも役立てられます。
試験も年2回以上実施されているので、自分の受けたい日程を組んで挑戦してみてください。
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