転職お役立ち情報
経理部長やマネージャーなどハイクラスの転職は、求められることが多いというイメージは誰もが持つでしょう。
今回は経理部長を目指したい方のために、経理部長の役割や必要なスキル、退職後の進路についてまでご紹介します。
経理・財務経験者向け
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経理の転職で部長クラスの求人は多くある
部長クラスにもなるとしっかりとしたキャリアがあり、管理監督の立場を経験したことのある人材が選ばれやすくなります。
さらに経理部長となれば非常に重要なポジションなので、内部からの昇進ではなく外部から採用する場合は、外部から優秀な人材を引き抜いてくることもあります。
ヘッドハンティングで採用される人材は、元銀行役員や証券会社の部長などです。
もちろんヘッドハンティングではなく、求人を出して募集している場合も多々あります。
転職活動をしたことがある方であれば、誰もが聞いたことのある大手転職サイトには、400件以上の経理部長クラスの求人が掲載されています。
経理スタッフほど求人の数は多くありませんが、部長クラスの人材を探している企業は多くあることがわかります。
求人数が少ないために経理部長として転職できないということはまずないでしょう。
しっかりとした経験やスキルがあれば、転職できるはずです。
経理部長に転職したらどんな役割になるのか?
経理部長は中小企業に転職するのか大手企業に転職するのかによって、役割が大きく変わってきます。
大手企業でも中小企業でも必ずある役割がいくつかあるので、今回はどの企業の経理部長にもある共通の役割を3つご紹介します。
- 経営状況の把握
- 予算管理
- 部下の育成
1つ1つ解説していきます。
経営状況の把握
経理部長の1番の役割といえるのが経営状況の把握です。
企業の生き死にをつかさどる経理の部長であれば、常に会社全体の経営状況を把握し経営陣に正確なデータ分析で報告と提案ができる必要があります。
正確な分析をするためには、売上、仕入れの進捗、利益状況などの業績管理も把握しなければなりません。
業績管理だけでなく、業績に対して経営陣にアドバイスできるだけの提案力も必要になります。
経営陣は営業出身者が多いため、経理のことは任せっきりになることが多いです。
経営状況を改善させるためには経営陣を納得させるだけの提案をしなければならないので、ただただ経営状況が把握できるだけの部長では不十分といえます。
予算管理
経営状況の把握の1つとして、予算管理も部長が担当することが多いでしょう。
毎日の入出金やお金の動きを見ることで、経営陣に何を提案しなければならないかも見えてきます。
経営に関する提案やアドバイスは日頃の予算管理をヒントにしているところが多いので、抜け目なく行う必要があるのです。
部下の育成
部長は繁忙期の凄まじい忙しさや業務の多さから、部下の育成に力を入れる暇がなかなかありません。
しかし経営に直接つながらない業務であっても、小さなミスが命取りになる経理では部下の育成や交流をないがしろにするわけにはいきません。
部下の育成には、高いコミュニケ―ション能力が必要になります。
社内を健全に保ちながら優秀な部下を育てることで、より仕事がしやすくなるでしょう。
経理部長として転職するために必要なスキル
経理部長に必要なスキルは多く、高いレベルが求められます。
どんな規模の企業でもどの業種であっても、経理部長に必ず必要なスキルを5つご紹介します。
- 高い経理知識
- 実務経験
- 高いコミュニケーション能力
- 経営感覚
- 管理能力
1つ1つ解説していきます。
高い経理知識
経理に関する知識は、基本以上のものを身につけておく必要があるでしょう。
高い経理知識が身についているか確認するためにも、簿記1級は取得しておくべきです。
人によっては、税理士や公認会計士の資格まで取得していることもあります。
試験勉強をしながら新しい知識も習得できますし、部下への指導も問題なく行えるでしょう。
経理で部長になるためには、例え経理知識以外のスキルが高かったとしても、会計の素人では可能性がほぼありません。
経理の部長を目指す方は、まず初めに高い経理知識を身につけるところからはじめましょう。
実務経験
経理で部長になるには、実務経験の豊富さが求められます。
特にヘッドハンティングされて経理の部長に就任する方は、実務経験が豊富な上場企業の経理経験者や証券会社の部長などの経歴がある方が多いです。
経理は日々パターン化された業務をこなしているように思われ、もちろんそういった側面はありますが、実務経験が豊富であればイレギュラーなことが起こっても柔軟に対応できます。
焦らずに柔軟に対応できるのは、豊富な実務経験のお陰でしょう。
高いコミュニケーション能力
部下の育成や経営陣への提案など、経理の部長は幅広い年齢層と話をする機会があります。
どんな年齢のどの立場の方とも円滑に話を進めるためには、高いコミュニケーション能力が必要です。
パソコンに向かっている時間がほとんどだと思われがちな経理ですが、コミュニケーションを取る機会は多くあります。
コミュニケーション能力の高い方ほど経理では仕事のできる人材だと評価されるのです。
経理の部長であるなら、高いコミュニケーション能力を持っていなければなりません。
経営感覚
経理の部長なら、経営を担っているという自覚が必要です。
自覚がなければ的確な提案もできませんし、経営の情報を管理する部門の部長として責任感が足りないと判断されてしまいます。
自分の身の回り、自部署だけではなく、会社全体のことを考えて最適化を提案する経営感覚を身につけましょう。
管理能力
経理の部長は、多くの面で管理能力が求められます。
知識やスキルだけが備わっていても、管理能力がなければ部長は務まりません。
管理能力はすぐに身につくものではありません。
管理職を目指すのであれば、リーダーやマネージャーなどに準ずるポジションを経験することから始めるとよいでしょう。
経理部長を退職後の進路は?
企業にとって重要な存在である経理の部長ですが、諸事情で退職する方も少なくありません。
経理の部長を退職後に、他の会社で同ポジションに転職する以外にどんな進路があるのかを2つご紹介します。
- ベンチャーやスタートアップ企業などのCFO
- 経営コンサルタント
それぞれ解説していきます。
ベンチャーやスタートアップ企業などのCFO
ベンチャー企業やスタートアップ企業は、まだ管理部門の体制が整っていないことが多くあります。
これから経理制度を整え、組織を作っていかなければなりません。
経理部長として活躍してきた方であれば、実務経験が豊富なので会社の経理のフローを整えることができますし、組織をつくりあげていくこともできます。
その過程で、会社全体のお金の流れを整えることもCFOに求められています。
営業部署などとのコミュニケーションも活発にして、責任の重い役割を果たしていきましょう。
経営コンサルタント
経営コンサルタントという道もあります。
経験だけでなく、さらに幅広い知識を習得し、さまざまな企業にアドバイスをする役割です。
会社の内側からではなく、外側から見ていくことになります。
経験を積んだあとは、独立開業することも可能です。
需要が高い中小企業のコンサルティングに強いと、より成果を出しやすいでしょう。
まとめ
今回は経理部長を目指したい方のために、経理部長の役割や必要なスキル、退職後の進路についてご紹介しました。
経理で部長になるには、経験と知識が必要です。
責任も重いですが、やりがいも大きな立場です。
経理部長まであと一歩のところにいる方はぜひラストスパートを。
経理になったばかりで将来のキャリアを模索している方は、この記事を読んでぜひめざしてみてください。
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