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資格試験を受けるにあたって、難易度の確認は必要不可欠です。
試験に対する理解が深まるだけでなく、難易度を突破するための対策や、試験に向けた覚悟・目的意識が持ちやすくなります。
本記事ではFP3級試験の難易度について詳しく解説。
FP3級の難易度を突破するためのポイントや、難易度が高いと感じたときの対策についても取り上げました。
FP3級の難易度をチェック
試験の難易度を考える上で参考になる要素として、合格率と必要な勉強時間が挙げられます。
FP3級の合格率・必要な勉強時間の目安を解説します。
試験の合格率
FP3級の試験では学科試験と実技試験の2つが実施されます。
それぞれ2020年から2022年の合格率をまとめました。
学科試験 | 実技試験 | |
2022年9月 | 80.78% | 84.44% |
2022年5月 | 83.37% | 90.33% |
2022年1月 | 87.01% | 90.75% |
2021年9月 | 84.69% | 80.50% |
2021年5月 | 83.25% | 76.65% |
2021年1月 | 87.92% | 86.53% |
2020年9月 | 89.64% | 88.04% |
2020年5月 | 中止 | |
2020年1月 | 85.34% | 79.45% |
データ参照元:日本FP協会 FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ
回によって多少のバラつきはありますが、概ね80%を超えています。
合格率はかなり高めの試験といえるでしょう。
合格に必要な勉強時間の目安
FP3級の試験に合格するのに必要な勉強時間の目安は、20〜150時間程度です。
50時間未満の勉強で合格できるケースも珍しくありません。
ただし、試験範囲をくまなく勉強し十分な理解を深めるためには、80時間以上は勉強するのが理想です。
1日2〜3時間の勉強で十分に合格が狙える試験といえます。
【参考】FP2級の難易度と比較
試験の難易度をイメージするにあたって、関連する試験・より上位の試験と比較するとわかりやすいです。
参考としてFP2級の難易度を紹介します。
日本FP協会が公表している試験データによると、FP2級の合格率は40〜70%程度です。
FP3級よりも合格率が低い上、開催回によって合格率の違いが大きいという特徴があります。
FP2級の合格に必要な勉強時間の目安は150〜300時間程度です。
FP3級は50時間の勉強でも合格が狙えますが、FP2級はある程度大きな勉強量が求められます。
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FP3級の難易度を突破するポイント
FP3級の難易度を突破するために押さえたいポイントは以下の3点です。
- 計画的に勉強する
- 苦手を徹底的に潰す
- 演習を多く行う
それぞれ詳しく解説します。
計画的に勉強する
FP3級合格のためには、計画的に勉強することが大切です。
前述したように、FP3級試験の合格に必要な勉強時間は20〜150時間程度と、特別多いわけではありません。
合計で80時間勉強すれば試験範囲を網羅し、十分に理解できるといえるでしょう。
ただし、必要な勉強時間がそれほど多くないとはいえ、やみくもに勉強する・無計画で進めるのは非効率的です。
試験範囲をすべてカバーし十分な問題演習を行うためには、計画的な勉強が求められます。
働きながら試験勉強をするのであれば、仕事との兼ね合いや勉強時間の確保なども考慮する必要があります。
合格率が高い・必要な勉強時間が多くないからといって油断せず、計画的に勉強を進めましょう。
苦手を徹底的に潰す
FP3級に限らず、試験に合格するためには苦手を潰すことも大切です。
苦手な範囲が多く残った状態で試験を受けてしまうと、その分失点の恐れが大きくなります。
FPの試験は絶対評価であるため、正答率の高さを追求し、回答できない問題を少しでも少なくすることが大切です。
なおFP3級は学科試験・実技試験ともに6割以上の得点で合格となります。
合格基準が特別高いわけではありませんが、苦手な部分を多く残した状態では正答率が下がり、合格の可能性も低くなってしまうでしょう。
FP3級の難易度を確実に突破できるよう、苦手を徹底的に潰し、回答できる問題の数を増やす必要があります。
演習を多く行う
問題演習を多く行うことも、FP3級の難易度を突破するために押さえたいポイントのひとつです。
FP3級の試験は暗記が必要な部分もありますが、インプットだけでは対策としては不十分となります。
知識の定着や確実な理解のためには、問題演習によるアウトプットが必要不可欠です。
また、FP3級の試験は出題パターンがある程度決まっており、過去問から流用されるケースも多くみられます。
そのため、問題演習を行うことで自然と試験の練習ができる上、見たことのある問題が出題される可能性も高くなります。
ただし、知識がない状態でいきなり問題演習を行うのは効果的とはいえません。
ある程度インプットを進めてから問題演習をし、必要に応じて復習や再インプットを行いましょう。
最初のうちはインプットを中心にしつつ、勉強がある程度進んだら問題演習をメインにするのがおすすめです。
FP3級の難易度が高いと感じたら
FP3級の難易度が高いと感じた場合、その勉強法が合っていない・やみくもに勉強するのは非効率的という恐れがあります。
FP3級の試験でつまづいたときのポイントや対処法を紹介します。
類似する別の勉強をしてみる
FP3級の難易度が高いと感じたら、FP3級の勉強を続けるのではなく、類似する別の勉強をしてみるのもひとつの手段です。
難易度が高いと感じる理由として、以下の原因が考えられます。
- 前提知識が足りていない
- 勉強や理解に必要な考え方が身についていない
- 自分に合わない・不得意な分野である
類似する別の勉強をすることで、関連する(役立つ)知識や考え方を身につけられる可能性があります。
また類似内容の勉強でもやはり難しいと感じるのであれば、その分野全体が苦手なのかもしれません。
いずれにせよ、少し視点を変えた勉強をすることで、FP3級の勉強に役立つ理解や発見ができる可能性が高いです。
FPに関連する資格の例として、簿記・宅地建物取引士・中小企業診断士などが挙げられます。
勉強スケジュールを見直す
勉強の難易度が高く感じる理由として、スケジュール設定に無理があるケースも少なくありません。
一度勉強スケジュールを見直すのもおすすめです。
修正が必要と考えられるスケジュールの具体例を紹介します。
勉強期間が短すぎる
短期合格を目指して勉強期間を短く設定すると、その分1日あたりの勉強量が多くなる・まとまった時間の勉強が必要になり、負担が大きくなりがちです。
勉強期間を長めに調整し、余裕のあるスケジュールにしましょう。
1回あたりの勉強時間が極端
1回に長時間勉強しようとすると、集中力が下がり、勉強時間のわりに頭に入らないというケースが起こり得ます。
逆に1回の勉強時間が短すぎても、十分な勉強量をとれません。
ある程度まとまった勉強時間をとりつつ、集中力を維持できる長さのバランスを取る必要があります。
勉強する日の間隔が空きすぎている
勉強するのが週に1日だけのように間隔が空きすぎている場合、前回勉強したことを忘れてしまう・学んだ内容が定着しないという恐れがあります。
なるべく高頻度で勉強するのが理想です。
どこでつまずいているのか分析する
FP3級全体ができないわけではなく、特定の部分に課題がある・苦手なために、難しく感じているケースもあります。
自分がどこでつまずいているのか、分析するのもおすすめです。
自分がつまずいている箇所がわかれば、苦手部分の克服に集中できるようになります。
ひとつの苦手が解消されるだけで、それ以外の範囲についても理解が深まる・解けるようになるケースは珍しくありません。
FP3級は試験の範囲が広い上、それぞれの範囲に関連性もあるため、つまづいた部分の解消は非常に効果的です。
難易度が高いと感じるようになったタイミングや、苦手と感じる問題の傾向を分析しましょう。
まとめ
FP3級は合格率が高く必要な勉強時間も特別多いわけではないため、比較的難易度が低い試験といえるでしょう。
しかし、少ない勉強量で合格できるわけではなく、計画的な勉強や十分な問題演習が必要です。
もしFP3級の難易度が高いと感じるのであれば、別の勉強やスケジュールの見直し、苦手の分析をするのをおすすめします。
FP3級試験の難易度について理解した上で、試験突破に向けてしっかり勉強しましょう。
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