転職お役立ち情報
「税理士が起業する方法を知りたい」
「税理士が開業するときに気をつけたいことって何?」
「税理士の開業のメリット・デメリットが知りたい」
本記事をお読みのあなたは、このような疑問や悩みを持っているかと思います。
起業や開業するときは不安がつきもの。
そんなときは今回紹介する、税理士が起業する方法を知っておきましょう。きっと悩みの解決につながるはずです!
税理士が起業するまでの流れ
税理士が起業する簡単な流れは以下の手順です。
- 税理士業務の経験を積む
- 開業資金を貯める
- 開業の準備をする
順に紹介をしていきます。
税理士業務の経験を積む
税理士試験に合格したら、「日本税理士連合会」に名簿登録が必要です。
その資格を得るために実務経験を2年以上積むことになります。
租税または会計に関する事務のうち、決まった業務に従事し、通算2年以上というのが条件です。
そのため、勉強しつつ勤務するか、合格してから勤務しなければいけません。
これは税理士として働く条件なので、起業以前の問題です。
まずはそこをクリアしましょう。
事務所を選ぶ基準は自分の得意分野のところや将来的にやっていきたい分野が強いところがおすすめです。
その事務所内で経営や人員を観察すれば、独立するときに役立つので、活用しましょう。
開業資金を貯める
事務所に所属したら、下積みを積んで必要なスキルや人脈を広げつつ、開業に向けて資金を貯めましょう。
独立するには税理士会に入会する料金や事務所の資金、オフィス家具、機器など、多くのお金が必要になります。
ある程度の開業資金が必要なのです。
開業という目標に向けてコツコツ貯めていくことをおすすめします。
事務所の賃貸や従業員の人数によって開業資金は変わってきますが、100万円程度は用意しておくと良いです。
開業の準備をする
開業で準備するものは資金以外にビジョンと税理士会への届けです。
得意分野の選定やどんな事務所にしていくのか?などを明確にしていくことで、ブレずに起業することができます。
また、料金設定も重要です。
所属している事務所の値段や同業他社などと比較して料金を決めていきましょう。
税理士として開業するには、所属する税理士会への届出を出さなければいけません。
届出には変更登録申請書一式や税理士事務所の設置に関する書類も準備しましょう。
準備する書類は事務所の形態によって違うので注意が必要です。
次に税理士の起業に必要なものを紹介していきます。
税理士の起業に必要なもの
起業の準備として必要な主な準備は以下の通りです。
- 税理士会への登録をする
- 物件の選定をする
- 頼れるアドバイザーを見つける
- 必要があれば融資を受ける
順に紹介をしていきます。
税理士会への登録をする
先述の通り、税理士として独立する場合は税理士試験に合格し、2年以上の実務経験を積みます。
その後に登録申請をおこなうのです。
そのときに必要なのが以下の書類になります。
- 税理士登録申請書
- 住民票の写し
- 身分証明書
- 誓約書
- 在職証明書
また税理士登録をするときに面接がおこなわれるので、申請書類に不備がないか確認しましょう。
物件の選定をする
自分の仕事場である事務所の場所を決めていきましょう。
賃貸する場合は家を借りるのと一緒で、場所や値段を考えていく必要があります。
もし自宅で開業をする場合や顧問先を回る形態で仕事をする場合はお金がかかりません。
物件を選ぶときは自分の理想ではなく、開業後のことを考えると仕事がしやすくなります。
例えば、来所型で始めるなら顧客が来所しやすい場所がベストです。
訪問型なら自分が相手にしたい顧客層や動きやすい環境を選びましょう。
頼れるアドバイザーを見つける
税理士会に所属すると、同じ地域の税理士とつながりができます。
また、税理士向けの勉強会では同期の若手とのつながりをつくることが可能です。
こうしたコミュニティでは、アドバイスを得られることがあります。
困ったときも相談できるので、活用していきましょう。
最初は何をするにしても不安がつきものです。
そうしたときに相談できる仲間やメンターの存在は大きな安心につながるので、ぜひ作っておきましょう。
必要があれば融資を受ける
もし初期費用や固定費が賄えないと思ったら、融資も1つの手段です。
開業にはそれなりのお金がかかります。そのため、初期費用だけではなく、毎月かかるお金も準備してシミュレーションをしておくと安心です。
その段階で、自己資金では足りないと思ったら、創業融資を受けることも検討しましょう。
例えば、日本政策金融公庫の新創業融資制度を利用すれば、開業後2期以内の事業者を対象に、無担保・無保証での融資を受けられます。
自己資金は創業資金総額の10分の1以上が条件ですが、実務上は融資希望額の3~4割程度の自己資金を準備する必要があります。
融資申請をする場合は申込書や創業計画書を作成し、準備しましょう。
税理士の起業にかかる費用について
税理士の起業に必要な金額を紹介していきます。
まず、税理士として登録するためには登録免許税6万円と登録手数料5万円が必須です。
さらに、税理士会は各地方ブロックや支部に入会金を払いますが、各地域によって支払う会費が違います。
各地方ブロックや支部への入会金はおよそ3~5万円です。
登録費用は1度で終了ですが、ブロックや支部に納める年会費10~15万円は毎年必要になります。
また、税理士会に提出する書類を発行するさいにかかる費用も加算しておきましょう。
物件に関しては敷金や仲介手数料が必要になります。
地域や場所によって相場が変わりますが、50万円程度が目安です。
自分の家で開業するなら必要ありません。
そこに事務所内の設備で30~60万円や会計ソフト・その他のシステム30~60万円、広告費用が発生します。
場所やかける費用によって金額は大幅に変わりますが、最低でも100万円以上は必要です。
起業するまでの道のりと費用について紹介をしてきました。
では起業することでどんなメリット・デメリットがあるのかを紹介していきます。
税理士が起業するデメリット
起業するデメリットは
- 営業をしなければいけない
- 大きくならないと仕事の比重がかかる
- いつ廃業してもおかしくない
が挙げられます。
ひと昔前では独立開業すれば自然とクライアントが来た時代もありました。
しかし、今は営業努力をしなければ仕事が見つかりません。
営業が苦手な税理士だと収入も低くなり、下手したら廃業なんてこともあります。
また、自分の代わりがいないといつまでも休むことができません。
一年中、健康なら良いですが、もし病気をしたらその間にクライアントを失うリスクもあります。
そうしたリスクはデメリットでしょう。
次にメリットについて紹介をしていきます。
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税理士が起業するメリット
起業するメリットは以下です。
- 高収入を得られる
- 自分で働き方を決められる
- 本業以外でも稼げる
起業の最大のメリットは収入が青天井ということです。
良いクライアントを見つけて、多くの仕事をこなせば、事務所に所属していたときとは比べものにならない収入を得られます。
また、健康であれば生涯現役で働くことも可能です。
いつ仕事をするのか、いつ休むのかも自分で決められるので、働きやすい環境を作ることができます。
仕事の内容も決めることができるのもメリットです。
さらに、セミナーの講師や本の出版など、本業以外でも稼ぐことができるのは起業のメリットといえます。
そうはいっても起業して、軌道に乗せることは容易ではありません。
次はどうすれば成功できるのか?を紹介していきます。
税理士の起業を成功させるには?
税理士の起業を成功させるために重要なポイントが3つあります。
- 自分の得意分野をアピールする
- 付加価値をつけて差別化する
- 営業力をつける
順に紹介していきます。
自分の得意分野をアピールする
起業するなら自分の得意分野をアピールしましょう。
そうすることで顧客の信頼を得ることができます。
オール分野に強いことも良いことですが、「これだけはなんでもわかる」とアピールすることで、人はその人をスペシャリストとして認識していくのです。
自分の強みをアピールをすることで、差別化でき、顧客を取ることが可能となります。
また、営業をするさいに武器が明確なので、仕事を取れる確率も上がっていくのです。
付加価値をつけて差別化する
差別化という意味でなんらかの付加価値をつけられると仕事につながります。
場所によってはライバルが多く、薄利多売のようになっていてクライアントが見つけにくいからです。
そのため、自分にできる差別化を考えていくことが、クライアントの獲得につながっていきます。
それが成功の鍵です。
営業力をつける
営業力は起業するときに必要な力なので磨いていきましょう。
営業力次第で売上も変わってしまうからです。
起業したらクライアントを探さなければいけません。
そうしないと食べていけないからです。
そのため、営業力をつけていくことが求められます。
中には営業が苦手な人もいるはずです。
そんなときは営業代行を使ったり、SNSを使ったりと工夫をしていく必要があります。
この営業で成功するかどうかが決まるので、しっかりと対策をしましょう。
まとめ
税理士の起業について解説をして来ました。
まずは事務所に所属して、経験を積みながら、資金を貯めましょう。
低く見積もって100万円くらいは必要です。
その後は手続きをして、場所探しや必要な機器を揃えましょう。
準備ができたら営業に力を入れることが必須です。
その頑張り次第では、高収入を得られます。
デメリットもありますが、自分次第でなんでも変えられるのが魅力です。
起業をしたいと思ったら、この記事を参考にしてみてください。
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