転職お役立ち情報
経理として転職するにあたり、気になるのが残業をどの程度する必要があるのかです。
個人の生活環境によっては、残業なしでなくては困る方もいます。
そこで、経理の転職において残業なしで働くことは実現できるのかを解説していきます。
経理ポジションのワークライフバランスについて
経理として効率的に働いていくために、ワークライフバランスについて考えていく必要があります。
経理には繁忙期と閑散期があり、それを把握した上で、調整しながら働いていくことが重要です。
経理ポジションのワークライフバランスについて、4つに分けてご紹介していきます。
- 繁閑がハッキリしているので読みやすい
- 繁忙期:月次決算をまとめる
- 繁忙期:年次決算をまとめる
- 繁忙期:その他
1つ1つ解説していきます。
繁閑がハッキリしているので読みやすい
経理の業務は、繁閑がハッキリしているので読みやすいのが特徴です。
ワークライフバランスについて考える際に、繁忙期が読めないのは大変なことだと考えられます。
その点経理では、閑散期にプライベートを充実させることも可能です。
逆に繁忙期に向けて計画的に、日々の業務をこなしていくことが大切になってきます。
繁忙期:月次決算をまとめる
月次決算を行っている場合、月初あたりに行うことが多いです。
現預金や棚卸の確認などに、時間をとられてしまいます。
経営分析などを行い、方針を決定するために大切な数字の計算です。
日常的な記帳などもあることを考えれば、繁忙期と言えます。
繁忙期:年次決算をまとめる
経理において1番大変なのが、年次決算です。
事業年度の最後の月を決算月と呼び、事業年度の締めくくりと言えます。
帳簿を締め切り「財務諸表」を作成していくために、さまざまな作業を要します。
年次決算の時期は、多忙になると考えておいたほうが無難です。
繁忙期:その他
請求書の発行や社会保険料の納付を行う月末や、得意先より入金があるのか確認を行ったり、税金の納付を行う月初は、繁忙期と考えられます。
その他、会社の事業などにより繁忙期は異なりますが、経理の業務が忙しくなる時期はおおよそ想定可能です。
会社の状況により、事前に繁忙期を把握していくことで、ワークライフバランスを考えていくことも大切になってきます。
経理・財務経験者向け
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残業の少ない経理を実現している会社もある
残業は、多すぎると体力的にも精神的にも疲弊していってしまうことが懸念されます。
減らしていくことで、最高のパフォーマンスを発揮していくことが可能です。
実際に残業の少ない経理を実現している会社もあるので、参考にしていくと良いです。
残業の少ない会社の経理がどのように業務を行い、残業削減を実現しているのか、4つに分けてご紹介していきます。
- 以前は残業が多かった経理
- チーム制・分業制の導入
- 会計システムの効率化
- RPA導入等でルーティン作業を省略
それぞれ解説していきます。
以前は残業が多かった経理
経理業務について、手作業により行われてきたので、とても忙しかった過去があります。
ですが、昨今では会計システムの導入などにより、作業は大幅に削減されてきているのが、現状です。
社内においても、企業努力により作業は効率的になり、簡略化していけることが想定できます。
チーム制・分業制の導入
経理の業務は、通常ひとりで行っているわけではありません。
経理部の人の協力により成り立っているので、チームワークが大切になってきます。
日頃からコミュニケーションをとり、チームとして活動したり、分業していくことで、効率的な経理業務を行っているのです。
会計システムの効率化
会計システムを利用することで、経理業務は大幅に削減することができます。
具体的にはクラウドなどを利用です。
インターネットさえ使える環境であれば、経理の人がいつでも誰でも同じ会計システムにアクセスできます。
会計システム自体も効率的になってきているので、会計システムの利用により効率的な会計処理を行うことが大切です。
RPA導入等でルーティン作業を省略
RPAを導入すれば、請求書の発行業務などの定常的な業務を代わりに行ってくれます。
ルーティーン化されている作業は、日々の業務を圧迫して時間を要してしまいます。
簡単な作業は、できる限りRPAにより削減して、経理業務を効率的にこなしていくことが大切です。
経理の転職で残業についての条件設定のポイント
経理として転職するにあたり、できる限り残業がないところを選ぼうと考えるかもしれません。
一方で、会社の状況は日々異なるので、残業を絶対にしないことは不可能に近いことと考えられます。
柔軟性を持って、ある程度は協力しあっていくことが重要になってきます。
どの程度の残業であれば許容できるのか、条件を設定していくことが必要です。
経理の転職における残業について、どのように条件を考えていくべきか、3つご紹介していきます。
- 残業なしだとハードルは高くなる
- 時短制度やフレックス制度の活用ができないか検討してみる
- 何時がタイムリミットかを明確にしておく
1つ1つ解説していきます。
残業なしだとハードルは高くなる
経理の転職を行う際に「残業なし」と条件設定すると、ハードルは一気に高くなります。
なぜなら、その日の状況により残業が不可避的に発生してしまうことも少なくないからです。
完全になしと考えるのではなく、許容できる残業時間などを設定して考えていく必要があります。
時短制度やフレックス制度の活用ができないか検討してみる
残業について考える際には、1日の労働時間を短縮できる時短制度の利用や、フレックス制度で対応できないか検討してみることも大切です。
フレックス制度であれば、勤務時間のバランスを比較的自由に決めることができます。
基本的には、自分の働きたいときに働くようにしていけるのがポイントです。
何時がタイムリミットかを明確にしておく
残業は多少許容していくことが大切ですが、人により状況は異なります。
タイムリミットを明確にしておくことで、転職活動をスムーズに行えます。
無理をし過ぎてしまえば、入社後に不満を感じてしまいかねません。
ミスマッチを防ぐためにも無理をせず、しっかりとタイムリミットを設定しておくのが賢明です。
経理の転職で「残業なし」を成功させるには
経理の転職を行っていく際に「残業なし」を成功させるためには、どのような働き方が必要なのでしょうか。
経理の転職で「残業なし」を成功させるのに必要な考え方を、以下の4つに分けてご紹介していきます。
- 働き方についての条件を明確にしておこう
- 面接で残業なしの理由をしっかり伝えよう
- ゆくゆくは残業ありでもOKなのかどうかはポイント
- 雇用形態については柔軟に考えよう
それぞれ解説していきます。
働き方についての条件を明確にしておこう
どのように働いていきたいのか、条件が明確ではない場合には、効率的な業務が行えない可能性もあります。
ビジョンを明確にして、自身に合った業務を行うためには、条件を設定していきましょう。
面接で残業なしの理由をしっかり伝えよう
面接の時点で残業がどの程度あるのか確認しておくことは重要です。
「残業なし」でなくてはダメな場合、その理由をしっかり述べておく必要があります。
会社側に理解してもらえれば、お互いに配慮しあって働いていくことが可能です。
ゆくゆくは残業ありでもOKなのかどうかはポイント
自身の状況から、どうしても今は残業できないという場合もあります。
この場合には、ゆくゆく残業が可能な状況にあるかもしれません。
絶対に残業をしたくないのと、今はできないのでは大きな違いです。
残業ができる環境になっていく見込みのある場合には、積極的に転職エージェントや相手企業に伝えていく必要があります。
雇用形態については柔軟に考えよう
雇用形態にもさまざまな種類があります。
環境によっては、無理に正社員で働かないほうが良い場合も考えられるでしょう。
こだわり過ぎず、今の環境に合った働き方をするのがベストです。
まとめ
今回は、経理の転職で残業なしは実現できるのか、解説してきましたがいかがだったでしょうか。
経理の転職で残業なしを実現するためには、業務の効率化だけではなく、お互いの理解が大切です。
ある程度の余裕をもって、柔軟性のある働き方が必要になってきます。
どうしても残業できない場合には、雇用形態を変更したり、転職エージェントや相手企業に相談するのが望ましいです。
Profile レックスアドバイザーズ
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