転職お役立ち情報
行政書士で独立を考えている、目指している方のために、独立までの流れと開業前に知っておくべきことについて解説していきます。
他にも、行政書士が独立・開業するメリットや注意点などについても紹介しています。
行政書士の独立までの流れ
行政書士は、独立・開業することを前提とした資格です。
自分で事業を行っていく場合、全体像を理解しておくことで、手続きをスムーズに進めていくことができます。
行政書士の独立までの流れについて、2つに分けてご紹介していきます。
- 行政書士になる方法
- 行政書士名簿に登録
1つ1つ解説していきます。
行政書士になる方法
行政書士の資格を有していなければ、行政書士として登録することはできません。
行政書士になるためには、以下のいずれかに該当している必要があります。
- 行政書士試験に合格
- 行政書士への登録が認められた士業
- 国又は地方公共団体の公務員などが決められた事務要件を満たしている場合
行政書士試験に合格するのが一般的な方法ですが、合格率は10%前後であり簡単ではありません。
計画的かつ継続的な勉強をしていく必要があります。
行政書士名簿に登録
行政書士事務所を開業する予定の地域における行政書士会に『行政書士登録申請書』を提出しなければなりません。
新規登録には、その他にも『履歴書』・『誓約書』・『住民票の写し』などが必要なので、確認しておきましょう。
書類の確認や調査が行われて、問題がなければ「日本行政書士連合会」へ進達されます。
審査が行われた後、行政書士として登録がなされ、晴れて行政書士として登録完了です。
ここまできてはじめて独立・開業する準備が整ったと言えます。
行政書士事務所の開業準備
行政書士事務所を設立する場合には、開業準備を行わなくてはなりません。
開業してからは事業に集中する必要があり、忙しくなってしまいますので、計画的に開業準備を進めていくことが大切です。
行政書士事務所の開業準備について、3つご紹介していきます。
- 事務所の場所を決定
- 事務用品を揃える
- 従業員の募集
それぞれ解説していきます。
事務所の場所を決定
事務所の場所は、顧客や自分が通いやすい場所に設定すると良いでしょう。
電子申請が多くなってくることが懸念されるとはいえ、実際に足を運ぶことも想定しておくのが無難です。
市・区役所などの近くに事務所があれば、顧客が直ぐに行くことができるので利便性が高いと言えます。
また、駅近くも顧客の目に止まりやすいので適しています。
しかし、利便性が高い場所は家賃も高くなりますし、自分の通勤も考慮して場所を決定するようにしましょう。
事務用品を揃える
行政書士事務所を開業するには、事務用品を揃えることが必須です。
業務の遂行で、ストレスなく使える必要があります。
一般的には、以下のものが必要です。
- 机、椅子などの備品
- 電話、コピー機、PCなどの通信機器
- 職印、バッジ、名刺
はじめは無理をすることなく、最低限のものを揃えることが大切です。
業務を行っていくうちに、実際に必要なものが見えてきます。
その都度買い足して、自分が働きやすい環境を作っていかなければなりません。
従業員の募集
従業員を雇用することで、チームの効率性を高めて仕事をしていくことができます。
行政書士事務所を設立するにあたって、従業員を雇用しようと考えている場合には年金手帳やマイナンバー、従業員から提出を受ける書類や『給与所得者の扶養控除等(異動)申告書』など、雇用にあたって提出が必要な書類を事前に調べておくのが賢明と言えます。
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行政書士が独立・開業するメリット
行政書士が独立・開業するメリットはとても多いです。
独立・開業して事業を展開していくためにも、メリットをしっかり享受していくことが大切です。
行政書士が独立・開業するメリットについて、3つご紹介していきます。
- 定年退職がない
- 開業資金が少ない
- 人脈が広がる
それぞれ解説していきます。
定年退職がない
会社に就職している場合には、定年退職があります。
一方で、独立・開業して働いている場合に定年退職はありません。
自分が働きたければ何歳でも働くことができるのが特徴です。
いつまでも行政書士の知識を活かして、社会の役に立てる可能性を秘めています。
開業資金が少ない
行政書士としての開業資金は、比較的少ないと言われます。
行政書士の登録料や開業準備にかかる資金など、100万円程度を基準に考えていくと良いです。
節約するべきところは節約して、開業資金を抑えていくことも必要と言えます。
開業当初に顧客がいないことを想定すると、貯金を切り崩しながらの生活になることも少なくないです。
一方で、必要なところにしっかり投資していかなければ、事業として成り立ちません。
大切な開業資金を無駄にすることなく、堅実に使っていく必要があります。
人脈が広がる
行政書士として、独立・開業するのに大切なのが、人脈です。
人脈を広げていければ、顧客が増えていくことにも繋がります。
事業の遂行を通じて出会った人を大切にして、人脈を作っていきましょう。
事業に協力してくれる人たちの支えはとても心強いです。
行政書士が独立・開業する際の注意点
行政書士が独立・開業する際にメリットは多いですが、少なからず注意しなくてはならない点もあります。
注意点を事前に把握していれば、避けていくことが大切です。
行政書士が独立・開業する際の注意点について、3つご紹介していきます。
- 開業資金の確保が必須
- 仕事を確保しなければならない
- 資金を管理する必要がある
1つ1つ解説していきます。
開業資金の確保が必須
金融機関などを通じて、時には融資を受けることも大切です。
自分の貯金で賄える場合には、貯金を切り崩していかなければなりません。
行政書士は、比較的少ない資金で開業できるとは言っても、いきなりは用意できないこともあります。
開業後の生活費も含めて、余裕をもって準備をしていくことが大切です。
仕事を確保しなければならない
開業当初に仕事を得るためには、時に顧客を紹介して貰うことも大切です。
紹介がない場合は、HPやチラシをつくるなど地道な営業努力や作業が必要になります。
地道に行っていれば口コミで広がっていく可能性もあるので、はじめは辛抱です。
資金を管理する必要がある
開業資金を準備して運営をはじめたとしても、お金がなくなってしまっては意味がありません。
取引機会を失わないためにも、必要な資金が手元になくならないように管理する必要があります。
はじめは顧客がいないので、収入を得るまでに時間がかかるので特に注意です。
運転資金がどの程度かかるのかを把握して、資金管理に努めましょう。
まとめ
今回は、行政書士における独立までの流れと、開業前に知っておくべきことについて解説してきましたがいかがだったでしょうか。
行政書士になったとしても、独立・開業して事業を安定させるまでに時間がかかります。
必要な資金などを事前に把握しておけば、計画的に開業準備を進めていくことが可能です。
比較的開業資金も少ないので、独立・開業しやすいのが行政書士の魅力でもあります。
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