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パラリーガルとは?業務内容や年収について解説

更新日:2024.02.09

経理の転職お役立ち情報

法律事務所で働く女性

パラリーガルの名称は知っていても、業務内容や仕事内容、年収、必要なスキルといった具体的な情報はあまり知られていません。

ドラマや映画で名前を聞くパラリーガル。

基本的に法律事務所に勤務します。事務など、弁護士が行う法律業務の補佐が主な仕事です。

 

パラリーガルの仕事や年収、将来性について解説します。パラリーガルに必要なスキルについても併せて紹介していきましょう。

パラリーガルとはどんな職業なのか

パラリーガルは、アメリカで生まれた職業で、「paralegal」のカタカナ語です。

日本での歴史は比較的浅く、事務所のスタッフとして、弁護士のもとで仕事を行います。

制度としてはアメリカとだいぶ違うので注意しましょう。

 

法律業務の補佐が主な仕事です。

その他一般的な事務作業も行うので、国家資格はありませんが、弁護士にとって大切な存在と言えます。

 

パラリーガルとはどんな職業なのか、3つに分けて紹介します。

 

  • 法律業務の補佐が主な仕事
  • 一般的な事務作業も行う
  • 資格や定義はない

 

1つ1つ解説していきます。

法律業務の補佐が主な仕事

パラリーガル特有の仕事としては、法律業務の補佐です。

パラリーガルは、弁護士の秘書に見られがちですが、それだけではなく法律を理解している必要があります。

 

法律相談を担当するわけではありませんが、そもそも難解な業務内容を理解し、補佐するには知識が大切です。

そのため、弁護士資格取得を目指す人がアルバイトや研修者として就くケースも多いです。

 

秘書の業務も行いますが、書類作成、リサーチ業務、手続き関係など、法律に関係する業務も行うのがパラリーガルの特徴と言えます。

 

一般的な事務作業も行う

パラリーガルは弁護士の補佐業務を主に行いますが、秘書のように一般的な事務作業も大切な業務です。

電話応対・書類の整理・スケジュール管理・来客応対など、業務内容は多岐にわたります。

 

決められた業務内容だけ行えば良いわけではないので、柔軟に弁護士を助けていかなければなりません。

その場の状況を把握して、臨機応変に対応する能力が求められます。

 

弁護士が業務を円滑に進められるように意識していくことが大切です。

資格や定義はない

国内では、パラリーガルに国家資格はありません。

パラリーガルがどのような職業なのか定義もないです。

資格がいらないことから、法律を勉強していれば誰でも挑戦できます。

 

海外のように認定を受ける必要はありませんが、民間資格の認定試験を受けることは可能です。

就職や転職を有利に進める為には、受けてみることで優位に立てるかもしれません。

 

パラリーガルの具体的な業務内容

有償で法律相談をするなど、弁護士の独占業務は弁護士以外はできません。

弁護士事務所の取り扱う案件は専門的な知識を必要とする場合も多く、未経験では理解することが難しいものばかりです。

弁護士が安心して法律関連の業務を任せられるよう、アシスタントとして採用するパラリーガルは法律を勉強していることが想定されています。

 

パラリーガルの具体的な業務内容について、3つ紹介します。

 

  • 法的な書類の作成
  • リサーチ業務
  • 手続き関係

 

それぞれ解説していきましょう。

法的な書類の作成

法的な書類の作成は、法律の知識が必要な場合もあります。

パラリーガルが法律の知識を兼ね備えていれば、法的な書類も作成可能でしょう。

 

例えば、弁護士の指示のもと、初稿をパラリーガルが行えれば弁護士の負担は軽減されます。

最終的に弁護士が確認を行い正式な書面として修正の上提出すれば、何も問題ありません。

 

文書の作成は時間がかかることも多いです。

弁護士の代わりにパラリーガルが行えれば、役立つ人材としてとても重宝されるでしょう。

リサーチ業務

パラリーガルは過去の判例や論文から必要な情報を探すことも大切な業務になります。

そこで大切になるのが法律に関する知識です。

法律の専門書などを読んで、弁護士にフィードバックすることもあります。

 

その他リサーチを行う機会は多々あり、法律を知っているパラリーガルにしか勤まらない特別で重要な業務です。

 

手続き関係

会社における商業登記などが、弁護士へ依頼されることもあります。

 

登記するためには、書類の作成や手続きを行わなければなりません。

登記に関する専門的知識が必要であり、これをパラリーガルが補助することもあります。

 

他にも、会社の破産に関する手続き、契約書の作成など、手続き関係で行う業務も多数存在しているのです。

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パラリーガルの年収

パラリーガルの年収はどれくらいなのでしょうか。

法律に関する業務を担う、ある意味では専門職ですが、年収のレベルとしては事務職とそう変わりません。

中小規模の法律事務所の場合

パラリーガルの年収は、事務所規模によっても違います。

 

まず、中小規模の法律事務所の場合。

 

新卒初年度の年収は300万円前後。

キャリアや経験を積んで400万~500万円程度のようです。

 

大手法律事務所の場合

大手法律事務所で働く場合は、年収も高い傾向です。

 

 

年収は500万~600万円前後というケースが多いようです。

TOEICを持っている、専門分野に長けた事務スキルがある、法律の知識が豊富、といった専門性を持ち、適切なアピールができれば、800万円前後の高い年収を得られることもあります。

パラリーガルであってもキャリアを磨くための努力は必要といえるでしょう。

パラリーガルに必要なスキル

パラリーガルは弁護士の補佐をしていますが、簡単な業務ではありません。

一定のスキルを兼ね備えていなければ、勤めることは困難です。

パラリーガルに必要なスキルについて把握して、日頃から身に着けていくことが大切になります。

 

パラリーガルに必要なスキルについて、3つご紹介していきます。

 

  • 法律に関する知識を活かせる
  • 事務作業をスムーズに行える
  • 秘書業務能力がある

 

1つ1つ解説していきます。

法律に関する知識を活かすスキル

弁護士や司法書士などを目指していたり法学部を卒業しているなど、法律を勉強してきた人もいます。

法律に関して知識を有しているなら、パラリーガルとして実際に知識を活かせるでしょう。

 

自分が学んできたことで、顧客の問題解決へと働きかけ、その一助を担えるのです。

事務作業をスムーズに行えるスキル

事務作業は大切である一方、実務をスムーズに行うことが求められます。

裁判所など各所から届く大量の書類や資料を処理するようなケースもあります。

円滑に作業を行い、優先順位を調整し、法的な専門業務に集中しなければなりません。

 

スムーズに行うことは闇雲に進めることとは異なります。

丁寧さを重視しながら、事務員のひとりとしてミスのない作業を心掛けなければならないのです。

秘書業務能力のスキル

パラリーガルは一秘書として弁護士を補佐しなければならないのが通常の事務職と大きく異なる点です。

うまく意思疎通が取れていなければ、スケジュールが合わず、トラブルにつながる可能性もあります。

 

日頃から弁護士とコミュニケーションをとり、どのように行動するべきなのかを明確に判断できなければなりません。

実際に弁護士から言われた要求に応えることは基本として、潜在的な要求も汲み取る必要があります。

 

弁護士に聞かれそうなことは、法的な知識を利用して、事前にリサーチしておくことが望ましいです。

パラリーガルに向いている人の特徴

パラリーガルにも向き不向きがあります。

専門的な仕事なので、向いていない場合には業務が大変に感じてしまうかもしれませんん。

向いている人にとっては楽しく仕事ができることが多いです。

 

パラリーガルに向いている人の特徴を3つ紹介します。

 

  • 法律を学ぶのが好き
  • サポートするのが得意
  • 柔軟に対応できる

 

それぞれ解説していきましょう。

法律を学ぶのが好き

直接法律相談を受けるわけではありませんが、弁護士の補佐を行う以上、法律を知っている必要があります。

法律を勉強してきた人や、学ぶのが好きな人はやりがいを感じやすく、向いている職業です。

 

勉強が嫌いな人や法律を学ぶのが苦手な人にとっては、苦痛に感じてしまうかもしれません。

 

サポートするのが得意

法律を得意としていても、弁護士を支えられるかは別です。

主体的に仕事を行うだけではなく、陰ながら努力できる必要があります。

 

サポートするのが好きだったり、得意だったりする人が向いてる職業です。

柔軟に対応できる

弁護士は何らかの問題に対して、法的に対処する仕事です。

どのような問題が生じる可能性があるのか、変化を洞察していかなければなりません。

 

訴訟、倒産、不動産などの登記、弁護士が扱う問題はさまざまです。

パラリーガルには日々変化していく状況に対して、臨機応変な対応が求められているのです。

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まとめ

パラリーガルとはなにか、業務内容や必要なスキルについて解説してきました。

 

パラリーガルは、弁護士の補佐として大切な役割を担っています。

業務内容として、書類の作成・調査・手続きや一般的な事務作業まで行わなければなりません。

法律に関する専門的知識が必要なことも多々あるので、法律が好きな人が望ましいです。

 

一方で、パラリーガルになるのに資格は必要はなく、誰でもチャレンジできるのが特徴であり、魅力と言えます。

自分が向いていると感じた場合には、積極的にパラリーガルに挑戦していくと良いでしょう。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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