税理士業界トピックス
税金・会計に関するニュースを分かりやすく解説します
2013.10.22
老眼もレーシックで治せる時代 保険は適用できるのか?
突然ですが最近、近いものが見えづらくなってきました。「ガァ~ン!いよいよ来たか・・・」という感じで、自分自身としては、老眼を素直に受け入れようか、無駄なあがきをしようか迷っています。
インターネットで「老眼」「視力回復」などで検索すると、色々な情報が氾濫しています。医者でもないのでどれが正しいか情報なのか区別できませんが、色々と情報を集めていくと、なんとなく老眼への対処策が絞られてきました。
老眼は、眼の水晶体の問題で、周辺筋肉の働きが重要なので、進行は抑えることができるようです。要は老化の進行を抑えることができれば、急速な老眼は防げるようです。眼の世界も「アンチエイジング」の努力次第ということらしいです。
■自由診療と諦めることなかれ・・・
語弊があるかもしれませんが、努力なしで老眼を治せるのが、レーシック手術です。
以前、このコラムでも書きましたが、私自身、近視矯正手術のレーシック経験者です。
すでに5年ほど経過しましたが、快適な視界は維持しています。
知人のレーシック経験者からも「失敗した」という話は聞きませんので、老眼バージョンにも多少なりとも関心を持っています。
老眼レーシック手術の危険性への関心が一番ですが、やはり“お金”についても無視できませんよね。
老眼レーシックは、およそ30万円~50万円前後が相場で、自由診療になるので健康保険の適用にはなりません。これは一般サラリーマンにはかなりの負担です。しかし、医療費控除の対象にはなりますので、条件を満たしていれば確定申告できます。
医療費控除は、1月~12月までに、
1、本人、またはその家族のために支払った医療費が10万円以上ある。
2、医療費の最高限度額は200万円まで。
3、総所得が年間200万以下の人は、医療費が総所得の5%。
の条件で受けることができます。
よく10万円を超えているから、かなりの還付があるとお考えの奥様方がいますが、医療費控除は「所得控除」ですから、戻ってくる還付金はそれほど多くありません。
■生保の手術給付金が支給されるケース
レーシック手術で忘れてならないのが、生命保険などの手術給付金です。保険会社や加入している商品によって給付対象になるか一概には言えませんが、目安になるのが古くから加入している生保の場合は、レーシック手術も保険金支給の対象になる可能性が高いです。というのも、レーシック手術がメジャーになったのはそれほど昔の話ではありません。なので、何十年も前に加入した生保ならば、約款に「レーシック手術は給付対象にならない」とうことが書かれていません。最近の生保商品には、バッチリ書いてあるので、確認したほうが良いです。ちなみに、手術給付金を受けるためには、診断書作成費用がかかります。これ意外に高く、病院によってまちまちですが5千円~1万円程度です。
生保の手術給付金もあり、医療費控除も使えれば、レーシックの手術費もかなり安くなりますね。ちなみに医療費控除には、通院にかかるタクシー代などの交通費も対象になりますので、領収書はしっかりもらっておきましょう。
Profile 宮口 貴志
税金の専門紙「納税通信」、税理士業界紙「税理士新聞」の元編集長。フリーライター及び会計事務所業界ウオッチャーとして活動。株式会社レックスアドバイザーズ ディレクター。
公認会計士・税理士・経理・財務の転職は
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