会計事務所マーケットの見方について

このほど公表された「経済センサスと統計地図（大都市圏の売上高）」
http://www.stat.go.jp/data/e-census/topics/topi831.htm#topi83a

によると、関東大都市圏の経済規模は396兆円で最も多く、以下の順になります。
１、 関東大都市圏　　　　　396兆円
２、 近畿大都市圏　　　　　156兆円
３、 中京大都市圏　　　　　　99兆円
４、 北九州・福岡大都市圏　　38兆円
５、 静岡・浜松大都市圏　　　24兆円
６、 広島大都市圏　　　　　　19兆円
７、 札幌大都都市圏　　　　　16兆円
８、 仙台大都市圏　　　　　　15兆円
９、 岡山大都市圏　　　　　　14兆円
１０、 新潟大都市圏　　　　 9兆円

地方において経済の「都市化」が進んでいると言いますが、こんなにもすでに差があるのです。
興味深いのは、さらにこの商圏を細かく分析した結果です。
関東大都市圏を見ていくと、単位面積当たり売上高1千億円/km2以上の行政区域が東京都特別区部では14区、神奈川県横浜市では３区、神奈川県川崎市が３区、埼玉県さいたま市２区となっています。＊すべて単位は億円/km2
・東京
１、 千代田区　６兆３６５４
２、 中央区　　３兆７４６３
３、 港区　　　２兆２３４５
４、 新宿区　　　　６８４２
５、 台東区　　　　５９４４
６、 渋谷区　　　　５６８７
７、 品川区　　　　４９０５
８、 文京区　　　　３３８３
９、 豊島区　　　　２９９９
１０、 墨田区　　２６９２
１１、 江東区　　２３４４
１２、 目黒区　　１８５５
１３、 大田区　　１１６３
１４、 荒川区　　１０２９

神奈川（横浜市）
１、 西区　　　　４５３４
２、 中区　　　　１０６４
３、 神奈川区　　１０４７

神奈川（川崎市）
１、幸区　　　　２２６７
２、中原区　　　１３３３
３、川崎区　　　１２４５

埼玉（さいたま市）
１、中央区　　　２５１０
２、大宮区　　　１７３８

こうした数字を見ていくと、会計事務所としてマーケットをどの地域に伸ばしていくとより効果的なのか、明確に見えてくると思います。

たとえば、福岡県北九州市と福岡市を中心市とする北九州・福岡大都市圏では、
福岡市内の中央区が２９８７、博多区２８２０と２区のみが1千億円/km2以上となっています。
静岡・浜松、仙台、岡山、新潟の４大都市圏では、１千億円以上/km2以上の地域はありません。