【イベントレポート】修了考査や監査実務を乗り切る、「税務実務」ポイントセミナー

会計士試験修了考査まで残り2週間となった11月29日（金）、公認会計士の矢敷 和貴氏を迎えてセミナー・交流会を開催しました。
当日は公認会計士、今年修了考査を受験される公認会計士試験合格者、USCPAなど、会計人の方が15名ほどご参加。
監査法人2年目、監査法人を退職し会計事務所を立ち上げている方、事業会社の経理部門にて税務実務に従事されている方など、様々なバックボーンをお持ちの方が仕事帰りに立ち寄られケースがほとんどのご様子でした。
講師の矢敷氏は、国税局採用の国税調査官として法人の税務調査を担当。在職中に公認会計士論文式試験に全合格者の上位5％以内で合格、その後Big4監査法人・Big4税理士法人にて勤務されたという、国税・監査法人・税理士法人の3つのご経験をお持ちという優秀なご経歴でいらっしゃいます。
そのご経験を活かして、各種セミナーでご登壇多数。
まずは、「なぜ今回のセミナーに参加したのか」を一人ひとり発表してからセミナーを開始しました。
ご参加の方からは、
・監査クライアントから税務に関する質問を受けることがあるが分からないことが多く、理解を深めるために参加した
・修了考査が間近に迫っており、勉強のポイントを知りたかった
・将来独立に興味があるが、税務実務ができるようになるにはどうすればよいのか情報収集したかった
というご意見が挙がり、様々な立場から税務を強化したい公認会計士の方がご参加されていました。

2018年の修了考査の合格率は56.1％。
それまでは長年70％付近が平均でしたので、合格率が一気に下がったことにより、驚かれた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
公認会計士は税理士試験を受けなくても税理士登録が可能です。
論文式試験・修了考査にて租税法の科目が出題されますが、税理士試験と比較すると当たり前ですが内容は少ないです。
そのため、税理士は公認会計士の登録はできないのは不公平ではないのか、という議論は以前からありました。
2018年はその流れを受けて、「税務実務」の採点が難化したのではないのだろうか、という矢敷氏の推測に参加者の中には納得する方、うなずいている方が散見されました。
約1時間半をかけて、スタートアップ企業において気を付けるべき税務（法人税、消費税）のポイントや税務調査についての豆知識、別表４、別表５のサンプルを用いて実務に直結する内容を中心に説明しました。

セミナー修了後は隣の部屋で交流会を開催。
修了考査を受験される方は「これから勉強します」と残念ながらお帰りになりましたが、多くの方が講師や会計人同士でざっくばらんに話をしながら交流されていらっしゃいました。
セミナーは18時開始でしたので小腹がすく頃です。
缶ビールやチューハイ、ハイボールを片手に軽食を食べながら、名刺交換や会計士の今後や税務実務で実際に困ったことなど、熱く語っている姿が印象的でした。
また、監査法人2年目の方が独立した会計士の方に「どうやって顧客を獲得しているのか」など、将来のキャリアにつながる話も聞けて勉強になった、というお声もいただきました。
今回は20代～40代、男女問わずご参加いただくことができました。
その場で、KaikeiZineのFacebookやTwitterをフォローしていただき、今後のセミナー・イベントにも参加します！と意志表明される方もいらっしゃいました。
きっかけは「修了考査」「税務実務」というテーマでしたが、会計人同士、共通点や親和性もあり、横のつながりを作る良い機会にもなったようです。

REXは「人」も「企業」もどちらも共に成長することを理念に掲げています。
誰にとってもより良い社会を目指すためには、どちらも欠けてはなりません。
この理念を基に、今後とも多種多様なセミナー・交流会を開催することで皆さまの今後のキャリアのサポートを行っていきます。

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